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主
主
主
主
主
こさめ
こさめ
昔はここら辺だったよな…
こさめ
ようやく見つけた推理小説の本
なつくんがストレートな小説を好むのに対して、
こさめは複雑な推理小説を選ぶ
やっぱり、違う人間だなとは思う
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
物事の決断は確かにこさめも苦手だ
人命とか、人生とか、そういう大きくて大事なことになると、
考え抜いて決断できるのに
こういう他愛無いことは よく迷う
…なつくんにとって、こさめとの時間も他愛無いものだったりするのかな…
こさめ
こさめ
こさめ
なつ
本棚に手を伸ばしてやめる
そんな行動を繰り返し過ぎて、なつくんが声をかけてきた
こさめ
こさめ
なつ
こさめ
すぐ決めるから…
お互い気を使いすぎる
そんな共通点が、どことなく特別だった
気づけばもう、また薄暗い部屋に帰ってきた
ただいまだね なつくん
こさめ
なつ
元気な声色
今日休んでよかった
同時に、明日からバイトで…
なつくんも、元通りになっちゃうのかな
なんて考える自分がいた
やっぱり、
信用できてないんだ
なつくんのこと
ほんと最低だよね
でも、
それでも、
なつくんに依存してしまった自分がいた
だってしょうがないじゃん
ずっと好きで、ようやくこさめと一緒になってくれたのに
だから
いくらODしても、
いくら壊れても
もし死んでも
こさめはきっと手放さない
ODしてても壊れてても死んでも
なつくんはなつくんだから
こさめが愛した人なんだから
今日も1人で暗いキッチンに立つ
毎日暗い部屋だと、目が慣れるのが早い
ザシュッ
こさめ
今日も料理に血を混ぜる
朝ごはんも、作り置きしておく昼ごはんにも、もちろん夜ご飯にも
こさめは日々血を混ぜていた
少量ずつ
少量ずつだけど、少し増やして
こさめ
なつ
こさめ
なつ
それを
なつくんが美味しそうに頬張ってくれるのが、嬉しいのだ
こさめの一部が、
なつくんの体と共に生きている
なつくんは本当にいい子だ 家からも出ないし
薬さえ摂取しなければとってもいい子
根は、こさめがいないと生きていけない
そんないい子なんだ
だから、明日
バイトから帰ってきて、なつくんがODしてたとしても
耐えられる
きっと耐えられる
対処法なんていくらでもある
いざとなったら、とる行動は考えてあるから
こさめ
なつ
こさめ
なつ
なつ
なつくんの髪を、解かしつつ中温で乾かす
その間も、なつくんは大人しく、こさめの膝の上で座っていた
外出の時には隠す首筋が、この位置からだとよく見える
いつか、この首に金具をつけてしまう日が来ると思うと怖い
でも、大丈夫だよね
金具なんかで縛らなくても、なつくんは家から出ないもん
主
主
主
主
主
主
主
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