優 し い 君 の 最 期 の 嘘 - 青 × 桃

僕は大好きな桃くんの元へと走る

準備に手こずって遅刻しちゃった💦

いつもの見慣れた姿が視界に入る

付き合ってからもう少しで1年

何度もデートをしてきた

もう、桃くんのことなんか

ほとんど知り尽くしたはずー！

ここは遊園地だからね(圧)

ﾁｭｯ(*´(〃　　)ﾁｭｯ

相変わらず桃くんは

ドキドキさせるのが上手だ

数時間後

突然の出来事で

頭の中は混乱していた

でも、頭の片隅では

この後の言葉が薄々

分かってしまっていて

背筋が凍りそうだった

ただ桃くんの無事を願いながら

ひたすら走る

足がちぎれるんじゃないかって

思うくらい全力で走る

真夜中の街を駆け抜ける

病院に着くと

桃くんのお母さんが泣きながら

到着を待ってくれていた

ドアに手をかける

ドアの横には

霊安室

と書かれていた…

覚悟を決めて

ドアを開ける

部屋の中の時計が

12時を指す

冷たい桃くんの手を

そっと握る

どのくらいの時間が経っただろうか

桃くんのお母さんが口を開く

桃くんのお母さんが

部屋を後にした

スマホを開こうと試みる

桃くんをよく見ると

手に紙が握られている

開いてみると

『初めて出会った日』

とだけ書かれていた

出会った日を入力すると

1本の動画が出てきた

震える手で

再生ボタンを押す

一生そばにいるから

動画が終わった後

1人で声を上げて泣く

あれから1年

今日は久しぶりに会いに来た

大きく息を吸って

君に伝える

優しい君の最期の嘘

❦ℯꫛᎴ❧

400タップ以上お疲れ様！