TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

擦れ違った両思い

一覧ページ

「擦れ違った両思い」のメインビジュアル

擦れ違った両思い

1 - 擦れ違った両思い

♥

50

2023年05月28日

シェアするシェアする
報告する

私は鈴菜

今はもう73歳だ

毎日本などを読んでゆっくり過ごしている

今日ね、部屋を掃除してる時に、若いころの写真を見つけたんだ

女の子と男の子が立っていて、手に私の大好きなグレープを持っていた

2人とも楽しそうに笑っていたー

そうだ、思い出した

それは…あのころの話だ あの辛かった片思い…

ほんとに小説みたいな青春…

あの時の話を教えてあげようか

これはな、まだ私が高校生の時の話だ

1年A組

優衣(ゆい)

ねぇねぇ!鈴菜と楓也!今日新しい担任の先生が来るんだって!

楓也(ふうや)

へぇー

鈴菜(すずな)

え!まじ!?

優衣(ゆい)

うんうん!若くて美女だってよ〜

鈴菜(すずな)

どんな先生だろ〜楽しみだ!w

楓也(ふうや)

だるーもうこれ何人目だよ

鈴菜(すずな)

5人目くらい?w

優衣(ゆい)

何かそう言われたら確かにうちのクラスの担任結構変わったな笑

キーンコーンカーンコーン

ガラガラガラ…

鈴菜(すずな)

どんな先生だろね((ボソ…

優衣(ゆい)

可愛い先生がいいわ((ボソッ…

茜(あかね)

みんなおはようございます!

おはようございます!

茜(あかね)

私の名前は茜です
これから君たちの担任の先生です、よろしくお願いしますペコリ

鈴菜(すずな)

待って、すごく美人!((ボソッ…

優衣(ゆい)

それな!分かる((ボソッ…

楓也(ふうや)

まぁ、普通って感じ((ボソッ…

鈴菜(すずな)

え、めっちゃ美人だよ?((ボソッ…

放課後

優衣(ゆい)

2人とも今日久しぶりに一緒帰ろよ!

鈴菜(すずな)

いいよー

楓也(ふうや)

いいぜ

帰り道

優衣(ゆい)

茜先生まじでめっちゃ美人だったわー!

鈴菜(すずな)

まじでそれな!何かモテそうw

楓也(ふうや)

全然普通そうな顔してるけどなーほんとにモテる?

鈴菜(すずな)

( ˙-˙ )お前はもう黙っとっけ

優衣(ゆい)

笑笑じゃ、私家ここだからまた明日ね!バイバイ

鈴菜(すずな)

バイバイ!

楓也(ふうや)

じゃあな

鈴菜(すずな)

ねぇ!そこね、新しいグレープ屋できたらしいよ!行ってみよ!

楓也(ふうや)

いいけど、俺お金持ってきてないからな!

鈴菜(すずな)

うんうんうん!!早く行こ!

グレープ屋

鈴菜(すずな)

え!めっちゃ美味しそう!

鈴菜(すずな)

これ食べたい!あとあれも!全部食べたいわ!

楓也(ふうや)

いやwでも高くね?

鈴菜(すずな)

あ、、、ほんとだ

楓也(ふうや)

それでも買う?

鈴菜(すずな)

……帰るか、、

楓也(ふうや)

おぉ、やっぱ買わないのか?お金が足りないとか?www

鈴菜(すずな)

あの、ちょっと黙ってくんない???

鈴菜の家

鈴菜(すずな)

はぁー!疲れた…

鈴菜(すずな)

あのグレープ食べたかったなー
でもほんとに高すぎるわ…

鈴菜(すずな)

じゃ、まず宿題をやるかー

鈴菜(すずな)

よし!終わったー!それで…

ピーンポーン

鈴菜(すずな)

ん?誰だろ、こんな時間に

鈴菜(すずな)

はーい!

ガチャ

鈴菜(すずな)

え?楓也?どしたのこんな時間に?

楓也(ふうや)

(;゜∀゜)=3ハァハァ俺買ってきたよ!グレープを!

鈴菜(すずな)

え!まじ!!じゃ、受けさせていただきますわ!!

楓也(ふうや)

おいw感謝の気持ちをこめたありがとうは?w

鈴菜(すずな)

ありがとうございます!
これでいいでしょー!笑

楓也(ふうや)

おうwじゃ、俺も帰るからまた明日

鈴菜(すずな)

バイバイ!笑

優衣とのLINE

鈴菜(すずな)

ねえねぇ!!

