ピエロ

「ねぇ仮面の人」

ピエロは少年を優しく見て

首を捻る

「なんでずっと笑ってるの」

少年は表情を変えず

不思議そうにピエロに聞く

そうするとピエロは

少年の目の前に手を握り出し

もう片方の手で手を抑え

抑えていた手を離すと

綺麗な白い花

アトリアリカが握られていた

「花？」

少年は首を傾げて問いかけると

少年に花を渡した

少年は花を貰うと少し違和感を覚えた

手に何か変な感触

手を広げて見るとそこには

「薬…？」

「あっ…紙もある」

ピエロは何時準備をしたのか疑問に思いつつも

その紙を広げて中身を見た

「なるほどね」

俺はきょろきょろと周りを見渡す

俺はその子に近ずき

笑顔をで言うと

俺が言っても何も思わないのか

俺を見ず返事を返してそのまま何処かえ向かう

俺があの子を見ていたら

誰かとぶつかった

おでこを抑え

謝ってきたが返事を言う間もなく何処かえ向かった

この子は紫

紫〜くんって俺らは言ってる

体が弱いが頭は強い

凄いよなぁ(´・ω・｀)

此奴は桃

桃ちゃんと呼んでるが男だ

あと凄いイケメンな

俺らはその後少し世間話をして

その後言ったと通りに行動をした

俺はさっきまで迷子だった

なんか昔から覚えるの苦手で

道を覚えるの他

人の名前や顔を覚えるのが特に苦手だ

俺の後からツッコミが…！

そう言って屋上の奥に向かう青

怪しむ様に俺を見てくる

なんか桃に変な情報入れられてんのか？

青…？は煽るように言ってくる

この子は少し暗い表情をする

この子はにへっと笑う

……

焦ってるから嘘って直ぐにわかる

やっぱり会長は俺の事嫌いかぁ…

よく分からない事を言い残して帰ってった

あの子と入れ替わりで紫〜君が来た

紫〜くんは俺の背中をポンポンと叩き

俺は生徒会室に入る事が出来たが

なんて言えば良いかわからない

それに会長の横にいる子が俺を睨んでるし

なんか俺悪い事したっけな？

そうしてその子は部屋から出ていった

その子が部屋を出る前

俺を凄い形相で見てた

こわ

真顔で見つめられ

少し緊張をして頭が回らない

咄嗟に出た声で少し大きく出しすぎたか

会長は少しビクッとした

俺はあえて名前を出さなかった

他人事で言った方が会長も素直だと思ったからだ

呆れた様な態度で

冷たい目で俺をみる

いきなり口調や態度が変わった

なんかイメージと違って驚いたな

会長は俺の近くに来て

腕を掴み立たせられた

俺に向かって怒号を放つ会長

そんなに俺が嫌いなんだなと少し寂しいが

会長がなんで怒ってるか俺は分からない

これの事か

感鋭いな

まぁいっか

そうして俺は部屋を出た

少年はは紙を広げて見た

ピエロは笑うのがお仕事 だけどそれが得意じゃあない子もいる 笑うのが怖い 笑い方が分からない 君みたいなね？ そんな子を元気に笑わすのが僕達ピエロの仕事 だから君も同じ事をしたら笑えるんじゃないかな？ 笑顔でいるの 少しは人生楽しめるからさ！ 毎日笑顔で 好きな子と一緒にいてさ それなら幸せだよね これも幸せになれる薬 辛くなったら飲んでね 神様に救って貰えるからね！ ピエロより

「なるほどね」

少年は一度目を瞑り

目を開けると同時に口角を上げ

表情を柔らかくし

「俺もピエロになりきらなきゃな」

俺ははぁと溜息をつき

俺は肉の塊を蹴った

俺はあの日買った花を取り出した

❦ℯꫛᎴ❧

♬🎶.• 最後の仕事 •.♬🎶