夜は森の奥から冷たい風が吹きつけ、拠点を囲む木々を揺らしていた。
Kanadeと陽葵はすでに眠りについていた。 キャンプファイアーの隣で、見張りの番は悠翔とあらたろだった。
あらたろ
あー、お疲れ、悠翔。今日はまじ疲れたねぇ。
あらたろは焚き火の前にしゃがみ込み、 枝を突っついてはパチパチと火花を散らしている。
悠翔
結構助かった。僕だけだと戦闘は結構難しいんだよ。
悠翔
…あらたろってさ、素直だよね。
悠翔
自分が思ってることを、捻らずに出力するのはすごくいいことだと思うよ。
あらたろ
…?どういうこと?
悠翔は苦笑を浮かべる。
悠翔
結論としては、あらたろみたいな人がそばにいると助かるってことだよ。
悠翔
生活しやすいんだよね。
あらたろは少し得意げに胸を張った。
あらたろ
へへっ、だろ?
数分、静かな時間が流れる。
ふと、森の奥から何かが枝を踏みしめる音がした。
悠翔
……聞こえた?
悠翔はクロスボウを構えた。
あらたろ
ああ。
あらたろは立ち上がり、拾った棒を構える。
数秒の緊張。
暗闇の中、茂みから飛び出してきたのは、
悠翔
…………
あらたろ
…………
––ただの、ウサギだった。
二人は顔を見合わせる。
あらたろ
なに真剣に棒構えてんだよー!!!
悠翔
お前だって本気で身構えてたじゃん!ww
笑い声は夜の静寂に広がり、重かった空気を和らげていた。






