ﾁｬｷ…(銃口を向ける)

ﾊﾞﾝｯ

ﾊﾞﾀｯ

ﾀｯﾀｯﾀ...

ｸﾞｻｯ

ﾄﾞｻｯ

…

本当は

嫌だった。

戦なんてしたくなかった。

1945年

あの日に起きた

残酷で

残虐な出来事。

だが米国の奴らは

世界中に原爆の威力を見せつける為だとか

世界で優位に立つ為だとか

戦争を終わらすにも、別のやり方があっただろうに

米国はその決断を下した

何万人もの人を殺した

人だけじゃない

自然だって

人々が作り上げてきた証でさえも壊した

これらから分かった。

戦なんて何も生まない

地位？名誉？

馬鹿げた話だ。

戦争なんか絶対しない

関わりたくない

そう思い

本を読んで

山口と他愛もない話をして

気を紛らわそうとした。

だけど＿＿

あの2人の訃報を聞いた時

俺がやらなきゃ

俺が仇を打たなきゃ

そんな気持ちでいっぱいになって...

戦に加担してしまった。

結局、手を出した俺も同罪。

"平和主義者"

なんて肩書きは消えるだろう。

だが、俺もそろそろ体に限界が来た

これが...罪の償いというやつなのだろうか。

...ただ、俺も戦争に加担した以上

仲間の勝利を祈らなければいけない。

...なぁ、岡山

お前は俺の命をかけてまで助けたんだ。

...だから

そこには＿＿＿

既に息を引き取っている広島の姿があった。

この"戦争"だ...

ﾄﾞｻｯ(腰を下ろす)

ｶﾞﾁｬ

この"戦争"のせいや……

数十分後

この"戦争"なんです……

ｳﾞｰｳﾞｰ

ﾋﾟｯ

ｶﾀｯ(スマホを落とす)

ｶﾞﾁｬ

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