優衣(ゆい)

どしたの?

鈴菜(すずな)

(さっきまでの事を話す)

優衣(ゆい)

おぉ!良かったじゃん!

優衣(ゆい)

結構前から楓也くんのこと好きだったんでしょ?それで告るの?

鈴菜(すずな)

い、いや…それはまだ…

優衣(ゆい)

うん!まぁ、ずっと応援するからね!

鈴菜(すずな)

ありがとー!

そして、その後の帰りよく楓也と一緒にグレープ屋に行ったりした

鈴菜(すずな)

今日もグレープ屋行こ!ちゃんとお金持ってきたから!!!

楓也(ふうや)

おう!

鈴菜(すずな)

今日もグレープ屋だ!レッツゴー!

楓也(ふうや)

えーまた?まいいけどー

鈴菜(すずな)

今日も行くぞ!!

楓也(ふうや)

俺のお金がだんだん少なくなってきてる(;´༎ຶٹ༎ຶ`)

鈴菜(すずな)

大丈夫大丈夫!別に買え!とか言ってないしw

それでね、グレープ屋は帰る時に必ず通るとこだった

一緒に遊ぶ時もよく行ったりする

ずっとね、こうやって続くかと思ったらいつの間にいっしょに帰らなくなった

なんでこうなったっけなー

あ、そうだ!

茜先生のことだ

放課後

鈴菜(すずな)

よし!帰るかー!行こ!楓也と優衣ー

優衣(ゆい)

うん!

楓也(ふうや)

あ、俺今日茜先生の手伝いとかしないといけないから先に帰っとっていいよ

鈴菜(すずな)

さぁ、帰ろ!

楓也(ふうや)

ごめん〜俺今日も赤井先生の手伝いしないといけないから…

優衣(ゆい)

うん!じゃ、先帰っとくね

それから楓也はいつも放課後になったら茜先生のとこに行く

休み時間も茜先生と一緒にいる時が多い

でも、気にしてはなかった

それでね!ついその日が来たの!私が楓也に告ろうとしたその日だ

放課後

優衣(ゆい)

ほんとに告るの?

鈴菜(すずな)

う、うん!

優衣(ゆい)

じゃ、頑張ってね!応援してるよ!帰ったらLINEで教えてね

鈴菜(すずな)

はーい!

鈴菜(すずな)

(深呼吸)
(よし…楓也の後ろについて行くか)

鈴菜(すずな)

(あれ?空き教室だ…なんで楓也ここに来たんだろ…あと茜先生もいる…)

楓也(ふうや)

ごめんね先生!待たせて

茜(あかね)

大丈夫だよーってなんで急にここに呼び出したの?

楓也(ふうや)

じ、じ、実は!

茜(あかね)

ん?

楓也(ふうや)

茜先生のこと前からす、好きでした!!

楓也(ふうや)

良ければ付き合ってください!

茜(あかね)

!!?

鈴菜(すずな)

(…!!?)

茜(あかね)

せ、先生もです///

茜(あかね)

じゃ、あなたが卒業するまで待つよ

楓也(ふうや)

ありがとうございます先生!

あの時ね、まさかそうなるかとは思わなかった

ちょうどその日雨が降っていた

夜になって、みんながもう帰ったころにね、1人で公園で泣いてたんだ

あの時すごく悲しくて、めっちゃ泣いた

でも声には出していなかった

その時ね、沢山考えたんだー

ちゃんと考えてみたら確かに いつも話しかける側も 何かをする時も ずっと私からだ

友達からのLINEも無視した

鈴菜(すずな)

……ん?

誰かが傘をさしてくれた

涼介(りょうすけ)

大丈夫か?

鈴菜(すずな)

…誰?…

話したら声がめっちゃ枯れてた

涼介(りょうすけ)

俺?俺は2-Bの涼介だ

涼介(りょうすけ)

君は?

鈴菜(すずな)

鈴菜…

そして、男の子が私の隣に座っていた

涼介(りょうすけ)

どしたんだい?笑いじめ?失恋とか?

