それは本当にいきなりだった
一目見たとき恋に落ちた
その瞬間俺と彼は結ばれたんだ
白兎
しん
真っ直ぐ向かう姿も、声も、言葉も 何もかも好きになった
白兎
白兎
しん
俺に背を向けて真っ直ぐ帰る
その背中すらも愛おしくて堪らなかった
しん
彼からの返事は無かった
だけど彼は浮気性だった
ある日、彼に会いに街におりた
しん
白兎
白兎
黒兎
白兎
白兎
黒兎
黒兎
黒兎
黒兎
黒兎
白兎
白兎
黒兎
白兎
2人は楽しそうに肩を組み笑いあっていた
しん
白兎と一緒に歩いてる男は白兎とよく似た服を着ていた
しん
しん
しん
俺はしばらく街を歩いて帰ることにした
手には白兎とよく似た服を持って
次の日、街が騒がしかった
神隠しがあったらしい
しん
白兎
白兎
黒麻
白兎
黒麻
黒麻
白兎
白兎
黒麻
黒麻
白兎
白兎
ベンチに座り俯いている白兎の横にピッタリとくっ付いて座ってる男がいた
しん
しん
しん
よく見ると昨日の男とは目の色も眉の形も服装も違う
だが、髪の色や見た目はほとんど一緒だった
白兎
白兎
黒麻
白兎が泣き出し、肩を揺らしている その時横にいた男が抱きしめる
しん
白兎
白兎さらに泣き出し、男を抱きしめる
男には真っ赤な綺麗な耳飾りがついていた
しん
しん
しん
俺はまた、街をしばらく歩き帰ることにした
真っ赤な耳飾りをつけて
次の日、また街が騒がしかった
また神隠しがあったらしい
しん
白兎
麻呂
白兎
麻呂
麻呂
白兎
白兎の前には女が座っていた
麻呂
白兎
麻呂
白兎
女が白兎の頭を撫で始めた
麻呂
白兎
白兎が涙目になりながら悔しそうに顔を歪める
白兎
白兎
麻呂
麻呂
白兎
白兎
白兎
麻呂
麻呂
白兎
麻呂
白兎が小さく微笑む
しん
しん
しん
俺は街を歩きすぐ帰ることにした
髪にはピンをつけて
次の日、街は騒がしかった
神隠しがあったらしい
俺は白兎とよく似た服に真っ赤な耳飾り、ピンをつけて白兎に会いに行った
白兎
白兎
しん
白兎
しん
しん
白兎
白兎
しん
しん
しん
数十分前
白兎
白兎
しん
白兎
白兎
白兎
白兎
白兎
しん
白兎
しん
白兎
白兎
しん
白兎
しん
しん
白兎
白兎
しん
しん
しん
しん
白兎
しん
しん
しん
しん
俺は白兎につけていた猿轡を外してやる
白兎
白兎
しん
しん
しん
白兎
白兎
しん
しん
白兎
しん
白兎
白兎
白兎
しん
しん
俺は隣の襖を開けてやる
白兎
白兎
そこにいる奴らは真っ赤になって動いてない
白兎
白兎
白兎
手足を縛られてるのに、這いずりながらあいつらに近づいていく
白兎
白兎
白兎
しん
しん
しん
白兎
白兎
白兎
白兎
しん
白兎
しん
しん
白兎
しん
しん
白兎
しん
しん
しん
白兎
しん
しん
白兎
白兎
白兎
白兎
しん
急所を一撃、これでもすぐ死ねない白兎は幸か不幸か
しん
白兎
白兎
白兎は綺麗な涙を流して
しん
動かなくなった
ニュース
ニュース
ニュース
龍
龍
龍
龍
龍
龍
龍
龍
龍
龍
トゥルルルルル
電話の音
電話の音
電話の音