残り少ない人生を

コンコン

なっちゃんは優しいなぁ

自分のご飯あげるなんて、

滅多にいないよ

やっぱりみんな、怒ってたな...

翌日

次の日も、なっちゃんはご飯を持ってきてくれた

その次の日も、またその次も、

でもさすがに限界があるようで、最近はみんなに怪しまれているらしい

それでもと、なっちゃんは俺のとこにご飯を持ってきてくれる

こさめちゃんがくれた事だって何度かあった

でも2人も同じことをしていると、知らない側からするとやはり怪しくなってしまう

俺は変わらずみんなには見えてないらしい

無視し続けられて1ヶ月がたった

さすがに俺も心の限界が来たようだ

そりゃ人間だもの、限界だって来る

シェアハウスしてるから誰がいつ来てもおかしくないこの状況で部屋でもリラックスは出来ず、泣くことすら儘ならなかった

いつ誰が部屋の前にいるか分からないから音も立てずに静かに朝起きてたまになっちゃんやこさめちゃんが来て話して

そしたらまた寝る

ごく稀にみんなが居ない時はお風呂にも入っている

でも毎日入れないのはやはり辛いものだった

初めてそんな言葉を発した

無心でいても声に出てしまうとは、そこまでの状況だったのだろう

今までも何度か自殺は試みたが

やはり怖くなってしまって諦めて、諦めては死期を待った

でも今回は違う。

本気で｢死にたい｣

そう思った

なっちゃんやこさめちゃんには申し訳ないけど

あと4ヶ月、待てないし...笑

最近は咳も出てきていて息がしずらい

胸が苦しくなっては2人に迷惑をかける

そろそろかと俺は窓を開け、外の世界を見下ろした

何様なのだろうか

偉そうに綺麗な大地を、自然を、世界を見下ろして

俺が降りようと窓の外へ足を踏み入れたところで

何かしらに手を掴まれた

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