俺はその日柘榴の家に遊びに来ていた。
俺「柘榴、これ読んでいい」
柘榴「あ?あーそれ、BLだけど」 「いいよ。読め、そしてハマれ」
俺「やっぱいい」
柘榴「いーじゃん!!読めよ!全然重くないしセックスシーン出てこねーし!」
俺「必死すぎ…」
押し付けられた漫画は 単なるバンドの作品に思えた。
柘榴「どいつがすき?」
俺「好きとかあんの…強いて言うならコイツ」
柘榴「プリンのやつ?柊?」
俺「お前と似てる」
柘榴「は?それだけ?!」
俺「そう。あとうるさい」
少なくとも、3巻の前半までは。
俺「返す」
柘榴「何?」
俺「セックスシーン出てきた」
俺「出てこないって言った」
柘榴「そりゃBLだし、なかったら困るわ」 「でも少なかったろ?」
俺「出てくるならいらない…」
柘榴「セックスなんて幾らでもしてんのに?」
俺「そういうことじゃ…」
俺「セックスが過激すぎて心配になる」
柘榴「これはそんなことなかったろ?」 「最後まで読めって」
俺「必死かよ…」
俺はその漫画を 渋々最後まで読むことになった。
次回、「黎BLハマらない」。
続かない