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ある1人と高嶺の花

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ある1人と高嶺の花

1 - ある1人と高嶺の花

♥

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2019年03月22日

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“八方美人”

それが俺に似合う言葉だ

クラスメイトA

部活で忙しいけど委員会行かねぇとなぁ〜

クラスメイトB

お前、レギュラーだもんな

クラスメイトB

俺が行ってあげたい所だけど生徒会あるんだよ、すまん

クラスメイトA

まぁ、それはしゃーないよな

クラスメイトA

...どうしよっかな〜

俺の目の前で分かりやすく困ったふりをする

(俺が代理になれって事だろ...ハッキリ言わない点、小賢しい)

俺が行こうか?

クラスメイトA

え!まじで!?

クラスメイトB

やっぱ日向優しいなぁ‪!

クラスメイトA

ありがてぇ〜、じゃあこれ委員会のファイルね

きっといいパシリとでも思ってんだろうな

(まぁ別にいいけど)

でも委員会の代理よりもっと恐ろしい事

それは“嫌われる”事だ

...その時ふわっと綺麗な香りがした

クラスメイトA

クラスメイトB

艶のあるサラサラとした黒い髪

キュッと結んだ綺麗な唇

吸い込まれそうな美しい瞳

美人とはこの様な人を指すのだと思った

高嶺さん

高木君ちょっといい?

クラスメイトB

た、高嶺さん!?

クラスメイトA

お、俺委員会行かねぇとっっ!

[バタバタバタ...]と教室から出てった

...

高嶺さん

...行っちゃった

高嶺さん、何の用ですか?

高嶺さん

えっとね、私はクラスの委員長でしょ、だから少し高木君のことが気になって...

気になる?

高嶺さん

うん

高嶺さん

高木君って無理してない?

無理?

高嶺さん

高木君はいつも働かされてるなって

あー...(頼まれた事を断らないからか...)

こういうタイプの人間はよくいる

俺の性格を心配して直そうとするけど、実際は専属パシリにされた

...前の先生がそうだった

俺は別に働いてるとは思ってないから大丈夫です

高嶺さん

本当に?

そんなに澄んだ瞳に見つめられると何でも話してしまう気になる

(危険だ...なるべく早く話を切り上げよう)

本当に大丈夫ですよ

高嶺さん

ふーん...

高嶺さん

でも気を付けてね、ずっと頼まれてたらいつか奴隷になっちゃうよ

大丈夫ですって

(いいお世話だ)

俺の机から去っていく彼女を目で見送った

...これが八方美人な俺と高嶺の花の彼女との関係の始まりだった

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