左右非対称/アシンメトリー

俺達は生まれた頃から母子家庭だったからお父さんはいなかった

それでもよかった

お母さんと双子の弟と、仲良く暮らしていたから

でもある日を境に、母さんは変わってしまった

現在なつの心情

幼少なつの心情

それは俺らが小学校の入学式の日だった

俺とこさめは保育園や幼稚園に行ってなかったから俺らは俺ら以外の同年代の子と会うことがなかった

友達という関係だって小学校に入らなければないままだった

なんかわかんないけど、おかあさんがこわかった

おこってるようにみえた

あれから2ヶ月が経った

初めての算数のテストでは47点をとった

こさめは案の定98点と高得点を獲得していた

はじめてにしてはいいとおもうんだけどなぁ

こさめのことだしいつかとくいになるんだろな...

てすとがかえってきていちばんいやなのはおかあさんにおひろめするとき

おかあさんおれのてんすうひくいといつもこわいかおする

こさめはいつもこんな俺にも優しくしてくれる

だからこさめだけが俺が生きるための存在だった

でも、今回は違った

おかあさんなんかきらい

すぐこわいろ？がかわるのもきらい

ひとによってたいどかえるのもきらい

やっぱり、おれがいきるためのいばしょは、そんざいは、

こさめだったんだ