ラ テ と 君 と 、 恋 の 始 ま り 。
番外編
朝、カーテンの隙間から差し込む光に目を細めて、
俺は隣の温もりを探す。
赤_Liu
柔らかい毛布の向こう、いつもとは少し離れた場所に、
いつもの寝顔がある。
赤_Liu
大きな寂しさを感じながら、水を自分側へと引き寄せた。
まだ眠たいのかな。
うっすらと眉が動いて、ふにゃふにゃした言葉で俺に話しかけてくれる。
水_Hto
寝起きのくぐもった声に、胸の奥がきゅっとなった。
こんな些細な瞬間がどうしようもなく好きで仕方がない。
水_Hto
え、まってかわいいしんどい。
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
まったく、朝からかわいいやつめ。
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
目を擦りながら起き上がる水の背中に、俺はそっと手を伸ばした。
全体的に痩せた体を後ろから抱き締めながら、
赤_Liu
と声を掛ける。
水_Hto
水_Hto
振り向いた水がにこって笑う。
それだけで、今日が良い日になるって確信した。
毎朝毎朝惚れ直してるって、言わなくても分かるよね。
キッチンでは、水が小さく鼻歌を歌いながら朝食を作ってくれていた。
焼きたてのトーストの匂いと、ラテの泡の優しい音。
ラテの上に描かれたハートは、水が練習しているラテアート。
赤_Liu
俺が笑うと、水はちょっとだけ照れたように言う。
水_Hto
赤_Liu
自然と出た言葉に、水は驚いたように目を瞬かせて、少しだけ赤くなる。
水_Hto
赤_Liu
イベントに行く道ですら手を繋いで歩く。
他人にどう見られるとか、正直どうでも良い。
水_Hto
水_Hto
それより、すっかり"僕"が板についてきた水の事が俺は誇らしい。
その反面、そんな水を見つめる誰かの視線にさえ嫉妬しまう。
1ヶ月前から予約していたアート系のイベント。
興味があるって水が言ったから、一緒の行く事に。
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
桃_Nai
2人で有名な絵画を眺めている時、偶然彼らと出会った。
紫_Sho
黄_Yu
声を掛けてきたのは、雰囲気の違う4人の男性達。
年は俺達とそう変わらない感じだけど、何処か垢抜けていて、
でも不思議と話しやすい空気を持っていた。
青_If
水_Hto
青_If
そう言われた水は、少し照れたように『うん』と頷く。
その時、ふと感じた。
__あ、これ多分勘違いされてる。
水の中性的な容姿、ショタボだけど低めの声。
服装もボーイッシュだった事もあって、きっと"男の子"だと思われてる。
でも、水は別に怒らない。
慣れているし、何より――自分を偽ってはいないから。
水_Hto
紫_Sho
水_Hto
水_Hto
水_Hto
桃_Nai
黄_Yu
4人のうちの2人が、柔らかく笑って言った。
紫_Sho
青_If
__あぁ、この人達は、本当にいい人達だ。
水_Hto
水_Hto
桃_Nai
桃_Nai
桃_Nai
水_Hto
横で水が少しだけ、泣きそうな顔をしていたのを、俺は見逃してない。
だから、そっと手を握る。
言葉じゃなく、ただ、気持ちだけでも伝わればいい。
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
その夜、帰り道の電車の中で、水が小さな声で言った。
水_Hto
その言葉を聞いて、俺は何だか胸が熱くなった。
誰が何と言おうと、俺にとって水は"自慢の恋人"。
性別なんかじゃない、水の全部が俺は大好きだから。
__これからも、もっと色んな世界を水と見ていけたらな。
それが、俺の1番の願い。
赤_Liu
水_Hto
赤_Liu
水_Hto
水_Hto
赤_Liu
俺の事も大好きみたいです安心しました。
リクエストまじあざっす…‼︎ 難しかったんですけど、上手く書けましたかね…⁉︎🥹 リクエストまだまだ募集中です‼︎ 今貰ってるリクエストはもう少々完成お待ちください…‼︎
コメント
13件
久しぶりです! 覚えているでしょうか? めっちゃ好きな作品です! 親にスマホ取られ泣きそうです
投稿ありがと~ございます✨ 桃ちゃん達の登場の仕方上手いですね(( 水君が自分の事今は好きっていうの大好きです✨!! 神作をありがとうございます♪
かわよすぎん?? 今は、ちゃんと自分のこと好きだよは泣けるやん😭✨👏 もう!、ほんとに書くの上手いし、表現の仕方めっちゃ好きなんですけど!!✨ 次も待ってるね!!リクエストも、あったら言います!!!