TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ころん

..........パチッ

なに....ここ.....

....さとみくんが来てから....なにがあったっけ.....

なにも...覚えてない....

そんなことを考えていると突然ドアの開く音が聞こえた

目の前にたっていたのはさとみくんだった

さとみ

あ.....起きたんだ....

僕はその問いかけにゆっくりと頷いた

さとみ

丁度ココア持ってきたんだけど....飲む....?

ころん

.....飲む....

僕は聞こえるか聞こえないかぐらいの声量で言った

さとみ

ん、.......なんか放課後より元気なくない?

やばっ.....油断してた.....誤魔化さないと....

ころん

傷がいたんじゃってww動く気にも慣れないんだよね...w

僕は毎日こんな風に自分を偽っている

心配もされたくないし弱ってる自分を見せたくない

さとみくんは「そう」 とだけ言って僕にココアの入った暖かいコップを渡した

さとみ

.....一応傷の手当しといたから....

ころん

.....ありがとう...

そういえば、さとみくんって 学校で一番の不良ってるぅとくんが言ってた気がする...

なんでだろ....こんな優しいのに....

そんなことを考えていると 急に「ねぇ」と、問いかけられた

ころん

な、なに?ニコッ

さとみ

......

さとみ

俺が学校一の不良って、知ってるだろ、?

僕は思ってもいないことを急に言われ 少し困惑したが、変に見られるのも嫌だから

ころん

知ってるよッ.....?

と、余裕もって問いに答えた

さとみ

なんでそんな俺と普通に話せるの...

なんで普通に話せるのって... 何言ってるの....?

僕は何もしてないんだけど.... 普通に話してるだけじゃ不自然なのかな...

ころん

な、なんかおかしいの?

さとみ

だって、不良って知ってるのに怖がらねぇじゃん

確かに....僕は不良って知ったらその人のことは 尽く避ける。

でも...さとみくんには 人を見下すような感じはなかった...

だから安心しちゃったのかな....

とりあえず僕は返事をしようと思い口を開いた

ころん

だって...さとみくんには不良みたいな
嫌な感じなかったんだもん....ニコッ

さとみくんは「なにそれw」と 一言呟き自分のココアを音を立てながら飲んでいった

それにしても....いま何時だろ... お腹すいてきたし....

僕は時計を見つけようとキョロキョロしていた

さとみ

どうしたの...

僕は急に話をかけられ、

体が跳ねたが直ぐに答えた

ころん

今何時かなって....

さとみ

ん、....今はもう21時回ってるよ

ころん

ッ......ぇ...?

僕はそんな時間だと思ってなくて 情けない声を出してしまった

ころん

こんな時間までごめんねッ僕帰るよッ!

さとみ

....危ないからやめとけ

ころん

でもっ

さとみ

またあのおっさんみたいに捕まったらどうすんの

ころん

ッ.....

確かにさとみくんの言ってることは正しいけど

迷惑はかけたくないし....

さとみ

それに多分俺の家とお前の家遠すぎるから

さとみ

この家の周りも見覚えないと思うぜ

僕は半信半疑でおそるおそる カーテンをあけ外を見つめた

ころん

.......

そこはほんとにどこか分からない場所だった

そもそも場所がわからないなら 家帰れなくない....?

さとみ

な?知らないだろ?

僕はどうしよう...と思いながらも その問いに頷いた

ころん

じゃあ僕どうすればいいの....

さとみ

俺の家泊まればいいじゃん

まさかの一言に僕は驚き 一目で分かるぐらい困ったような顔をしていた

さとみ

別に服とかも俺の着ればいいんだし

さとみ

ほら、お腹空いただろ?俺飯作れねぇしどっか行こうぜ

ころん

お金は....

さとみ

俺の奢り

僕はすぐに「そんなの悪いよ! 」 と声を荒らげ否定した

さとみ

別に俺がいいって言ってるんだからいいじゃん

ころん

でも.....

さとみ

いいから、ほら、服貸すから制服から着替えろ

さとみくんのものであろう服を ベットに投げつけさとみくんは部屋を出ていった

はぁ....なんか悪いことしちゃったな....

さとみくんを待たせるのも気が引けるので 僕はそそくさと着替えを始めた

さとみ

コンコンッ終わった~?

僕は少し驚いたが 返事をして部屋を後にした...

僕は家を出てさとみくんに誘導されて 着いたところは

様々なお店が揃い いい匂いが漂う路地だった

僕はこんなものを見たことが1度もなく 少しテンションが上がっていた

色々なとこを見渡しているとさとみくんが 口を開き喋り始めた

さとみ

こういうとこ、初めて?w

本当のことをすぐ当てられてしまい 僕は動揺してしまった

さとみ

その反応wやっぱ初めてなんだw

ころん

うぅ.....

しっかりと当てられて 少し顔を赤く染めた

さとみ

ここは人気だけど連れが居ても誘拐する人
多いから気をつけろよな

そんな人いるんだ....