私はだまることにした

涼介(りょうすけ)

失恋かー最近そういうの多いなー

鈴菜(すずな)

多いの?…(枯れた声で)

涼介(りょうすけ)

うん、2年では多かったよ笑

そして、涼介が沢山のことを教えてくれた

気持ちも少し良くなってきた 楓也を好きになることも諦めて、 いつの間に雨も止まっていた

その後涼介とLINE交換して、 私の家まで送ってくれた

次の日

優衣(ゆい)

ねぇ鈴菜!なんで私のLINEを無視したの!

鈴菜(すずな)

いや、スマホの充電が切れてて…返信できなかったんだよね笑

優衣(ゆい)

あー、そうかーって告白どうなったの!

鈴菜(すずな)

いや、告ってないよ。あともう諦めた!笑

優衣(ゆい)

え!!?どういう事??中一からずっと好きになった人を??
ねぇ!なんかあったんでしょ絶対に!

鈴菜(すずな)

いやいや笑ただ何か急に好きじゃなくなったから!

そう言っても優衣は信じてくれなかった

放課後

鈴菜(すずな)

よし!帰ろ優衣!

楓也(ふうや)

あ、俺も今日一緒帰れるよ

優衣(ゆい)

あ、じゃ一緒帰ろよ!

帰り道

優衣(ゆい)

ほんと久しぶりだね!三人で一緒帰るの笑

楓也(ふうや)

確かにそだね笑ごめんね
最近茜先生の手伝いばっかしてて

2人が楽しそうに話してるのを見て私はだまることにした

優衣(ゆい)

じゃ、また明日!バイバイー

鈴菜(すずな)

またね!

楓也(ふうや)

バイバイー!

鈴菜(すずな)

楓也(ふうや)

2人とも黙っていた

涼介(りょうすけ)

よぉ!鈴菜!

鈴菜(すずな)

ん?(振り向く)
涼介先輩?

涼介(りょうすけ)

おう!どう?元気になってきた?

鈴菜(すずな)

うん!昨日ほんとにありがとうね笑

涼介(りょうすけ)

いえいえ笑

そして、私は楓也を無視することになった

でもほんとに何年も好きになった人を一瞬で諦めれる人って居るのか…

その後ね、いつも授業中になったら目線が感じちゃうんだ

休み時間にもたまに感じる

それで何かよく楓也と目合ったりする

もう諦めたけど、目が合う時にまた心がドキッってする…

そして!ついに私が2年生になりました!

予想外のことで楓也とはまた一緒のクラスだった

担任もまた茜先生

優衣とは違うクラスだけど、同じ部活だった

よく学校であったこと話したりする

放課後はいつも涼介と帰っている

最初はね、楓也とはあんまり関わりがなかった

でもいつからかは覚えてないけどね

部活が終わった時に水を買ってきてくれる 放課後に一緒に帰ろと話しかけてくる 勉強で分からないことがあったら私に聞いてくる 遊びに誘ってくれる など

色んなことをしてくれる 最初私はそれを無視したけど やっぱり4年間もずっと好きでいた人だからそんなに一瞬で好きじゃなくなる存在ではなかった

そう、また楓也の事を好きになっちゃった…

でね!そのままで続いていけると思ったらね!

そんなある日、私は茜先生に空き教室まで呼ばれた

ガラガラガラ…

鈴菜(すずな)

失礼します

茜(あかね)

あ、鈴菜ちゃんどぞ空いてるとこに座っていいよ

鈴菜(すずな)

どしたんですか先生、急に呼び出して

茜(あかね)

…最近楓也くんと仲良さそうだね

鈴菜(すずな)

あ、はい

茜(あかね)

あんまり近づいて欲しくないんですよね先生は笑

鈴菜(すずな)

何でですか

茜(あかね)

理由は?w楓也は私のものだから

ずっと優しかった茜先生は急に 態度が冷たくなってきた

鈴菜(すずな)

あ、はい分かりました
(そうだ…楓也は卒業したら茜先生と付き合うんだった…あんまり茜先生とトラブル起こりたくないから近づかないであげよ)

それでね

何回言っても風弥が聞かないから…

鈴菜(すずな)

楓也…

楓也(ふうや)

うん!

鈴菜(すずな)

なんで何回言っても話聞かないの?

楓也(ふうや)

そう 私がいつもそう聞く でも楓也はずっとそれの答えをくれなかった

鈴菜(すずな)

私ね、楓也が茜先生に告ったときの録音を持ってるのよ

楓也(ふうや)

…え?

