翌日
鈴
美緒、昨日はごめんね!
鈴
兄貴のお見舞いに一人なんて、気まずくならなかった?
美緒
大丈夫だよ!
美緒
あんまり和也さんのこと
美緒
怖いと思わなくなってきたし!
鈴
そっかー!
鈴
良かった!
鈴
あ、そうそう。
鈴
兄貴、明日退院だって。
美緒
本当!?
鈴
うん!
和也さん
退院できるんだ···。
鈴
あと、兄貴から伝言。
美緒
なに?
鈴
ゼリーうまかった。
鈴
明日も持ってこい。
鈴
だってさ。
鈴
エラソーに!
美緒
いいよ。
美緒
喜んでもらえてよかった!
鈴
鈴
ずっと思ってたんだけど
鈴
美緒って、兄貴に惚れたの?
美緒
違うよ!
まだ。
まだ、好きなわけじゃない。
気になってるだけ。
だよね?
鈴
本当に?
美緒
本当。
鈴
ならいいや。
放課後
美緒
今日も鈴抜きかー。
今日も鈴は部活で
私一人で
病院に向かっていた。
要
おいそこの女。
美緒
え?
振り返ると
何度も見た顔が。
和也さんと鈴に
ボコボコにされて
和也さんに
怪我を負わせた奴ら。
光希
俺らさー。
光希
和也にはたっぷり恨みがあるから。
光希
あんなんじゃ、収まらないんだよねー。
なに
する気なの···。
要
だからー。
要
ちょっと、あんたにも痛み目に遭ってもらおうかなーって。
要
最近、和也と仲いいみたいだし?
そんな···。
気づくと
夕方になっていた。
学校の保健室の
ベッドに横になっている。
誰かが運んできてくれたのだろうか。
体全身傷だらけ。
骨は折れてないだろうけど
痣がたくさんできた。
和也
目ぇ覚ましたか。
美緒
和也さん!
美緒
明日退院じゃ?
和也
今日に変更になった。
美緒
そうですか···。
和也
あいつらは
和也
俺がやっといた。
あいつらって
多分、あの人達のことだ。
私を襲った···。
和也
あいつら
和也
女を気絶するまで殴りやがって···!
和也
どっか、痛くねえか?
美緒
まだ、体が痛いです。
美緒
あの、ありがとうございます。
和也
なんでだ?
美緒
和也さんが、ここまで運んできてくれたんですよね?
和也
和也
当たり前だ。
和也
遅れてすまなかった。
和也
俺がもうちょい早ければ···。
美緒
気にしないでください。
美緒
和也さんは悪くないんですから。
和也
和也
ああ。
和也
和也
和也
あいつら
和也
もう一発殴らねえと気が済まねえ。
美緒
だっ、だめですよ!
美緒
退院したばっかりなんですから!
美緒
いくら強いとはいえ
美緒
体を大事にしなきゃ!
和也
和也
そうだな。
和也
悪い!
そう言って笑う和也さん。
私の心を
かき乱す。
まったく。
ずるい人だ。
認めないわけにはいかなくなった。
和也さん。
好きです。
続きます。
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