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きも主
きも主
きも主
きも主
きも主
ピコンッと懐かしい音が鳴る。
ころちゃん
よく連絡を取る人は 通知をオフにしているから 普段会話しない人 というのはすぐにわかった
ころちゃん
「たすけて」
ころちゃん
その一言に尽きる。
何を言っているんだか。
ころちゃん
たすけて、? 何から? てかなんで僕?
ころちゃん
いつもなら 知らんフリをしようと思う筈なのに
「たすけて」 その四文字が頭を駆け巡った
ころちゃん
変に胸騒ぎがして 脈打ちが早まって 体温が上がって汗が出る
ころちゃん
助けを求めてるのは事実。 漢字の出来ないアイツでも 「助けて」 くらい変換できるだろうに
どこにいるかも 誰といるかも どんな状況かも 分からない。
ころちゃん
裸足にスニーカーを履いて 玄関を飛び出した
ころちゃん
今更、感じる 「僕の弟」
ドタドタ
ガチャッ
さとみくん
ジェルくん
さとみくん
さとみくん
ジェルくん
さとみくん
ジェルくん
さとみくん
ジェルくん
さとみくん
さとみくん
「ありがとう」
何年も言われなかった言葉
ジェルくん
よくわからない感情に 心が浸透していく
凄く嬉しいのに、痛い。
ころちゃん
なにやってんだ僕。
ころちゃん
いたずら好きで やんちゃな末っ子の いたずらかもしれない
ころちゃん
僕をからかうのが好きだった 笑顔に溢れていた弟。
ころちゃん
僕の、弟。
ころちゃん
なんで涙が出るのかなんて なんでここまで探すのかなんて わからない
ころちゃん
泣き虫なくせに意地っ張りで そんな弟だった。
ころちゃん
いつも莉犬兄とゲームしてんじゃん。 それがうるさくて僕が文句を言うのが いつもの毎日だったじゃん、!
ころちゃん
涙が出るのは靴擦れのせいにして 街中を駆けた
ぁあ、もうダメかもしれない。
るぅとくん
女の子は泣き疲れて寝ていた。
るぅとくん
るぅとくん
卑屈な考えになっていくのに あんなに冷たくされていたのに
るぅとくん
少し期待してしまう。 いざという時頼りになる 優しい兄って、知ってるから。
るぅとくん
視界が揺れて 痛みを感じたと思ったら 見えるのは床と汚れた天井。
耳鳴りがうるさい。 血の音がうるさい。 全部もう、止まっていいよ
なーくん
さとみくん
家に帰るなり 焦った様子の三男が 玄関で待っていた。
なーくん
さとみくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
なーくん
さとみくん
なーくん
三男が靴を履いている のを見るなりそう言った。
さとみくん
一体どこに行ったのか 見当も付かないまま外に飛び出す
るぅとくん
薄れゆく意識の中 大好きで なんだか懐かしい声
微かに僕の耳を貫いた
るぅとくん
きも主
きも主
きも主
きも主
きも主
きも主
コメント
11件
全話ブクマ失礼します
ブクマ失礼します