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_F国地下牢屋

カデル

………正気か……貴様……

ハル

正気もクソも無いだろ

ハル

さっさと喋ればいいだけなのに何をそんなに怖がる必要がある?

カデル

…は?怖いだと?私が?

カデル

お前、随分と目が腐ったようだな?

ユウ

………ホント、懲りないネ

花流

あー、もう手遅れなんだろ

しのか

こいつがダメなら他にする?ハル

紗佳

……………ぃ…る……?

ハル

………そうだね

ハル

此奴の職場でも家でも行けば資料ぐらいはあるだろうね

しのか

家?また家族がいたんだ

ユウ

…………抵抗したらどうするノ?

ハル

………その時は…そうだね……

ユウ

俺に任せてヨ

ハル

…………あぁ、そうするよ

ハル

頼んだ

ユウ

カデル

……………辞めろ

ハル

…………

ハル

辞めて欲しかったらさっさと話して欲しいんだけど?

ハル

いつまでもそうやって黙って居られるわけじゃないって気付いた方がいい

ハル

あんたの命1つなんて、犠牲に掛けられた彼らより軽いんだから

カデル

……………

カデル

…降参だ、話そう

ハル

……………

カデル

素直に話してやるが、その前にこの拘束を外せ

しのか

駄目に決まっているでしょ

カデル

何故だ

しのか

拘束を解いた後何をするのか、丸分かりだから

しのか

安易に敵の懺悔を聞いてるとロクな事が起きないと知っている

カデル

………

しのか

ほら、何も言い返せないでしょ

しのか

だからそのままで、続行

カデル

チッ…

ユウ

ほら早く話してヨ

ユウ

さっきも言った通りこっちだって暇じゃないんだってバ

カデル

なら私に構わずさっさと行けばいい話だろう

ユウ

それはお前の話を聞いてからナ

ユウ

だから早く話せッテ

ユウ

話してくれるんデショ?

カデル

一々催促してくるなクソガキが

ハル

ぐだぐだ言ってねぇで話せっつってんだろ

カデル

…………チッ、教育のなってないクソガキは大人以上に面倒だな

カデル

いいだろう、貴様らの為に話してやる

花流

最初っからそうしときゃいいのに

カデル

………少しは黙っていろ、でなければまた黙り込むぞ

花流

………(大人気ねぇな此奴…成程、ハルはこれが嫌いなのか)

カデル

私の傘下にある者は貴様らが分かっている通りの8か国だ

カデル

まぁ言うまでもないだろう

カデル

私は兵を集めるためにこう言った

カデル

「約1万以上の兵を出せ。足りなければ予備兵を出せばいい」とな

※予備兵とは。 ‐‐‐国民の男性の殆どは学生時に軍兵になりいざとなった時に駒に出来るようにされる予備駒。リアル現在のなんとかの国でされてるのと同じやつ。そして、この予備兵を作るのはそれぞれの国の判断である。

カデル

するとまぁ予想つくだろ

カデル

特にA国なんかじゃ戦争を何度も起こした挙げ句犠牲を作りに作り兵をごっそり削られたんで、投下される予備兵が他より段違いに多くなった

カデル

A国総統殿は流されやすいタイプでな

カデル

自国の評価よりも世間体の評価を気にする奴で、これで評判が上がるだろうと流された彼はまんまと引っかかった訳だ

花流

…………お前、卑怯って言われないか…?(引)

カデル

ふん、成功さえすればどうでもよかろう

しのか

でも成功出来てないよね

しのか

この1年の間、特に

カデル

………貴様は不気味とでも言われないか

しのか

残念ながら、頼りになるとしか言われないね

カデル

そうか、つまらん

ユウ

デ?続きハ?

カデル

そうだな

カデル

他もそうだろうな

カデル

私に気に入られさえすれば自国を発展させやすくなるとでも考えたんだろう

カデル

実にくだらん

カデル

まぁ私としてはとても好都合であt_

ハル

嘘は良くないだろ?

