翔也
あれ、なんでこうなったんだっけ。 ぼーっとする頭で、俺は必死に考える。
いつもの仕事終わり。 汐恩にゲームに誘われて部屋へ行くと、碧海も既に部屋にいた。
祥生も含めてたまに4人で集まったりするんだけど、今日は残念ながら別の仕事が入って来れないらしい。
まぁ誰かが来れなかったりするのもよくある事だから、別に俺は特段気にもしていなかったんだけど。
汐恩
碧海
始まりは覚えてないけど、ひょんな事からくだらない争いが始まった。
どっちの方がちんこデカイかって。マジで超くだらんし。 祥生が居たらこんなしょーもない悪ノリすぐ止めてくれんのに。
汐恩
碧海
翔也
汐恩
碧海
翔也
そもそも大きさ論から除外されていることに不服を唱えてみると、即座に否定されてしまった。
いや分かるよ。2人のは風呂とかで普通に見た事あるけど、通常時でも規格外なの知ってるもん。
でもちょっと冗談で言ってみただけなのに、そんなあからさまに否定しなくてもいいじゃんか。
碧海
汐恩
翔也
やばい、思ったより馬鹿だこの2人。 なんでこんなどーでもいい争いに巻き込まれてんだ俺。
言うやいなや、2人は揃ってパンツを脱ぎ始めている。
翔也
汐恩
碧海
翔也
やたらとキメ顔で渋く呟いて、パンツ脱ぎ捨てて仁王立ちで向き合う2人に思わず吹き出してしまう。
こいつら何してんだほんと。恥ずかしくないんか?
汐恩
碧海
翔也
汐恩
碧海
翔也
アリーナかと思うぐらいの碧海の声量に思わず耳を塞ぐ。
汐恩
碧海
翔也
汐恩
翔也
碧海
汐恩
唐突に2人がニヤリと目配せしたかと思うと、さっきまで小競り合いしてたとは思えない連携プレーであっという間にパンツを剥ぎ取られてしまう。
翔也
碧海
汐恩
碧海
汐恩
翔也
碧海
翔也
汐恩
碧海
翔也
勝手に進んで行く話を遮る間もなく、慌てて出したパー。
最悪にも2人が出した手はチョキ。
負けた…………。 最悪だ……。 なんでこんな時に限って弱いんだ俺は。
汐恩
碧海
翔也
ここで話しは冒頭へ戻る。
有無を言わせぬ2人の雰囲気に押されて、仕方なく下半身へと手を伸ばしたのがさっきのこと。
まじまじと見られているのが恥ずかしくて、でもこれ終わらせないと納得してくれないのも分かっているから。
なるべく早く終わってくれることを祈りながら、いつも1人でしてる時みたいにゆるゆると自身を扱き上げる。
碧海
汐恩
碧海
翔也
汐恩
翔也
碧海
おもむろに俺へと伸ばされた汐恩の指先が自身へと触れて、驚きと突然の刺激でビクリと腰が跳ねた。
そんなとこ触られるなんて思っていなかったから、反射的に跳ね除けようとした腕は、いつの間にか背後に回っていた碧海に強く抑え込まれる。
逃げようと身を捩らせてみるけれど、この2人に押さえ込まれてしまったら、俺がどう頑張っても逃げられるはずもない。
汐恩
翔也
碧海
最近忙しかったからか、自分で触る機会もしばらくなかったのが裏目に出た。
1人ではおろか、誰かにそんなところ触られる機会なんて無いもんだから、自分の意思に反して勝手に送り込まれる刺激にビクビクと身体が勝手に反応してしまう。
汐恩
翔也
だらだらと零れる先走りの滑りでカリ首をぬるぬると擦られたら、思わず背を仰け反らせて感じてしまう。
俺の反応を見逃さず、汐恩はソコばっかりを責めてくる。 せめて勝手に出てしまう甘い声だけは恥ずかしくて聞かれたくなくて、俺は必死に唇を噛み締めて耐える事しかできない。
碧海
翔也
見かねた碧海が、俺の口の中に指を突っ込んでくる。 碧海の指を強く噛むわけにもいかず、ゆるく開かれたままの唇からは、飲み込むことの出来ない唾液が顎を伝って落ちてゆく。
ぐちゅぐちゅと響く水音。 濡れた舌を弄ぶように口内を蹂躙する長い指。 熱くなっていく身体。
2人の目から見ても、もう限界が近いのは明らかだった。
汐恩
碧海
翔也
嫌だ、嫌だ。 こんな、2人に見られながらイくなんて嫌だ。
力の入らない両脚をバタつかせてみるけど全く無駄な抵抗だ。簡単に押さえ込まれて、そのままぐちゅぐちゅと強く擦り上げられると、俺は呆気なく身体を震わせて絶頂へと達してしまった。
汐恩
碧海
翔也
汐恩
くったりと脱力した身体を碧海に預けて、とりあえず目の前の汐恩を睨み上げると、汐恩は目尻をさげてくすくすと笑っている。
全然笑い事じゃない。どーすんだこれ。 こんな事しちゃって、明日からどんな顔で2人と顔合わせればいいんだ俺は!
碧海
汐恩
俺を挟んで、何やら怪しげに目配せをする2人。 なんだ……?何考えてるかは分からないけど、きっと何かとてつもない事を考えている顔だ、これは。
嫌な予感。 そう思ったのも束の間。 強引に後ろを向かされて、碧海の唇が俺のそれに重ねられる。
翔也
汐恩
ぐい、と肩を押されて、どさりと身体がベッドに沈む。 絡み合う碧海の舌に呼吸を奪われ、頭がぼーっとしてくる。
汐恩、何言ってんの? つまりそれって、どういうこと?
碧海
汐恩
翔也
きっとこれから2人にされる事を想像してしまい、ひくりと顔が引きつってしまう。
いや、嘘じゃない。分かる。この2人の目は、本気だ。
どうしてこうなった。
でも、不思議と絶対嫌だとは思わなくなっていた。 ちょっとだけ、期待しちゃってる俺が居る。
事故だ。これは単なる事故。 巻き込まれちゃっただけだから、俺は悪くないもん。
少しだけ残る背徳感には目をつぶり、俺はギラつく2人の目をゆっくり見つめ返してみる。
コメント
4件
書くの上手すぎてなく…さすがです☆
書き方うますぎぃ、! しおんとすかいの競い合ってる内容中学生みたいでかわいいw