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教室に戻ると女子達が騒いでいた
そうあの二人を囲んできゃーきゃー言っているのだ
灰里
口には出せないが心の中ではそう思う
頬杖をつき外の景色を見ていると視線を感じた
その視線の先をちらっと見るとあの二人がこちらを見ている
灰里
ぼーっとしながらそんな事を考えていた
すると僕の机の前に人影が現れた
灰里
そう思いながらゆっくり顔を上げた
そこに居たのは
あの二人だった
灰里
うっすら記憶にある顔立ち
互いに見つめ合っていると
白い髪の人が口を開いた
真白
灰里
咄嗟に反応してしまった
頭をの中がごちゃごちゃになる
同中?
いやそんなはずない
だって同中の人なんてこの学校に来てない
じゃあなんで知ってる?
あ、クラス表で見たのかな
でもあの灰里って
こんがらがっていると
黒流
黒流
黒い髪の人が聞いてくる
灰里
答えないとと分かっているけれども何が何だか分からない
灰里
ぼそっと言葉を放つと
真白
分かっていたかのように苦笑いをする
黒流
灰里
真白
白い髪の人が真剣な眼差しで言う
幼稚園の頃の記憶を辿った
灰里
灰里
今まで消えていた記憶が一気に蘇ってくる
黒流
灰里
灰里
真白
真白
そうだ…
思い出した…
灰里
灰里
真白
黒流
幼稚園の頃僕たちは常に一緒に居た
灰里
灰里
灰里
真白
幼稚園の終わり頃
急に真白と黒流が引っ越すことになった
黒流
灰里
真白
灰里
真白
黒流
真白
灰里
黒流
灰里
灰里
自然と涙が頬を濡らした
灰里
真白
真白が優しく僕の腕を掴んで止める
灰里
灰里
黒流
この時心の何処かにあった何かが消えていく感覚があった
♡20〜