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花が咲く頃には

第2話 - 狼のような

203

2024年07月06日

#司類

#ファンタジー

#感動

リルル🍳🎼

数時間後

司

な、なぁ…かれこれ数時間経ったんだが、外がずっと明るいぞ？

ルイ

ああ…これも魔法の1つだよ。

司

魔法？

ルイ

天気を操る魔法さ。僕は暗いのが嫌いだから、ずっと明るくしている。

司

へぇ…怖いのか。

ルイ

舐めてるのかい？今すぐ追い出してあげようか。

司

すまんすまん

ルイ

はぁ……

コンコン

司

む？

ルイ

…はぁ…また来たよ…

司

誰なんだ？こんな所に用なんて…

ルイ

「こんな所」とは失礼だね。

ルイ

君はそこで待ってな。すぐに戻って来るから。

司

あ、ああ…

ガチャッ

ｷｨｨｨｲ…

おっ！！やっほールイ！

ルイ

うん…こんにちは。

ルイってば、また空明るくしたでしょ〜？ボクは明るいの嫌いなんだよ〜っ！？

ルイ

はぁ…なら自分で元の空に戻せばいいじゃないか。

出来たらやってるよ！ルイの魔力が強すぎて効果ないんですー！

ルイ

それほどでも。

全くもう…

ルイ

…それで、今日は何しにここへ？

学校に行こう！！

ルイ

嫌。

はぁ〜…今回も即答…

ルイ

またそれかい？毎度毎度…よく飽きないよねぇ

ルイの方こそ！毎日毎日家に居て楽しいの〜？研究だかなんだか知らないけど、ちょっとくらい顔出しなよ。

ルイ

……早く、見つけないといけないから。

え？

ルイ

いや、なんでも。またね。

あ、ちょ、ちょっと〜！！まだ話は終わってないよ！

ルイ

…なに

うわ、めちゃくちゃ嫌そう。はいこれ、ネネちゃんから。

ルイ

！ネネから…？

ネネちゃん、いつもルイに手紙を贈るよね〜。文通でもしてるの？

ルイ

……いや、していないよ。ありがとう、ミズキ。またね。

ミズキ

はいよ〜。

ルイ

…

ルイ

(……なるほどね…)

ルイ

(……よし、かなり情報が集まった。目標も、もうすぐそこなのかもね。)

ルイ

(ネネにはいつも助かってるなぁ…今度何か贈ろう。グレープフルーツが良いかな？)

ルイ

…ふふ、

司

どうしたんだ？

ルイ

ひっ！！？

司

あ、す、すまん…なぁ、その手紙は？

ルイ

ああ…花の情報だよ。

司

花…？？ああ、探していると言っていたやつか。

ルイ

ああ。幼馴染にも協力してもらっていてね。

司

そう…なんだな……

司

(オレだけじゃないんだな…)

司

……というかこのシャンデリア、元に戻したり出来んのか？

ルイ

ああ…忘れてた。出来るよ。

司

おお…！！粉々だったものが元通りに…！！！

ルイ

このくらいお茶の子さいさいだよ。

ルイ

さて、僕は部屋に戻るけど…君はどうするんだい。

司

え"、どうするって…

ルイ

…じゃ、僕は行くね。

司

あ、おいぃっ！！

司

…い、行ってしまった…にしても、瞬間移動も出来るのか……魔法というものは謎が深いな。

司

(こんなに広い館…案内もしてくれずに部屋に戻るとは。無愛想なやつだ。)

司

(まぁ、こちらから突然押しかけてきたのも悪いが…な)

司

……よし、探索するか！この館を！！

グア"ァ"ァァァ"アッ！！！

司

うおぉおっ！？！？？

司

な、なんっ…こっちからか！？

司

薄暗い……

グア"ンッ！！

ガルゥゥ…ッ

司

やはりここから…

司

(少し恐いが…気になる)

バンッ！

司

誰か居るのか！！

グルルルル…

司

！？

司

(人間…？いや、違う。人間に近い何かだ…)

