柊 悠鵺
…すぅ…すぅ…

青葉 蒼空
…急に膝枕してほしい
と言われたからしたら
眠たかったのかすぐに
寝ちゃったな…

青葉 蒼空
…今日はしないのかな

誘拐犯
おら、晩飯だぞ

青葉 蒼空
もう俺達の嫌いな
食べ物ではない
ですよね?

誘拐犯
好き嫌いあるから
うぜーわ
しゃーねぇから
カップラーメン

青葉 蒼空
え、今日は豪華ですね
朝飯クソだったのに

誘拐犯
うぜぇ、飯残されるの
迷惑なんだわ
捨てることになった
からボスに怒られるし
はぁ…だから食えるのに
しただけだ

誘拐犯
…って、こいつ

青葉 蒼空
寝てるので静かに…

誘拐犯
…はぁ、だりぃ…
じゃこいつ起きたら
呼べよ、夜中だったら
寝てるから晩飯無しだ

青葉 蒼空
わかりました

誘拐犯
じゃーな
(部屋から出ていく)

青葉 蒼空
…ゆ、悠鵺…

柊 悠鵺
…ん…

青葉 蒼空
…疲れてるのかな
そりゃ、そうか
毎日のように俺が
したくなってそれに
付き合ってくれてる…

青葉 蒼空
疲れるのは当たり前だ…
今日は我慢しようかな

柊 悠鵺
…ん…け、桂鵺…

青葉 蒼空
え…、?

柊 悠鵺
…行くな…置いて…
置いていかないで…

青葉 蒼空
…っ!悠鵺!起きて!

柊 悠鵺
…ん…?
何…どうした…?

青葉 蒼空
…っ…ぐすっ

柊 悠鵺
…!なんで泣いて…

青葉 蒼空
なんでもない…うぅ…
(涙目を擦る)

柊 悠鵺
…?蒼空…
(抱きしめる)

青葉 蒼空
…っ!悠鵺ぁ!
(泣き出す)

柊 悠鵺
…蒼空(背中を撫でる)
どうしたんだ?

青葉 蒼空
…悠鵺…寝言で…
男の人の名を…
呟いてて…なぜか…
嫉妬しちゃって…

柊 悠鵺
…男の人の名…?

青葉 蒼空
…桂鵺って人…
うぅ…ぐすっ…

柊 悠鵺
あー…それは…

青葉 蒼空
…彼氏じゃないよね?
元彼氏とかじゃ…?
ぐすっ…うぅ…

柊 悠鵺
そいつは"兄貴"

青葉 蒼空
…え?

柊 悠鵺
前話した兄貴だよ
2つ上の実の兄貴
俺にだけ甘い兄貴で
今ここにいなければ
会えてたなって思って

柊 悠鵺
兄貴…冒険好きで
あまり家に帰って
来なくてさ…あの日
兄貴が帰ってくる日
だったんだ…

青葉 蒼空
…そうだったんだ

柊 悠鵺
まぁ…いいけどさ

青葉 蒼空
え?

柊 悠鵺
(蒼空の頭を撫でる)
兄貴のことは好きだが
家族愛で俺がほんとに
好きなのは蒼空だから

青葉 蒼空
…!

柊 悠鵺
毎年帰ってきてるし
来年には会えるから
今は蒼空との時間を
優先してるから

柊 悠鵺
心配しなくてもいい

青葉 蒼空
…うん…ごめん
睡眠の邪魔して

柊 悠鵺
…いや、いいよ

柊 悠鵺
寝過ぎだっただろ?
晩飯も来てた?

青葉 蒼空
うん、悠鵺が起きたら
呼べって言ってた

柊 悠鵺
…ん、じゃあ飯食うか

青葉 蒼空
うん、そうだね

青葉 蒼空
彼氏起きましたー
(叫ぶ)

柊 悠鵺
…

誘拐犯
(ガチャッ)
ん、起きたか
おら、お湯沸くまで
少し待ってろ

柊 悠鵺
…?お湯?

青葉 蒼空
カップラーメンだよ
今日の夜飯

柊 悠鵺
…へぇ、豪華なんだ

青葉 蒼空
俺達が朝飯を
食いたくないって
拒否ったでしょ?
どうやらボスさんに
怒られた?らしくて

青葉 蒼空
二人が食えるのに
したらこうなった

青葉 蒼空
ってさっき言ってた

柊 悠鵺
…まぁ、あの飯よりは
カップラーメンの方が
さすがにいいな…

青葉 蒼空
…うん、…っ?
(悠鵺の動く口を
つい少しの間見てたら
体がうずうずして…)

柊 悠鵺
…まぁ、待ってるか

青葉 蒼空
…ぅ、ん…///
(どうしたんだろ///
いつもなら平気
なのになんで…)

柊 悠鵺
…ふぁ…
(あくび)

青葉 蒼空
…っ…俺…もしかして
変態になった?

柊 悠鵺
…ん?どうした?

青葉 蒼空
あっ…///なんでもない

柊 悠鵺
…なんで喘いでるんだ?

青葉 蒼空
…!い、いや!
な、なんれもない///

柊 悠鵺
…もしかして
一人でシてた?

