劣等生
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20XX年、この世界には2種類の高い知能を持つ生命体がいる。 1種は『人間』と呼ばれ、この世界の支配権を握った中心的存在。 もう1種は『吸血種』と呼ばれ、人間の血を吸うことで生命を永遠のもの とする存在。
吸血種は容姿端麗で身体能力が非常に高い。 しかし、人間の血液無しでは命を繋ぐことはできない。 吸血種は人間に仕え、報酬として血液を得る。
吸血種が人間の上に立つことは決して無い。 これがこの世界のカースト制度。 その為、人間は吸血種をこう呼んでいた。
『合法奴隷』
深夜2時 山道
翠(すい)
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
紅(こう)
紫音(しおん)
紅(こう)
『刻印』これは吸血種の死へのカウントダウン。
長期間血液を摂取しなかった吸血種の首元に現れる12枚の花弁を有した 花の『刻印』
花びらは1時間毎に1枚消えていき、全ての花弁が散った時、 吸血種はその生命を終える。
紫音(しおん)
紅(こう)
紫音(しおん)
紅(こう)
琥珀(こはく)
翠(すい)
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
紅(こう)
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
翠(すい)
紫音(しおん)
紅(こう)
琥珀(こはく)
紅(こう)
本来人間に仕え血液を得る吸血種だが、そうでない者もいる。
はなから人間に仕える気がない者、人間に解雇された者など 理由は様々。
『野良』と呼ばれる彼らは安定して血液を得る事ができないため 常に死と隣り合わせなのである。
その為、野良による殺傷事件が相次ぎ、 数年前の法改正により『同意なしの吸血行為』は全て殺処分の 対象となった。
翠(すい)
紅(こう)
翠(すい)
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
紅(こう)
紫音(しおん)
琥珀(こはく)
刻一刻と死が近づいている。
真っ暗な山道を歩く彼らの焦りはピークに達していた。
そんな彼らの前に、1つの光が射す。
紫音(しおん)
琥珀(こはく)
紅(こう)
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
人里離れた山の中に突如現れた1件のログハウス。
明かりは点いていないが確かに感じられた。
琥珀(こはく)
紫音(しおん)
紅(こう)
ピンポーン♪ 静まり返った暗闇に無機質な音色が響く。
紫音(しおん)
紅(こう)
ドアをノックして声を掛けてもやはり応答は無い。
紅(こう)
紫音(しおん)
琥珀(こはく)
紅(こう)
ほとんど意識のない翠を見て焦りが募る。
ここで諦めたら次があるだろうか…
もし無かったら…
紅(こう)
紫音(しおん)
紅(こう)
4人はログハウスに背を向け歩き出す。
その時、暗闇に包まれたこの場所が微かに明るくなった。
ガチャッ
???
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