注意
この物語は頭が小学生レベルの中学生が書いた内容ですので矛盾点や言葉の意味が違う等ありますが大丈夫という人はぜひ!
回想
僕には沙羅と由紀という従妹がいた。
回想
正確には僕が小学生のころまでいた。だが。
回想
沙羅はとても活発な子で外遊びが好きだった。
由紀はそれと反対で、家でできる遊びが好きだった。
由紀はそれと反対で、家でできる遊びが好きだった。
回想
その従妹はなにかとぶつかりあいもしたが、なんやかんや仲は良かったと思う。
回想
僕もその二人と仲良く遊び(時に喧嘩もしたが)楽しく過ごしていた。
回想
今になっていえるが、(といってももう遅いのだが)
僕はあの二人に恋心を抱いていたのかもしれない。
僕はあの二人に恋心を抱いていたのかもしれない。
回想
そんな日が突然崩れたのは...
回想
...思いだしたくない...
回想
忘れたいのに...
僕(回想)
僕はあの時、従妹と遊ぶ約束をして公園のベンチで待っていた。
僕(小学生)
今日は姉ちゃんたちと何してあそぼっかなー。
鬼ごっこ?
王様ゲーム?
鬼ごっこ?
王様ゲーム?
僕(回想)
どうでもいいことを考えながら当時の僕は従妹を待っていた
僕(回想)
が
僕(小学生)
姉ちゃんたち遅いなー
みんなででかけてるのかな?
とりあえず見に行っていなかったら帰って
ゲームでもしよーっと!
みんなででかけてるのかな?
とりあえず見に行っていなかったら帰って
ゲームでもしよーっと!
僕(回想)
この判断が甘かった。
僕(回想)
いや、どちらにせよ気づいてしまうか。
僕(回想)
当時の僕は従妹の家に向かった。
僕(小学生)
いなかったらこんどなにか買ってもらおーっと
僕(回想)
そんなことを考えながら僕は従妹の家に向かっていた。
僕(回想)
その時、今日三台目のパトカーが通った。
僕(小学生)
(事故かな?怖いなー)
僕(回想)
と思いながらも当時の僕は従妹の家に向かっていった。
僕(小学生)
(この道細くて事故おおいしなー)
僕(回想)
...これがただの衝突事故ならどれだけよかっただろう。
僕(回想)
そうこうしているうちに従妹の家に着いた。
僕(回想)
だが。
僕(回想)
そこに従妹はいなかった。
僕(回想)
従妹の母親もいなかった。
僕(回想)
あるのは壁や地面に付着した赤い染みと膨らんだブルーシートが三つだけだった。
僕(回想)
当時の僕はその状況を飲み込むのにしばらくかかった
僕(回想)
飲み込んでいる最中は何故かとても冷静になった。
僕(回想)
だが、
僕(小学生)
あああああああああああ!(叫び)
僕(回想)
すべての状況を飲み込むと今まで冷静が押し殺していた感情が
自分の体を飲み込んだ。
自分の体を飲み込んだ。
僕(回想)
誰だってそうだろう。
僕(回想)
身近な人が殺される、夢で見たことがある人もいるかもしれないが、
それは夢だから他人に軽く言えたり聞いたりできるものだ。
それは夢だから他人に軽く言えたり聞いたりできるものだ。
僕(回想)
だがそれが現実となれば、その話を軽く言える人はごく少数に限られるだろう。
僕(回想)
当時の僕もこれが夢なのではないかと疑った。
僕(回想)
でも、
僕(回想)
夢じゃない。
僕(回想)
現実だ。
僕(回想)
時間が経過していくとともに本当に従妹が死んだこと、
これは現実であって夢ではないことも分かった。
これは現実であって夢ではないことも分かった。
僕(回想)
どうして?なんで?
僕(回想)
身近な人を失って悲しむニュースがあるが、
当時の僕はそういうのには興味がなかった。
当時の僕はそういうのには興味がなかった。
僕(回想)
それを実際に経験してからその人達の感情が分かった。
僕(回想)
恨みや悲しみが止まらない。
僕(回想)
僕はしばらく泣いていた。
僕(回想)
誰かに話しかけられた気がするが、お構いなしに泣いていた。
僕(回想)
どれくらい泣いていただろう。
僕(回想)
あたりはもう黄金色だ。
僕(回想)
そして所々赤い。
僕(回想)
僕はその時強烈な殺意を覚えた。
僕(回想)
従妹を殺した奴を絶対に殺すと。
僕(小学生)
(あの二人から奪ったもの、)
僕(小学生)
(あの二人の痛み、悲しみ)
僕(小学生)
(それらを全部奴に)
僕(小学生)
(いや、それ以上をぶつけるんだ。)
僕(小学生)
(姉ちゃん達を殺した奴を絶対に殺す!)
