※ HQ夢 小説 。 自衛願います 、!! 『 不器用な二人 』 Your partner : フタクチ ケンジ # 1 .  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
伊達工で有名人二人。
ある日のテストが帰ってきた時、彼と私は点数勝負の結果を見合わせていた。
『いっせーのーで!』という言葉で一気にめくり、数秒顔を見合わせる。
先に口を開いたのは私だった。
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苦い顔で私を睨みつけるのは 爽やかイケメン___二口堅治である。
二口
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わたしが勝ったらキャラメルフラペ。 彼が勝ったら酸っぱいグミ。 自分の好物を賭けた勝負だったというワケ。
彼は『チッ』と零したが、最終的に 約束を守る奴である事を知っている。
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二口
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二口
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二口
生意気なのはお互い様。故に変な気を使わなくていいから楽な関係である。
私たちは付き合ってないのだが、 変な誤解を解く事なく校内では既に 公認カップルとなっている。 いけ好かないが、互いに面倒な事はやらない主義なので肯定も否定もしない。
まあ、ホントに 恋愛感情なんてものは無いが。
二口
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帰り道に奢ってもらう気だった私は、 大事な用事を思い出す。
二口
少し小馬鹿にしたように笑う二口。 何で私がやらかした提なんだよ、って つっこませて欲しい。 ホントにムカつく野郎である。
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二口
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まあ、実の所先輩に『相談がある』と 呼び出されているだけだが。
『もしかしたら』の可能性を 考えてもバチは当たらないでしょ。
今までとてつもなくモテる、という 少女漫画的展開は無かったため、 異性に呼び出されるというのは 私にとって一大イベントだった。
ふふん、とどやり気味の私に対して 二口は何処か面白くなさそうな顔をした。 どーせ、アレだろうな。 自分はモテるけど、私がモテたら つまんないとか失礼な事考えてんだ。
そう、二口はモテる。 顔がいいのは勿論、気さくで話しやすい。 故に、数少ない工業高校での女の子にも モテてるそう。彼女達曰く、 『意外と優しい!』らしく。 …私相手には優しさ何て無いですがね!
二口
その言葉に少し考える。 サッカー部の主将さんらしいが、 あまりよく知らない。
面識無い相手に『相談』って言う人だし ちょっと不思議な人なのかも…?
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茂庭先輩はバレー部主将。 優しくて、苦労人。 二口を通じて私とも親交を深めてくれた 凄くいい人。
二口
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二口
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すると二口は鼻で笑った。
二口
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てか、大分前の話覚えてるんだな。 記憶力いいのか、羨ましい。 思えば、あの時から部活終わった後とか 互いに休みの時は一緒に帰るように なったんだっけ。懐かし。
二口
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二口
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二口
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二口
反論しようと口を開いたが、 休み時間を終えるチャイムが鳴った。 私は言葉を紡ぐこと無く、ふん、と 前を向く。 ホント、口が悪くて生意気な奴 。
…ま、楽しいからいいんですけどね。
玲羽
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