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奇蹟あい
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#カラピチ
無月 @ふぉろば💯
199
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
第一話
『掲示板から始まるキセキ』
START
オレンジ色の夕暮れが、誰もいない放課後の教室を優しく染めていた
静まり返った空間で、一人の少女――麻耶は、喉を震わせていた
雪 村 麻 耶
紡ぎ出される歌声は、どこまでも澄んだ、少女特有の愛らしい響きを持っていた
胸の前でぎゅっと拳を握り締め、お気に入りのアイドルソングのメロディに想いを乗せる
誰も見ていない、聴いていない空間だからこそ、麻耶の歌声には純粋な熱がこもっていた
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
額ににじんだ汗を軽く拭い、僕はふう、と息を吐き出す
窓の外を見つめると、夕日が街並みを赤く染め上げていた
その輝きが、まるで眩しいステージの照明のように見えて、胸の奥がキュッと熱くなる
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
夢は大きい
けれど、現実はまだ始まったばかり
数日前、僕は意を決して、ネットにメンバー募集掲示板に書き込みをしたのだ
『僕と一緒に、本気でアイドルを目指してくれる仲間を探しています!』と
しかし、まだ誰からも返信はない
やっぱり、そう簡単には見つからないよね...
そう思った、その時だった
ピロンッ! ――ピロンッ!
静かな教室に、立て続けにスマホの小気味いい通知音が鳴り響いた
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
ポケットから慌てて端末を取り出し、画面をロック解除する
掲示板アプリのアイコンに、赤い通知マークがついていた
僕は息を呑みながら、そのメッセージを開いた
星 詠 院 瑠 璃 華
甘 色 く ら り
雪 村 麻 耶
目を見開いたまま、僕の思考が一瞬フリーズする
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
星詠院瑠璃華さんと、甘色くらりさん
僕はスマホを胸に抱きしめた
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
麻耶は弾かれたように動き出し、猛スピードでフリック入力を済ませると、カバンを掴んで誰もいない教室を勢いよく飛び出した
夕焼けの廊下を、胸の鼓動を高鳴らせながら、ただひたすらに駆け抜けていく
◇
駅前にある、お洒落なジャズが流れるカフェ
カランコロン、とドアのベルが鳴り、僕は息を切らせながら予約していたテーブル席へと足を踏み入れた
そこには、すでに二人の少女が座っていた
甘 色 く ら り
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
対照的な二人のやり取りを前に、麻耶は緊張で全身をガチガチに強張らせながら、その向かい側の席へと腰を下ろした
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
麻耶がペコペコと頭を下げると、くらりさんは
『ううん、気にしないで、麻耶お姉ちゃん!』と満面の笑みを浮かべた
しかし、その隣に座る少女――星詠院瑠璃華は、違った
冷徹なまでに美しい、どこか大人びた切れ長の瞳が、じっと真っ直ぐに僕のことを見つめてくる
その圧倒的なお嬢様オーラに、僕の背中に冷たい汗が流れた
雪 村 麻 耶
静寂が心地よいカフェの空気を支配する
瑠璃華さんはゆっくりと紅茶のコップを手から離した
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
雪 村 麻 耶
瑠璃華は一切の妥協を許さない真剣な眼差しで、僕を正面から射抜いた
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
雪 村 麻 耶
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
突きつけられた鋭い言葉に、僕は一瞬、喉が詰まりそうになる
でも、ここで俯くわけにはいかない
僕は椅子の背もたれから背を離し、テーブルに身を乗り出すようにして、瑠璃華さんの目を真っ直ぐに見つめ返した
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
僕の声は、強くカフェの空間に響いた
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
胸の奥にずっと閉じ込めていた熱い想いが、言葉になって溢れ出していく
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
雪 村 麻 耶
一気に想いをぶっちゃけて、僕はそのまま勢いよく頭を下げた
心臓が、まるで早鐘のようにドクドクと激しく脈打っている
不安に耐えかねて、僕はゆっくりと顔を上げた
雪 村 麻 耶
二人の顔を見た瞬間、僕は言葉を失った
瑠璃華さんも、くらりさんも、
――綺麗に整ったその目をごくっと大きく見開いて、呆然とした表情で僕のことを見つめていたのだ
僕の真っ直ぐな熱量に、ただただ圧倒されているようだった
雪 村 麻 耶
麻耶が戸惑って首を傾げると、まず最初に動いたのはくらりさんだった
甘 色 く ら り
くらりちゃんは勢いよく立ち上がると、キラキラと目を輝かせながら、僕の両手をぎゅっと握りしめてきた
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
雪 村 麻 耶
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
雪 村 麻 耶
まずは一人、大切な仲間ができた
僕の胸に、じわっと嬉しさが広がる
しかし、もう一人――瑠璃華さんは、ゆっくりと目を見開いていた状態から、いつもの冷静な表情へと戻り、ふぅと小さく息を吐いた
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
雪 村 麻 耶
期待を込めて目を輝かせる僕
けれど、瑠璃華さんはそっと首を横に振った
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
雪 村 麻 耶
けれど、瑠璃華さんの瞳は、冷たく突き放しているわけではなかった
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
雪 村 麻 耶
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
星 詠 院 瑠 璃 華
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
甘 色 く ら り
瑠璃華さんは上品に立ち上がり、伝票を持って席を立った
くらりちゃんは名残惜しそうに何度も手を振りながら、瑠璃華さんの後を追っていく
カフェに残された僕は、自分のスマホを見つめた
くらりちゃんという仲間ができた喜びと、瑠璃華さんという高い壁
雪 村 麻 耶
僕はぎゅっと拳を握り直した
次のチャンスまでに、瑠璃華さんを納得させられるだけの何かを準備しなきゃいけない
難題だけど、不思議と怖くはなかった
だって、僕の夢は、もう動き始めているんだから――
♡ 💬 待ってます!
コメント
27件
最高...💞
うぉぉぉぉ!始まったー!てか登場人物全員可愛すぎだろ🫶
書き方がお上手…!👏