司

……な、なぁ…

グア"ンッ！！！ア"グゥｯｯ！！！

司

ぐっ…無闇に近づけん…

バンッ！！！！

ルイ

っ何して…っ！！！

グア"ァァァァア！！！

ルイ

司くんっ！！逃げて！！！

司

は、はぁ！？！？

ルイ

良いから早くっ！！！

ルイ

アキトくん、落ち着いて。深呼吸だよ、

アキト

グル…グｯｯ、ァ"ァ"ァァア"！！！

ルイ

っよしよーし、僕の真似しよっか。

ルイ

ｽｰｰ…ﾊｰｰｰ…

グﾙ…ｽｰ…ｯﾊｰｰ…

ルイ

ｽｰｰ…ﾊｰｰｰ…

アキト

ｽｰｰ…ｹﾞﾎｯ！ﾊｰｰｰ…ッ

アキト

ガル…ガルルルル…

ルイ

いい子、いい子。

ルイ

…よし、よく抑えられたね。偉いよ。

アキト

グル…グゥぅ"う…

ルイ

(…アキトくんのためにも、早く…)

ルイ

じゃあ、またご飯のときに来るね。おとなしくしてるんだよ。

バタンッ

ルイ

……

司

…っあ、ど、どう…だった…

ルイ

……ちょっと興奮しちゃっただけみたい。あの子は鼻が良いから、君が来たことが分かったんだろう。

ルイ

ここはあまり人が来ないから…びっくりしちゃったんだろうね。

司

そうか…

司

……す、すまんっ！！！

ルイ

…

司

突然狼のような鳴き声がして、気になったからここに来たんだ。

司

だが、オレが勝手に入ってしまったせいか、更に暴れてしまって…

司

……本当に、すまなかった。

ルイ

……いや、良いよ。実は、今回が初めてじゃないんだ。

ルイ

僕が実験に失敗したときとか、ミズ…僕の友人が初めて来たときとか。色んな匂いを察知するんだよ。

ルイ

その時は決まって苦しそうな声で鳴いて、暴れてしまうんだ。

司

そう…なのか……

司

だが、オレのせいだと言うことに変わりはない。本当にすまなかった。

ルイ

良いんだってば。それ以上謝ったら怒るよ。

司

す、すま……ありがとう。

ルイ

フフ、それでよし。

司

……アイツは一体？

ルイ

…アキトくんのこと？

司

ああ。

ルイ

…僕の弟子、とでも言っておこうかな。でも、解けない魔法で狼人間にされてしまったんだよ。

ルイ

今言えることはそれだけ。ごめんね。

司

…謝るな。

ルイ

いただきます。

司

い、いただきます！！

司

(こんなに豪華な食事は初めてだ…)

司

……ん！？なんだこれは！！美味すぎる…っ！！

ルイ

ふふ、そうだろう。ご飯を出すのは僕の得意魔法だよ。

司

なんだ、食いしん坊か？

ルイ

このカニ口に突っ込むよ。

司

すまん！！

ルイ

……

司

……

司

なぁ、ルイはここでいつも1人で食べてるのか？

ルイ

…まぁ…そうだね。一緒に食べる人が居ないから。家族も居ないし。

司

…そうか

司

ま、今度からはオレが一緒に食べてやるがな！！✨

ルイ

……そう。

司

(相変わらず冷たいなぁ…)

司

はーー美味かったっ…！

ルイ

当たり前だろう。僕の魔法なんだからね。

司

なんかムカつくな。

ルイ

ふんっ。

ルイ

…あ、お風呂入ってきたよ。

司

ああ、有り難い。だが場所が分からないんだが…服もないし…

ルイ

案内するよ。服は…僕のを使いなよ。君みたいなちびっ子、余裕で入るでしょ？

司

ちびっ子とはなんだちびっ子とは！！！

ルイ

さ、行くよ〜

司

……って…お前も一緒に入るのか…

ルイ

なに？嫌なのかい？

司

嫌ではない…寧ろ良い…

ルイ

え？？

司

…あっ！！いやそういう意味ではなくて！色々観察したら何か情報が得られるかと…！

ルイ

それも少し気持ち悪いけどねぇ。

司

う…

ルイ

……にしても、今までフードでよく見えなかったけど…結構カッコいい顔してるんだね。

司

はっ？？？//

司

おまっ…は！？！？//

司

バカッ…そういうのはなぁ…！//好きな人とかに…ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ…

ルイ

なーんでこういう時乙女になるかなー…

続く

そして頼む、誰か私にサムネを作ってあげてくれ(

花が咲く頃には

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この作品はいかがでしたか？

203

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司意外に乙女で可愛いww彰人とか瑞希とか寧々ちゃんが出てくるならもっと面白くなりそう！続き楽しみです✨

リルル🍳🎼

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