TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
自由の向こう側

一覧ページ

「自由の向こう側」のメインビジュアル

自由の向こう側

4 - 第4話 自由の翼

♥

44

2023年11月30日

シェアするシェアする
報告する

エレン

はぁ……はぁ……っ

モブ斗

……!

モブ斗

あー……やばいやばい

モブ斗

もうこんな時間だ

モブ斗

お前もなんか血出てるし

エレン

ぐ……

モブ斗

モブが言ってたのってこういうことかー

モブ斗

……じゃね、また明日

モブ斗

って、もう日付変わってるから今日か〜

モブ斗は帰っていった

エレン

……あ゛〜゛

エレン

くらくらする……

……!

エレン……?

エレン

どうせ家帰っても喧嘩だろって言われるだろうな……

エレン

はあ……

おい

エレン

……え

汚ぇな

エレン

リヴァイ……さん

リヴァイ

お前に付いてるその血は誰の血だ?

エレン

……別にリヴァイさんには関係ないですよ

エレン

だいたい、どうしてこんな時間に─

リヴァイ

答えろ

リヴァイ

ガシッ

倒れているエレンの胸ぐらを掴む

リヴァイ

質問をしているのは俺だ

エレン

っ……お、俺の血ですよ

エレン

どうせ信じな─

リヴァイ

誰にやられた

エレン

え?

リヴァイ

聞いてるんだ、お前はただ答えるだけでいい

エレン

なんで……

リヴァイ

なんでだと?

リヴァイ

俺が、仲間を助けないような奴に見えるのか?

エレン

……見えません

リヴァイ

なら答えろ

エレン

……今やられたのは、モブ斗です

リヴァイ

他には誰だ、その答え方はいるんだろう?

エレン

モブです……あと、まだ何かされてはないんですけど、モブ宮とモブ太も……

リヴァイ

分かった

リヴァイ

お前をそいつらから守ってやる

エレン

……っ

エレン

……心臓を捧げよ……ですか?

リヴァイ

それはエルヴィンが勝手に言ってるだけだ

リヴァイ

俺がそんなもの捧げるわけないだろう

エレン

じゃあ、俺が捧げますよ

リヴァイ

あ?何にだよ

エレン

リヴァイさんにです

エレン

俺のこと、守ってくれるなら、俺だってリヴァイさんを守ります

リヴァイ

……勝手にしろ

リヴァイが手を離した

リヴァイ

ていうか、お前

リヴァイ

あのいつもの2人はどうし……

エレン

……ポロッ

リヴァイ

おいおい待て待て

リヴァイ

どうして泣くんだ

エレン

いや……あの……グスッ

エレン

モブが……俺がいじめっ子だっていうふうにアイツらを騙して……それで……うっ……

リヴァイ

ほう、アイツらには、お前が人をいじめるほど弱い人間に見えているのか

エレン

でも……殴ったのは事実で……

リヴァイ

お前は理由もなく人を殴るような奴だったか?

エレン

……っ

エレン

命令されたんです……脅されて……

リヴァイ

ほう?脅しとはどういうのだ。具体的に……

エレン

やらないとアルミンがどうなるか分からない……と

エレン

それに……

エレン

……あっ

誰とも離さないでほしい

人質が増えちゃうよ〜?

エレン

そう……だ……そうだった……

リヴァイ

どうした

エレン

……なんちゃって……

リヴァイ

?どうした

エレン

嘘ですよ

エレン

今までの。全部嘘です!

リヴァイ

は?

エレン

こんなのに騙されるなんてホント……

エレン

……っ

エレン

馬鹿だなぁ……この、チビ!

リヴァイ

なんだと?

リヴァイ

ドガンッ

エレンを蹴り飛ばした

エレン

グアッッッッ!!

エレン

う……

エレン

うっ……オエッ!

吐血した

エレン

あ……

エレン

(いいんだ……もう、これでいい)

エレン

(リヴァイさんが傷つくくらいなら……俺が……)

リヴァイ

エレン

エレン

ビクッ

リヴァイ

何で泣いてるんだ

エレン

目にゴミ入っただけだ

リヴァイ

なあ、自由になれよ

エレン

自由……?

リヴァイ

息苦しいんだろ、ずっとお前は鳥籠の中に囚われてる

エレン

リヴァイ

このままじゃお前は一生出れなくなるぞ

エレン

何のこと……

リヴァイ

エレン!

エレン

ビクッ

リヴァイ

ドッ

エレンの胸に拳を当てる

リヴァイ

お前には自由の翼があるだろう

リヴァイ

誰よりも自由を求めろ

リヴァイ

進み続けろ

エレン

自由の……翼?なんですか……それ……

リヴァイ

さあな。何かの伝説だったか……作り話だったか……

リヴァイ

だが、お前にピッタリだ

リヴァイ

壁を越えていけ

エレン

……はい……!

(あんなことまで言ったのに、まだ助けようとしてくれるのか)

(そうだ……自由を取り戻すんだ)

(心臓を……捧げよ…!)

この作品はいかがでしたか?

44

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