光
初めまして、一年の藤咲光です。

光
二年の松永愛咲先輩のLINEであってますか??

愛咲

愛咲
あってますよ〜!!

愛咲
藤咲光くんって、あの五組の藤咲光くん??

愛咲
間違ってたらごめんね💦

光
嫌、あってますけど!!

光
俺の事知ってくれてるんですか??

光
何か凄く嬉しいですね..松永先輩と前から繋がりが欲しかったんで..!!

愛咲
何それ〜私も何か凄く嬉しい!!

愛咲
でも、なんで私なんかと..??

愛咲
藤咲くん凄くモテるから私みたいな地味な女と繋がりたいなんて言われると思ってなかったよ(笑

光
俺、モテてます??あまり嬉しくないです、好きな人にモテなければ意味無いですから。

光
それに松永先輩は地味な女なんかじゃないです。

光
先輩知らないんですか??

愛咲
嬉しくないって..確かに好きな人だけにモテれれば私も嬉しいなあとは思うけど、藤咲くんがそういう人だったなんて..何だか見直しちゃうね(笑

愛咲
失礼な事言っちゃってごめんね??あと、お世辞ありがとう。

愛咲
知らないって何を??

光
見直しました??それなら良かったです(笑

光
お世辞なんかじゃないですよ、俺お世辞言う事も言われることも嫌いなんで。

光
松永先輩本当に何も知らないんですね..。先輩は凄く一年からも三年からも人気があってモテてますよ..。

光
松永先輩の双子の彼方先輩がそばにいるから誰も声掛けたりしないだけで本当はみんな松永先輩と話したいって思ってるんですよ??もちろん、俺もですけど!!

愛咲
何かありがとう..でも彼方には彼女が居るって聞いてたんだけど、みんな知らないのかな??

愛咲
後、彼方も松永だから私の事も愛咲でいいよ〜!!

光
え??彼方先輩に彼女..??そんな話俺達知らなかったです、俺の友達が彼方先輩に聞いたら居ないって言われたって言ってたんですけど..最近出来たんですか??

光
分かりました、これからは愛咲先輩って呼ばせて貰いますね!!

愛咲
ねえ、彼方??今ちょっと良いかな??

彼方
どうした??愛咲が携帯触るなんて珍しいな。

愛咲
彼方って彼女居るんだよね??

彼方
居るけど、なんで。

愛咲
いや..私の知り合いが彼方には彼女が居ないって聞いたって言ってたから話がこんがらがって..。

彼方
知り合いって誰、男??

愛咲
え..??うん..男の子だけど。

愛咲
それよりも彼女と付き合い出したのはいつ??

彼方
なんでそんなにも気になるの、そいつの話何か信じなくていいじゃん。

彼方
その男、名前は??

愛咲
先に私の質問に答えてよ、いつ??

彼方
はあ..、20xx年の8月14日だけど??

愛咲
そう..ありがとう。

彼方
で、男の名前、教えて??

彼方
なあ、聞いてんの??

愛咲
藤咲くん、そのお友達のお話っていつの事か覚えてる??

光
え??覚えてますよ、8月24日です。

光
どうしたんですか??

愛咲
ううん..なんでもないの。

彼方が嘘付いた事なんて今まではなかったのにどうして??もし彼方が本当に彼女が居て、そのお友達が嘘を付いてたら..??だからと言って彼方を疑うのも藤咲くんやそのお友達を疑うのもしたくないし..私には関係の無い話だよね..。
光
何かあったなら話くらい聞きますよ、俺好きな先輩が悩んでる時くらい力になりたいですし。

愛咲
え..??

光
どうしたんです??

愛咲
好きな先輩って..。

光
..ああ、やっと気付いてくれました??俺、結構アピールしてたんですけど..愛咲先輩気付いてくれないんですもん。

光
好きだからLINEを聞き回ったし、連絡も送った、愛咲先輩だからこうして連絡取ってるんですよ??

愛咲
あ..ありがとう。

愛咲
だけど、私藤咲くんのこと何も知らないからもっと教えて??たくさん知りたいの。

光
そんなこと言われたら、本当に止まらなくなるんですけど..取り敢えず今日のお昼休み一緒に過ごしましょう、迎えに行きます。

愛咲
うん、待ってるね〜??

彼方
愛咲、聞いてんの??

愛咲
あ、ごめん。

愛咲
その男の子の名前は言えないけど、どうしてそんなに気になるの??

彼方
嫌、俺彼女居るけどこの学校には居ないから居ないって答えた事を思い出してさ。多分そいつが言ってるのに誤解が生まれてるんだろうなと思って。

彼方
俺から直接話しておきたかったというか、別に愛咲は気にしなくていいんだよ。

愛咲
何それ〜彼方が無口なの分かってたけどそこまでとは、(笑

彼方
うるせ〜よ(笑

彼方
取り敢えずそんだけ、じゃあまた家でな。

愛咲
はあい。

彼方と藤咲くんの話は解決し、私はお昼休みが来るのを楽しみに待っていた。藤咲くんはどんな人なのか、本当に私の事を好きと思ってくれているのか..。会った時に詳しく聞いて見なきゃ..!!
愛咲
藤咲くん!!お待たせ〜!!

光
全然、じゃあ行きましょうか。

愛咲
うん!!お勧めの場所があるんだよね〜!!

お昼休み、藤咲くんはLINE通りに迎えに来てくれた。私はとても嬉しくて舞い上がりながら私のオススメの場所である屋上に藤咲くんを連れてきた。
光
屋上ってこんな感じなんですね、俺初めて来ました。

愛咲
私以外入れる人いないからね、

光
それって..ここに入れるのは俺と愛咲先輩だけってことですか??

愛咲
そう、だよ??

光
どうして??

愛咲
どうしてって..藤咲くんのことが気になるからかな..。

光
光。

愛咲
え??

光
光って呼んでよ、愛咲。

愛咲
ひ..光??

光
やっぱり抑えらんない..改めて言わせて??

愛咲
うん..。

光
俺、入学式の時に愛咲に助けてもらってから一目惚れしてずっと愛咲の事だけを見てきた、大好きです。

愛咲
ありがとう..光はあの時の男の子だったんだね、私も言いたいことがあるの..聞いてくれる??

光
うん。

愛咲
入学式の時に、とある男の子と出会ったの。その時の私は何事も上手くいかなくてもうどうでもいいやって感じだった。その時にね、名前も知らない男の子が女の子に絡まれてる所を見て助けなきゃって何故か思ったの、その時の私にはその彼が..ううん、光がとても輝いて見えた。私には王子様に見えて、迎えに来てくれたんだって思ったの。痛い女だよね..??

光
そんなことない、俺は嬉しかった。初めての恋なんだから..改めて、俺愛咲の事が好きです。俺と付き合ってもらえませんか。

愛咲
私で良ければ喜んで___。

涙ぐむ貴方は嬉しそうにふにゃっと笑った。私はそんな彼を見て"愛おしい"と感じた。
私は嬉しくなって小さく私も一目惚れだったんだよと告げると彼は首を傾げながらも私の腕を優しく引いて口付けた。その後に彼は私の耳元でこう言ったの。
光
俺と愛咲は出会う運命だったのかもしれないね