鈴菜(すずな)

もしそれをみんなに広まったらどうなるかなー?笑

楓也(ふうや)

楓也(ふうや)

そんなに俺のこと嫌いなんや

鈴菜(すずな)

うん…

…録音なんて持ってないよ…… 楓也を傷つけたって言うよりも 自分をめっちゃ深く傷ついたようにしか感じない

その夜も私が公園のベンチに座って泣いていた 涼介は無言のまま私の横に座っていた

それなのに心の中は少しでも落ち着く

そしてそのあと楓也とはもうあんまり関わりがなくなって、

茜先生とも特に不愉快なことが起きてなく

普通な高二生活を送った

今日は高三の卒業式だ 私とは関係ないけど これからはもう涼介と会えれなくなる

確かアメリカに行って留学するらしい いい事だ 祝えることなのに 私は何を言えばいいかが分からなくなった

鈴菜(すずな)

卒業おめでと…

涼介(りょうすけ)

おう!ありがと笑

鈴菜(すずな)

…はい!私の家の近くのグレープ屋で買ったグレープ!一番高いやつだよ!…笑

涼介(りょうすけ)

ありがと!俺もプレゼント準備したよーどぞー

鈴菜(すずな)

何これ!ネックレス?w

涼介(りょうすけ)

うん

鈴菜(すずな)

ありがと…!

涼介(りょうすけ)

もう多分これからも会えないね、元気でいてね

鈴菜(すずな)

…はい

鈴菜(すずな)

涼介も ……お大事に笑!

涼介(りょうすけ)

うん…

そして高三

優衣とも、楓也とも同じクラスではなかった

担任も茜先生じゃなかった

最初は、楓也のこと、涼介のこととか沢山考えてたけど、 時間が経つとやっぱり忘れちゃうんだ

一番楽しかったのはやっぱり高三だ そんなに楽しい思い出とかなかったけど 辛いこともなかった

普通の人みたいに 友達が沢山できて 何回か告られて 授業中にコソッとお菓子を食べて… やっぱり高三が一番楽しかった

そしてそのまま無事に卒業することが出来た!

卒業式が終わった後にねー!

「鈴菜!」

鈴菜(すずな)

ん?(振り向く)

そこに楓也が立っていた 手になんかが持っている

そして私のとこまで走ってきた

楓也(ふうや)

はぁはぁ!鈴菜!久しぶり!

鈴菜(すずな)

うん、卒業おめでとう

楓也(ふうや)

はい!これ、君がずっと前から大好きだったグレープだよ!

鈴菜(すずな)

笑笑店で一番高いやつでしょ?

楓也(ふうや)

うん!

鈴菜(すずな)

ありがと笑

私たちは何も無かったみたいに 話していた

鈴菜(すずな)

ごめんね、なんも準備してなくて

楓也(ふうや)

大丈夫!その代わりにさ、最後にもう一回一緒に写真撮ろ!色んなとこで

鈴菜(すずな)

いいよ笑

それで私たちは話しながら たくさんのとこに行って写真を撮った

ほんとに何も無かったみたいに… でもそれでいい… それのほうがいい…

そうそう!こんなんやった気がする

ほんとに懐かしいなー笑

って今そのグレープ屋どうなったんだろね

確か楓也この前そこで 働いった気がする

行ってみようかな

そして、私は飛行機に乗って、昔の住んでたとこまで行ってみた 予想外のことで グレープ屋はまだ残っている 昔とはあんまり変わっていないようだ

グレープ屋

店員

いらっしゃいませー

鈴菜(すずな)

あ、こんにちはー笑
ここにさ、楓也って言う人
居るかな

店員

楓也さん?あー、前までは居たよー2ヶ月前くらいに病気でなくなったんだよね…

鈴菜(すずな)

あら、つい最近のことだね

店員

そうそう、おばあちゃんは楓也さんの何の人なんですか?

鈴菜(すずな)

あー、昔の友達だ。孫と遊びに来たから楓也居るかなって思ってきたんだ

店員

あー、それは残念だったね

店員

後ね、楓也さん亡くなった時にね、手に写真持ってたらしいよー

鈴菜(すずな)

写真?どんなの?

店員

なんか若い時の楓也さんともう1人の女の子で、めっちゃおばあさま似てるよ笑

鈴菜(すずな)

私?笑
手にグレープ持ってるでしょ?

店員

うん!笑

・━━━ ℯ𝓃𝒹 ━━━・

この作品はいかがでしたか?

50

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