カデル

…………

ハル

あんた、他もそうやって流されたっていう風に言ってるけど

ハル

実際は違うだろ?

ハル

脅して追いやって騙して、脅迫した

ハル

そしてそう“せざるを得ない”状況まで追い込み

ハル

選択肢を狭ませた

ハル

だから突拍子も無い進軍で大勢の市民が犠牲にかけられた

ハル

きっと彼らはあんたと同じように市民に選択肢を突き付けたんだろうな

ハル

……なんて可哀想…

ハル

いや、哀れなんだろうね

ハル

全てあんたが仕組んだ事なんだろ?

カデル

……………

ハル

また黙り込むつもり?

カデル

あぁ、そうだった

カデル

“彼奴ら”は嘘を見破るのが得意だったな

カデル

はぁ…なんて邪魔な遺伝子なんだ

カデル

なんで彼奴らなんかに貴重な成功作を渡しやがったんだ…あの役立たず共め…

ハル

おい…あんたのような外道が、私の親を貶すな…(((重圧

カデル

はっ、こちらとしては事実だろう

ハル

あぁそうだろうね

ハル

だがこっちとしてはそれは非事実だ

ハル

分かるだろ?

ハル

“私”を信用して“私”に移植するよう勧めたのは誰?

ハル

“俺”を信頼して“私”に移植する許可を出したのは誰だ?

ハル

カデル

ハル

「全ての責任を負っていた」あんただろ?

カデル

………チッ…

カデル

……信用も信頼も、全て無にしたのは誰だ

ハル

私だけど?

ハル

それ以前にそれを覆す程の悪行をしていたのはあんただったはず

ハル

これも間違ってる?

カデル

………………

ハル

「沈黙は肯定と成す」

ハル

やっぱり、あれもこれも、全てあんたのせい

ハル

全て、あんたが繋がってた

ハル

だから逃げるのも容易く、いち早く出来たんだな

ハル

………本当

ハル

救いようが無い、人間以下の生物だ

カデル

………好き勝手言いやがって

カデル

貴様は一体何様のつもりで私を見下している

カデル

全て私が間違っていたというのか?

カデル

いいや違う

カデル

貴様が反抗しなければ全て上手くいっていたのだ

カデル

貴様のせいで多くの命が奪われたも同然であり

カデル

更に言えば彼奴らがあんな計画を立てているから私は失敗をしたのだ

カデル

原因があるとすれば彼奴らだろう

ハル

あくまでも自分が正義だと貫くか

カデル

当然だろう

ハル

…これだから、頭の腐りきった老害は……

カデル

………なんだと?

ハル

もういい

ハル

しのか、花流、ユウ、紗佳

<はい。/ハイ。/………はぃ…。(4人)

ハル

後は好きにしろ

ハル

私は戻る

しのか

……承知しました、総統様スッ

キィ…ガチャン

ユウ

フフ……これからどんな話が聞けるのカナ〜?

花流

死なねぇように手加減しとかないとな

紗佳

………がん…ば、ろ……

カデル

は……?な…ッにを、するつもりだ……?

しのか

貴方が知らない未知の世界

しのか

…なんて言われているけど、本当は最近見つけた方法だよ

しのか

少し、実験体にさせてもらうよ

ユウ

丁度新しい武器を開発したんだよネ〜

ユウ

生の結果が見たいシ、このまま使わせてもらうヨ?

花流

丁度気になってた事があったんだ

花流

有難く実験体にさせてもらう

紗佳

…………的。ちょう、ど……ぃい…

カデル

は……ッな、何を…!!!

<やめろ………ッッやめろぉ…ッ!!!(カデル)

_廊下

フラ…トン…ズルッ…

ハル

…………はぁー……ッくそ……

クシャ…

ハル

…………

ハル

(“あの頃”の記憶が全て蘇る…)

ハル

(私自身の記憶じゃないのに、幾つかの記憶が脳裏を駆け巡って…)

ハル

(……私を惑わせている)

ハル

(…気持ちわるい)

ハル

(吐き気、頭痛、倦怠感、嫌悪感、目眩)

ハル

(全てがごちゃごちゃしていて……本当に、何が何だか分からなくなる)

ハル

(私が私じゃなくなる)

ハル

(私は……いや、俺は…?)

