人

ｺﾝｺﾝｯ

赤くんっ、！！

へ、？

赤く、？

へ、？...ご、ごめん、

またね、

壁越しでも怖い もう全部が怖い

喋る事も、見ることも、目を瞑る事でできる真っ暗な空間も 寝ることも、全部、全部

気付いたら朝4時になっていた

何もしていないはずなのに

何も考えることが出来なくて 気付いたら歩き出していた

気が付いたら橋の下に来ていた

川の向こう側にはホームレスの男の人が居た

すごく怖かったがこっちに気づいてないと思って その場を流した

服はぼろぼろで、髪はぼさぼさ、とにかく汚い

俺もウィッグと眼鏡をかけて、ダサくなった

それから何時間か経ったあと、

ここは橋の柱で隠れていてあっちからは見えない ホームレスを虐めることに夢中だった

気がつくと水に飛び込み走ってその場へ向かった

まだこちらに気付いていない 次のパンチが向かってきたところに割り込む

2時間ほど、経っただろうか、

ずっと前に買ったパンを渡した

賞味期限を確認してから

怖くて、怖くて仕方がなかった だけど、どこか安心する