僕(回想)
などと思っていたがこの決意は従妹が死んだことをより強く思わせ、
次第に悲しみのほうが強くなり復讐心は薄れていった。
次第に悲しみのほうが強くなり復讐心は薄れていった。
僕(回想)
復讐心が薄れ、その薄まった場所に悲しみが注がれていく日々が続いた夜。
僕(回想)
僕はいつものように寝ていた。
???
き...ん
僕(小学生)
...?
???
き..ら..くん
僕(小学生)
!
僕(回想)
僕はここで飛び起きた。
僕(回想)
由紀の声だ。
僕(回想)
もう二度と聞くことができないと思っていた声だ。
???
如月くん...
僕(回想)
声のする場所に立っていたのは由紀だった。
僕(小学生)
姉ちゃん!
僕(小学生)
(あれは全部夢だったんだ!)
僕(回想)
僕は由紀に抱き着こうとした。
僕(回想)
寂しかったこと。
僕(回想)
夢でとてもつらいことがあったこと。
僕(回想)
だが、
僕(回想)
僕は従妹をすり抜けていた。
僕(小学生)
...え?
僕(小学生)
これは...夢?
僕(小学生)
...違う!あれが夢なんだ!
由紀
落ち着いて!如月くん!
僕(回想)
この声は間違いなく由紀だ。
僕(小学生)
(なにが現実で何が夢なんだ!)
僕(回想)
混乱していた。
沙羅
あーもー!落ち着きなさいって!
僕(回想)
突然の沙羅の声に驚き冷静を取り戻した。
僕(小学生)
え?
沙羅
えっとねー私たちは死んでるの。
僕(小学生)
?ならなんでここに?
沙羅
幽霊...みたいなものじゃない?
僕(小学生)
???
由紀
ごめんね。私たちもよくわかってないんだ。
由紀
死んだと思っていたのに何故かまだ現世に残っていること。
沙羅
いや、死んだと思っていたじゃなくて実際に死んでるでしょ
由紀
...うん
由紀
痛かった...
由紀
苦しかった...
由紀
けどそれらが一気に消えて、あ、死んだんだな。てなって今こうなってる。
沙羅
まぁ幽霊ってことでいいんじゃない?
由紀
死んだのに軽くない?
沙羅
死んでるんだから重いも軽いもないでしょー
由紀
こっちは真剣なんだけどー?
僕(回想)
二人の会話を聞いているとあ、いつもと変わらない従妹だ。と思い、
僕(小学生)
...
沙羅
ちょ、泣いてる...どうした?
僕(回想)
気づいたら泣いていた。
僕(小学生)
いつもと変わらない姉ちゃんたちだって思ったら...
僕(小学生)
よくわからないけど...泣いちゃってて...
沙羅
いや、いつもとは違うけどね。
肉体ないし。
肉体ないし。
由紀
沙羅、如月くんが思ってることはそうじゃないと思うけどー?
沙羅
じゃぁ何ー?肉体ないから二人の着替え覗けないじゃないかーって?
由紀
如月君はそんなことしないに決まってるでしょ
沙羅
ごめんってー
僕(小学生)
...
僕(回想)
不覚にも少し笑ってしまった。
沙羅
ちょー笑うなよー
沙羅
もしかして着替え覗きたかった?
僕(小学生)
(ぶんぶんと首を振る)
沙羅
ま、冗談だから、
あ、あと
あ、あと
沙羅
私たちの為を思うなら、私たちを殺した人を殺すなんて
してほしくないな。
してほしくないな。
僕(小学生)
なんで?二人から奪ったのに奪った人は何も奪われないなんて不平等じゃないか!
由紀
私たちは、如月くんに自分の人生を送ってほしいんだ
由紀
私たちの復讐じゃなくて、如月くんの人生を。
僕(回想)
当時の僕は、あまり言葉の理解ができなかったが、
僕(回想)
二人と一緒なら復讐心なんて消えるだろうと思い
僕(小学生)
なら、姉ちゃんたち僕のそばにいてくれる?
沙羅
...
由紀
...
沙羅
お?新手の告白かー?このー(ぐりぐりする真似)
由紀
うん。ずっといるよ。
???
由紀、沙羅誰か一人忘れてない?
由紀
!
沙羅
!
由紀
お母さん!
沙羅
母さん!
従妹の母
...よかった
従妹の母
こうして死んでも会えるなんて...
僕(回想)
従妹の母は泣いていた。
由紀
...
沙羅
...
僕(回想)
二人も泣いていた。
僕(回想)
そこで僕の眠気が急に襲ってきて、倒れるように眠った。