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6話-夢の裏側-
ここは夢の裏側
楓が起きた時の
夢の中がここ
瑠花
夢の世界は
全て楓の空想でできている。
だから
楓が起きれば
全部無くなる。
友達も
楓も
何も無い
真っ暗のなか
僕は一人でいる。
あるのは、怪獣のぬいぐるみだけ
僕はそれを抱きしめて
楓が寝るのを待つ。
でも、ここじゃ
楓とおしゃべりが出来る。
瑠花
…んー、
瑠花
昼飯食ってる。
瑠花
まぁまぁ
瑠花
そっちはなにしてんの
瑠花
瑠花
楽し?
瑠花
嘘だ
そんなのない
本当は
楓に夢の裏側の話をしたい
そうすれば僕が引き止める理由も
わかってくれるし…
でも言えない
楓に言えば
僕ごと、夢が消えるから。
そしたらもう二度と
楓に会えなくなる。
そんなのいやだ。
だから
楓と話をしながら
一人で待つ。
いつか
楓を起こさないで
ずっと一緒にいたい
毎日そう思う
瑠花
瑠花
聞いてよ
瑠花
さっき、先生から怒られた
瑠花
なーんて、
おかしい話が
楽しい夢の中で
できればいいのに。