短編集 2

桃赤

朝、目が覚めて

グーッと背を伸ばす

サイドテーブルのスマホを取って、緑のアイコンをタップする

（♪）

こ、これは

明らかにしょぼんとしている

明らかにいつもよりふわふわしてる

俺の彼氏ちょうかわいい

コンビニでスイーツでも買って行ってやろう

慣れたように合鍵で彼のマンションに入る

いつもなら玄関に入った途端『りいぬー！』って抱きついてくるのに

今日はないのかな、寝てる？

戦略的ギャップとはこの事ですか。さっさん。

やっぱ俺ら舌合うな

なんて満面の笑みで言われたら目逸らしちゃうでしょ。

あ、拗ねてる

全く、特別だからね

案外素直に賛成してくれた

よしよしと頭を撫でてベッドに寝かせて

少し話をして数分後、寝息が聞こえてきたので合鍵で鍵を閉めて自分の家に向かった

頭いった、…今何時だ、

寝起きの頭を起こしながら近くにあったスマホを手に取る

通知欄を見てみると、だいすきな彼女の通知があった

ああ、作業があるとか言ってたな

そっか、帰ったよな。

少しだけ、期待してた

優しい彼のことだから、起きても隣にいてくれるんじゃないかって

甘えすぎてた

重い腰を上げて、少し早めの動画を投稿した。

ダルい、また熱が上がってるんじゃないか

しばらく動けそうにないな

全体重を椅子に預けて目を瞑った ら

ﾄﾞｻｯ

背を預けすぎて、椅子から落ちたらしい

落ちた時に頭を打ったみたいで痛い いや、頭痛か?

さっきの物音でペット達が何事かとドアをカリカリしてくる

大丈夫だよって、撫でてやりたいところだが今の俺には動く気力もない

ｶﾞﾁｬｯ

開いた?よかった、ひな達もう少しでご飯用意するから、……え?

下書きに眠ってました

最近1人の方にすごく無言ブクマされるんだけど名前で検索出来るから普通にぶろっくできるんですよね、、ちょっと苦手意識あるので一言欲しいです