ハル

………母…さん……

『ニ_………に_ゲ…___』

『お願い、…』   『逃げて!!』 『ぶち壊せ』      『貴方が_』 『私の子』       『この腐ったれた場所を』 『アイツらを』  『子供達を助けて』    『…神様_』 『_し__る』     『頼んだぞ』 『見て…私たちの子よ』   『__本当にするのか?』 『これしか_方法が』  『でも、__』 『_後は』   『違う、私は…ッ!』 『こんなはずじゃ…』  

ハル

…………〜〜〜っッッッ!!!!

ハル

頭が……ッッわれ、る…ッ!!

ハル

(多量の情報を一気に思い出してしまったから…ッ!)

ハル

(やば、ッい……意識、飛ぶ…ッッ)

ガタッ、ズズッッ…

ハル

っ…ッッ、ッ!!

ハル

(せめて……自室、まで…ッ!)

ズルッ!!

ハル

…ッあ……

(………ダメだ。)

ドサッ

こ ら 、 早 く 起 き な さ い 。 全 く 、 い つ ま で も 子 供 気 分 じ ゃ い け な い わ よ 。 × × × × 。 ・ ・ ・ 愛 し て い る わ 。

は は 、 ま だ 子 供 な の は 間 違 い な い だ ろ う 。 そ う 責 め 立 て て や る な 。 ま ぁ 、 心 配 に な る 気 持 ち も 分 か る 。

え ぇ ・ ・ ・ だ か ら 、

強 く 生 き な さ い 。

そ れ こ そ 俺 た ち の 子 だ 。

ハル

ハッッ…!?バッ

紗佳

ハル

………ッ…ぁ…?

ハル

す、ずか……?

紗佳

………っ……!!

紗佳

…………スゥー……フゥ-

紗佳

『………お……き、ッた…よ……』(インカム)

<『ホントか!今行く!』(花流)

<『エ、起きタ?分かっタァ、今からそっち行くヨ』(ユウ)

<『………食欲あるか聞いてくれる?紗佳』(しのか)

紗佳

『………ん…』

紗佳

…………しょく、欲……ッある…?

ハル

………スープを、1杯

ハル

後、……水…もらえるかな…?ニコ

紗佳

…………コク

ガチャッ!!

花流

おいハル!大丈夫か?!

ハル

……花流…大丈夫だよ、目眩で倒れただけだから

花流

……嘘つけ、めちゃくちゃうなされてたぞ

ユウ

そーだよそれ絶対嘘デショー!?

ハル

ゆ、ユウ……いつの間に…

ユウ

ほら気付いてナイ!!やっぱなんかあったんだよ花流!

花流

んなこと分かってんだよだからそれを聞いてんだよ

ユウ

あそうなノ?

しのか

スープ持ってきたよ

ハル

ありがとう、しーちゃん

しのか

………機嫌いいの?

ハル

気分は最悪だけど

しのか

じゃぁ飲み終わったらまた寝たらいいよ

しのか

急ぎの仕事は無いから

花流

(本当はまだまだあんだけどな)

ユウ

(全然急ぎのしか無いんだケド……)

ユウ

(ようやく戦争が終わって被害状況とか消費物資とかの書類、まだまだあるんだけどナァー……)

ユウ

マッ、ハルは休んでてヨ

ユウ

後は俺たちがなんとかするカラ!

花流

おぅ、今日1日絶対こっから出んなよ

しのか

何があるか分からないし、安静にね

ハル

…………いつからこんなに過保護になってたの?君たち

紗佳

……………(汗)

俺達は最強の軍だった【参加型】【完結】

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