そんな疑問を持ちながら 僕はさとみくんに頷いた

さとみ

なんか食いたいものある?

食べたいもの.....

僕は昔っから自分で選択するのが苦手で どっちでもいい、なんでもいいと言い続けてきたら

それが一番困ると言われ続けたから 言ってなかったんだけど....ほんとになんでもいいし...

さとみくんを困らせるのも気が引けるし.... それよりもなにか返事しなきゃ....

ころん

さ、さとみくんはなんか食べたいものあるのっ?

さとみ

俺?ん~俺はなんか中華食べたい気分だな!

ころん

中華!いいね!行こ!

しっかりと回答が出てきてよかった....

それに合わせれば僕も迷わないし....

そもそも僕が選んで相手に「え~」 とか言われたらって変な想像しちゃうから...

だから選べないんだよな~....

さとみ

おし!じゃああそこ行こうぜ!

ころん

うん!w

これがほんとの笑顔なら 人生幸せなのに....

そんなことを過ぎらせながら さとみくんの後ろについて行った

お店のなかに入り僕達は メニュー表を手に取った

さとみ

ころんは何食べるの?

ころん

んぇ?えっとっ......

僕はメニューが書いてあっても 迷っちゃうんだよね...

早くこの変な癖直んないかなぁ.....

ころん

じゃ、じゃあこれにしようかな!

僕は量にも違和感がなく 安めの料理を選んだ

さとみ

それでいいの?

ころん

うんっ....

別に違和感ないよね....

さとみ

ふ~んまぁそれだけで足りなかったら
おつまみ頼んどくから食べなよ

ころん

わ、分かった......

物凄く申し訳なくなってくる.... ここまでしてもらったら今度お返ししないと...

でも....バイトしてるわけじゃないし お金ないんだよなぁ.....

........パパ活はしてるけどね

さとみ

店員さ~ん!

さとみ

~~~~!~~?~~!

まぁ僕は1週間に23回の頻度だけど....

パパ活意外と稼げるし....

流石に激しい人もいるから... 腰痛いんだよね....

気持ちいからいいんだけどさ....

パパ活のお金の8割は 貯金にしてるからご飯とかおむすびとサンドイッチぐらい

だから、こんなしっかりとした ご飯食べるの久しぶりなんだよなぁ....

さとみ

ころん?

ころん

ぇ、あ、どうしたの?

さとみ

いや、なんかボーッとしてたから

ころん

あっ、なんでもないよ!ちょっと、考え事w

さとみ

ふ~ん

貯金....1000万は溜まってるよね..... パパ活4年前からしてるし....

1回したら確実に15万円以上は貰えてる

多ければ20万の日もある

貯金してるのに意味は無いんだけど....

何かあるかもしれないしね....

たまには好きなものでも買ってみようかな....

そんなことを長らく考えていると 横から店員さんが話をかけてきて

料理を置いてその場を後にしていった

ころん

美味しそう.....

ころん

ん....?え、おさけ?

さとみ

うん

ころん

いやっ、み、未成年だよ?

さとみ

別にいいじゃん

ころん

逆になんで出してくれたの!?

さとみ

俺が常連だから~

ころん

それ関係ある!?

さとみ

まぁまぁ、飲んでみなよ美味しいよ?w

ころん

うぅ....

その後はさとみくんと飲んで 食べて話し合った

酔っていたからなのか僕は楽しかった

ころん

さとみくぅ~んギューッ//

さとみ

くっついてくんなってw

ころん

い~じゃぁん//

さとみ

ちょっと酔いすぎw

僕はそのまま寝てしまった

その時丁度僕の携帯電話がなった

さとみ

ころんの携帯から?

さとみ

非通知.....出てみるか

さとみくんは僕の携帯を手に取り 電話に出た

さとみ

もしもし?

「あ、もしもし?」

さとみ

誰ですか

「あれ、俺ころんくんの携帯電話にかけたんだけど」

さとみ

ころんの携帯ですよ

さとみ

ころんなら今寝てますよ

「あらw可愛いね、君はころんくんのお友達さんかな?」

さとみ

はい

さとみ

あの、ようはなんですか?

さとみ

ころんに伝えとくので用だけでも

「ごめんね~これはころんくんに直接言いたいんだ」

「またかけ直すからころんくんによろしくって伝えといて?」

それを言い残しすぐに電話は切れた

さとみ

ッ.....あ

さとみ

なんだったんだアイツ....

さとみくんは不思議におもいながら ころんを家に連れてった

ー桃青ー『群青のような君の─』

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,161

コメント

12

ユーザー

は....続きかけよ気になるじゃん...(え?

ユーザー

僕の好きな作者さんがいてねぇ それを見てたらそういえば小説ってセリフより 自分の思っていることやその場の展開が どのようになってる事を書いてる方が多いなって思って その作者さんの物語が好きな理由これかもって思ってね だから僕も小説に近い物語を書いてみた! 悲しい物語はこれからこんな感じで書こうかと思う よろしくね(´・ω・`)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