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貴方は私達の子ではない
これから二度と私達 貴族の名を挙げるな
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俺らの貴族は悪魔を拝む者
5歳以内に悪夢を見なけりゃ 他の人達から除け者と扱われる
ごめんなさい
悪夢が分からない
悪夢を見れない俺でごめんなさい
だから俺を除け者にしないで
俺を天使へと近付かせないで
俺は違う
天使じゃない
「悪魔の下僕である母さん達の血を継いだ小悪魔だ」
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除け者にしないで虐めないで
俺を寝させて
早く悪夢を見させて
俺も小悪魔の仲間入りさせてよ
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目の前に紅いマフラーを 身につける男が現れる
その真っ赤な紅色に 俺は一瞬、見惚れた
「あれ、傷だらけで何してんの?」
「……え?」
「なんで皆誰も…」
「あー…なるほどね」
「…なんで、…皆俺の事除け者にするのに…」
「…だって……俺達悪魔はッ!」
「当たり前だろ、」
「そもそも俺悪魔じゃねぇし」
「鬼族だし」
「お前らのことなんか知ったこっちゃねぇよ」
「…鬼族がなんでここに居るの」
「……まともな教育も受けなかったみたいだね」
「自己紹介からしようか」
「俺は運営国の総統のらっだぁ」
「俺は……」
「言わなくていいよ、俺は身分が高いから自己紹介してるだけでお前の名前に興味はない」
「…そうですか」
「……ここに居る理由は俺の幹部の故郷だから来てるだけ」
「…お前悪夢見れてないんだろ?」
「……」
「除け者にされてるんだろ」
「……」
「居場所の無いお前に問うけど俺の幹部にならない?」
「…なりません、俺は除け者にされても、悪夢を見なければ…」
「あそう」
「…ここに残るなら教えてあげよう」
「悪夢を見させる方法は知らないけど」
「鬼族について知ってるかな?」
「…元は鬼神族で年が経つ度に力が弱体化されて、今は鬼族となった……」
「正解」
「知ってる?鬼神族が鬼族になった様にお前の貴族も悪魔じゃなくて元は堕天使」
「数十年ぶりに幹部の故郷に戻ってきたと思ったらいつの間にか悪魔に変わっててビックリした」
「え…総統様は…若くないんですか?」
「…お前の貴族、悪魔共も不老だろ、人間じゃない外人は大体不老だよ」
「お前だけが天使じゃない」
「お前も皆も堕天使という天使の血だ」
「本物の悪魔なら他にいる」
「偽った血であるこの場で生きるつもりか?」
「…幹部に…なります」
「うん、いいね」
「…じゃあ、着いてきてね」
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名前はぐちつぼ
ぐちつぼ…ねぇ…
あいつ、堕天使どころか
悪魔だぞ…?
悪魔って別に悪夢を 見なくても行けるけども そんなに何年も普通の夢を 見るものなのか…?
違うな
堕天使共のせいで 恐怖心が劣ったんだ
悪夢の怖さが分からないだけで 本来は何回も悪夢を見てるはず
まぁ俺の幹部になった以上 どうでもいいけども
ぐちつぼが悪魔なら
きょーさんよりも身分が 高いんじゃね…?
でも威勢だと負けてるから きょーさんには敵わないな
「ねぇぐちつぼ」
「…なに?」
「ここは新しい居場所だから悪夢なんてもう見なくて良いよ」
「…わかった」
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悪夢…じゃなくて
堕天使も鬼神族も不老だから 人間のように死ぬけど 寿命は無くて何百年も生きれる
だから総統様…じゃなくて
らっ…だぁ、は
何歳なんだろうって思ってたけど
年齢がそんなに近いとは 思いもしなかった
年齢が意外と近いから 呼び捨てOKだし
慣れないなぁ…
とりあえず今日は疲れた
もう寝よう
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今日の夢は
いつもよりつまらない夢だったな
コメント
50件
んー…さぼてんの人かぁ…
運営の誰かかと思いきやぐちつぼか… いいね( ^ω^ )
夜遅くにお疲れさまにゃぁ! 今回も考える系か…頭がはたらかないにゃぁ! お疲れさまにゃぁ!頑張ってにゃぁ!