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赤い雫と切れない鎖

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赤い雫と切れない鎖

1 - 赤い雫と切れない鎖

2022年08月23日

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劣等生

はじめまして。劣等生と申します。

劣等生

本作にて初投稿です。

劣等生

こちらの作品はpixivで投稿した作品を転載したものになります。

劣等生

文才は皆無ですがご一読いただけますと幸いです。

20XX年、この世界には2種類の高い知能を持つ生命体がいる。 1種は『人間』と呼ばれ、この世界の支配権を握った中心的存在。 もう1種は『吸血種』と呼ばれ、人間の血を吸うことで生命を永遠のもの とする存在。

吸血種は容姿端麗で身体能力が非常に高い。 しかし、人間の血液無しでは命を繋ぐことはできない。 吸血種は人間に仕え、報酬として血液を得る。

吸血種が人間の上に立つことは決して無い。 これがこの世界のカースト制度。 その為、人間は吸血種をこう呼んでいた。

『合法奴隷』

深夜2時 山道

翠(すい)

…ハァ…ハァ…

琥珀(こはく)

紅!翠をこれ以上歩かせるのは無理だよ!

紫音(しおん)

俺が背負う

紅(こう)

翠、必ず助けてやるからな。もう少しの辛抱だ。

紫音(しおん)

刻印の花びら、あと3枚だ。3時間後には灰になっちまう。

紅(こう)

分かってる…

『刻印』これは吸血種の死へのカウントダウン。

長期間血液を摂取しなかった吸血種の首元に現れる12枚の花弁を有した 花の『刻印』

花びらは1時間毎に1枚消えていき、全ての花弁が散った時、 吸血種はその生命を終える。

紫音(しおん)

紅、もう時間が無い。そこら辺の奴を襲うしか…

紅(こう)

ダメだ!そんな事したら俺ら全員殺処分対象になる。

紫音(しおん)

どの道このままだと翠死ぬぞ。

紅(こう)

たとえ誰かを襲って今を生きながらえても殺処分対象になればもう二度と血液は手に入らなくなる。結局全員が死ぬ…

琥珀(こはく)

紅…僕たち…死んじゃうの?

翠(すい)

皆さん…ハァ…私のことは…気になさならないで下さい…

琥珀(こはく)

そんな事出来るわけないじゃん!
僕たちは家族も同然なんだから!

紫音(しおん)

翠、ふざけた事言ってねぇでその口閉じてろ。

紅(こう)

俺らの未来は2つしかない。
全員で生きるか、全員で死ぬかだ。

琥珀(こはく)

そうだよ!僕たちは4人で1つだよ!

紫音(しおん)

お前だけ死なせてたまるかよ。

翠(すい)

フフッ。皆さんらしいですね…

紫音(しおん)

とは言え、紅。全員で死ぬ未来は御免だぞ?

紅(こう)

そんな事させるかよ。まだ3時間ある。諦めるには早ぇよ。

琥珀(こはく)

何がなんでも血を手に入れなきゃ!

紅(こう)

当然だ。

本来人間に仕え血液を得る吸血種だが、そうでない者もいる。

はなから人間に仕える気がない者、人間に解雇された者など 理由は様々。

『野良』と呼ばれる彼らは安定して血液を得る事ができないため 常に死と隣り合わせなのである。

その為、野良による殺傷事件が相次ぎ、 数年前の法改正により『同意なしの吸血行為』は全て殺処分の 対象となった。

翠(すい)

…ハァ…ハァ…

紅(こう)

翠しっかりしろ!

翠(すい)

…ハァ…ハァ…ウゥ…

琥珀(こはく)

刻印が…もう2枚しかない…

紫音(しおん)

意識を失うのも時間の問題だな。

紅(こう)

残り2時間…。
次の町まで少なくとも1時間はかかるはず…

紫音(しおん)

それにこの時間だ。人と出会うこと自体奇跡みたいなもんだぞ。

琥珀(こはく)

それでも奇跡を信じないと。

刻一刻と死が近づいている。

真っ暗な山道を歩く彼らの焦りはピークに達していた。

そんな彼らの前に、1つの光が射す。

紫音(しおん)

おい、あれ。家があるぞ。

琥珀(こはく)

ほん、とだ…

紅(こう)

こんな所に1件だけポツンと…

琥珀(こはく)

とにかく行ってみよう!

紫音(しおん)

そうだな。

人里離れた山の中に突如現れた1件のログハウス。

明かりは点いていないが確かに感じられた。

琥珀(こはく)

人の匂い…するよね?…

紫音(しおん)

あぁ。

紅(こう)

行くしかない。

ピンポーン♪ 静まり返った暗闇に無機質な音色が響く。

紫音(しおん)

出てこないな。

紅(こう)

すみません!どなたかいらっしゃいませんか?

ドアをノックして声を掛けてもやはり応答は無い。

紅(こう)

すみません!

紫音(しおん)

たとえ気づいても、この時間の来客を不信に思わない方がおかしい。

琥珀(こはく)

もう行こう。ここで時間を無駄にできないよ。

紅(こう)

でも…

ほとんど意識のない翠を見て焦りが募る。

ここで諦めたら次があるだろうか…

もし無かったら…

紅(こう)

これが最後のチャンスかもしれない。

紫音(しおん)

そうかもしれないが、そうじゃないかもしれない。
家主が出てこないんじゃ意味がない。
俺ら吸血種は招かれなければ家には入れない。

紅(こう)

クソッ…。分かった、行こう。

4人はログハウスに背を向け歩き出す。

その時、暗闇に包まれたこの場所が微かに明るくなった。

ガチャッ

???

何か…用かい?

劣等生

お疲れ様です。

劣等生

短いですが、キリがいいのでここまでとさせていただきます。

劣等生

ここまで読んで頂きありがとうございました。

劣等生

1つでもいいね❤️がついたら飛んで喜びます。

劣等生

需要がありそうだったら続きを書こうと思います。

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