僕の初めての季節

友達なんだから、 テヒョンイヒョンでいいよ。

テヒョンイヒョンがいいの！！

幸せとか、

運命とか、

僕には長らく縁がなかった。

生きる勇気もない、

死ぬ覚悟もできないから、

ただなんとなく生きていた。

だからわかんないし、

そんな大袈裟な話でも無いけど、

生きる目的はできた

また考えてしまった。

ヒョンのこと。

テヒョンアのこと、 好きなんじゃないのか

僕はどうしていつもこうなんだ。

不器用で、自分自身が、いちばんわからない。

今日も、テヒョンイヒョンとジミニヒョンと僕。

この３人で登校。

もやもやしてても、やっぱ楽しい。

澄んだ世界のままがいいんだ。

ちょっとくらい現実から逃げてもいいでしょ

テヒョンイヒョンは、ジミニヒョンの言葉なんて聞く耳も持たず、真っ直ぐに駆け出していった。

ドックン

ドックン

ドックン

僕は、思いもよらない形で、 自分の気持ちを自覚した。

ドックン ドックン

僕に突如訪れた澄んだ世界。

たった３分の出来事で変わってしまった、

僕に突如訪れた、濁りかけの世界。

ドックン

ジミニヒョンの手が、 そっと僕の腰に触れた

この気遣いでも無いと、 今の僕は崩れ堕ちてしまうだろう。

ネクスト

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