青葉 蒼空
え、いや、違っ…

柊 悠鵺
…(蒼空の体を見回す)

青葉 蒼空
…っ…///

青葉 蒼空
その…ち、違くて…
悠鵺の動く唇を少し
眺めてたんだ
顔も唇も綺麗だなって…
そしたらなぜだか
体がうずうずしてきて…

柊 悠鵺
…ふーん

青葉 蒼空
…あ、ぅ…///
ゆ、悠鵺が寝てる時
俺…シたいなって…
思ってたんだけど
悠鵺も疲れてるから
寝かせておきたいって
諦めたんだけど…

青葉 蒼空
なんで…俺…うぅ…///

柊 悠鵺
…(蒼空のズボンと
パンツを下ろす)

青葉 蒼空
っ!?///え、え?
悠鵺だめっ!今はっ!
今からご飯だから
誘拐犯さん来るしっ!
食べ終わるまでは我慢
できるからっ…ね?悠鵺

柊 悠鵺
……黙れ

青葉 蒼空
…っ!?え、?

柊 悠鵺
…あむっ…ジュルル…
(舐めたり吸う)

青葉 蒼空
ひぁっ…?!///
らめっ!悠鵺ぁ!
止まってってぇ!
吸わないでっ…///

柊 悠鵺
…早くイきなよ
蒼空がイくまで
口で気持ちよく
してあげるから

青葉 蒼空
…あ、あぅ…///
もう、出そうっ!
止まってぇ!お願い!

柊 悠鵺
…ジュルル…ペロペロ…
(蒼空のあれを優しく
舐めたり吸う)

青葉 蒼空
…っ〜〜///♡
(軽く達する)

柊 悠鵺
…ん……ゴクッ…
(蒼空の精◯を飲む)

青葉 蒼空
…っ、え、飲んだ?
だめっ…お腹壊すから
吐き出して…悠鵺…

柊 悠鵺
…平気…もう大丈夫か?

青葉 蒼空
…あ、うん

柊 悠鵺
ん、ならいいけど
あいつ待とうか

青葉 蒼空
…悠鵺…

柊 悠鵺
…ん?

青葉 蒼空
…あの時の『黙れ』
俺怖かった…少しだけ

柊 悠鵺
…ごめん

青葉 蒼空
…少し突き放された
感じがして悲しかった
寂しかった…怖かった

柊 悠鵺
…ごめん…少し言い方
きつかったよな

青葉 蒼空
…んーん(首を振る)
大丈夫、あのまま俺の
あれを放置してたら…
あの誘拐犯に
怪しまれてたから
助かったよ、悠鵺

柊 悠鵺
…うん、良かった

青葉 蒼空
でも、飲む必要
なかったよね?

柊 悠鵺
…蒼空のは汚くないから
飲みたいと思っただけ

青葉 蒼空
…っ!な、なにそれ///

柊 悠鵺
…好きじゃないと
できないことだから
証明にもなったろ?

青葉 蒼空
…うん、確かに
嫌いな人の精◯を
普通飲まないもん

柊 悠鵺
…(微笑む)

青葉 蒼空
…(照れる)

誘拐犯
おーい、できたぞ

誘拐犯
さっさと食えよ

誘拐犯
…ん?お前何顔
赤くしてんの

青葉 蒼空
…なんでもないです

誘拐犯
お前も何微笑んでんの

柊 悠鵺
…(横向く)

誘拐犯
…はぁ、わかんねー

誘拐犯
早く飯食え

誘拐犯
お前らが2人でいれるの
明日までだぞ

誘拐犯
そんなイチャつく時間
ねーからな

青葉 蒼空
…あ、…

柊 悠鵺
…いただきます

誘拐犯
珍しい、お前が一番
最初に食うのか

柊 悠鵺
…腹減ってたんだよ

柊 悠鵺
さっさと出てけよ

誘拐犯
…ちっ、わかったよ

誘拐犯
じゃ、飯食ったら呼べ

柊 悠鵺
…ん

青葉 蒼空
…いただき…ます

誘拐犯
(部屋から出ていく)

柊 悠鵺
…蒼空、明日お前に
俺の一日あげる
何かしたいこと…
あるか?あるなら
すべて叶えるよ

青葉 蒼空
…いらない

柊 悠鵺
…?え?

青葉 蒼空
…(泣きそうな顔で
カップラーメンを
黙々と食べている)

柊 悠鵺
…そうか

蒼空が泣きそうな顔で
俺と目も合わせない
そうか、明日までしか蒼空と
いられないのか…
早いな…もうお別れか…
蒼空は俺と売られると言ってたが
俺は止める気だからほんとに…
明日で話すのも触れるのも最後だ
ここでの生活が明日で終わって
この先俺は"奴隷"として扱われる
だが、蒼空だけはそうさせないため
あいつに俺が売られる時は俺らに
目隠しをして連れて行けと頼んだ
俺は奴隷として買い取った奴の元へ
蒼空は普通の日常へ
蒼空にはそれを言っていないのに
なぜ泣いているのだろう
蒼空は明日笑ってくれないのだろう
俺は…それが一番つらいな…
どんな表情で蒼空と居れば…?