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ぬっしっしー
木漏れ日の降り注ぐ気に囲まれた場所
葉は緑色から秋らしい黄色に染まっている
ここは幹部と総統以外が入ることは禁じられている
俺は1本の木の下を見つめていた
k n
人形のように美しい顔をして眠る彼
k n
俺は片手に持ったナイフに目を移す
k n
俺はそのまま膝から崩れ落ちた
k n
俺は声を抑えて泣く
Broooockがいつ起きるかも分からない中、涙を止められなかった
b r
僕は背伸びをしてから目を開く
僕は目の前に青色がいることにすぐ気づいた
b r
彼は寝息を立てて眠っていた
そして__
目に涙が溜まっていることにも気づいた
普段は弱い所を見せない彼
いや__
見せることが出来ない彼
b r
嫌なことでも頑張ろうとして
誰にでも優しくて
よく無理をしてしまう
それは青色に限ったことではない
みんなみんな同じ
b r
甘えてばかり
思ったことはすぐ口に出して
傷つけてしまう
やりたいことを優先してしまう
b r
自分なりに頑張っているつもりだ
でも、他の人より頑張れていない
b r
b r
部屋の中に赤い光が差し込む
n k
俺は1度、緑色の彼を追い詰めた
苦しめた
仲間なのに
俺がやった事は決して許されない
n k
また誰かを傷つけてしまいそうで
壊してしまいそうで
自分が怖かった
n k
俺は誰も聞いていないことをわかっていても謝りたかった
誰かが許したとしても俺は俺を許さない
n k
最近はこの時間帯になると夕食を持ってきてくれる
n k
きんときが忘れることは滅多にない
n k
俺が傷つける以前にきんときに何かがあってはいけない
俺は久しぶりに自分から外へ出た
スマイル side
誰も来ない食堂
いるのは俺一人だけ
s m
そんなことを考えているとコツコツと足音が聞こえた
ガチャ
俺は目を見張った
だって
ドアの前にいたのはBroooockでもきんときでもない
総統のnakamuだったから
s m
n k
目の下は大きな隈
眠れていないのだろう
水色が食堂を見渡す
誰かを探しているのだろうか
n k
s m
n k
s m
n k
s m
n k
s m
n k
s m
n k
s m
水色は頷いてから食堂を後にした
nakamu side
上手く話せてたかな
傷つけずに話せたかな
触らなくとも鼓動が早くなっているのがわかる
n k
k n
俺はいつの間にか眠っていたようだ
赤色の姿もなくなっていた
殺せなかった
監視カメラもない、隙だらけでチャンスだったのに
k n
n k
k n
k n
n k
k n
n k
k n
n k
k n
n k
n k
k n
心が温まっていくのがわかる
優しくしないでよ
優しくされたら殺せないじゃん
殺したら、みんな優しくなくなるよね...
殺したら、どうでも良くなるかな?
みんな俺の事嫌いになって、俺もみんなへの未練が無くなる、かな
n k
俺は葉の上に落としたナイフを拾って彼に突き刺した
コメント
17件
私は生き返ったので殺人未遂ですn(( 今回も最高でした…! 続き、楽しみにしています!
【悲報】 りりあ、2度目の死