明日は屹度、晴れるから
鹿島美緒は、援助交際、パパ活などを繰り返す倫理観に欠けた女子高生だった。
幼い頃に親が離婚し、心に傷と闇を負った美緒は、いつの頃からか黒髪の『少女』が見えるようになる。
美緒の行動に苦言を呈する『少女』に反発するように、美緒の行動はエスカレートする。
ある時、美緒は友人との賭けに負けた。
罰ゲームはクラスの誰かと2ヶ月付き合い、夏祭でバラすということ。
美緒は、クラスでも目立たない慧という青年に告白する。
最初はすぐに分かれるつもりだった美緒だったが、純朴で素直な慧に、次第に惹かれていく。
揺れ動く美緒の心をそのままに、夏祭の日が近づいてくる。