短編集

青赤、桃赤要素あり

通報はしないでください

俺には、彼氏がいる

彼氏の青ちゃんは、なんというか…

すごく、俺のことが大好き

いつも笑顔だけど、よく嫉妬する

ﾁｭｯ♡

仲良いといえば、仲良い方なのかも

だけど、俺には前世の記憶がある

俺がなんで、しんだかも覚えてる

そのお話、ききたい……？

なんでなの、っていつも思ってた

俺たちは双子なのに。

いつもいつも、弟ばっか愛されてて

容姿はまったく一緒なのに

俺には持っているものがなにもなかった

ｷﾞｭｩｳｳｳ♡

そーいう甘えん坊なとこが、 大嫌いだったな

ﾊﾞﾀﾝｯ

桃ちゃんは俺の唯一の友達だった

その他の友達はみんないなくなった

事故、殺人、行方不明、引っ越し

おかしいって思ったけど、偶然だと信じてた

桃ちゃんの家で遊んだら、遅くなってしまって

いそいで家に帰った

青ちゃんがめんどくさくて、言ったこの言葉

すると、青ちゃんは豹変してしまった

青ちゃんは時々豹変をしていた

怒るとか、そういうのじゃない

圧をかけられてるみたいな感じで、俺はこれが嫌だった

怖かった、あの笑顔が。

なんで俺と双子になったんだろう、って何回も考えた…。

だけど、結局……答えは見つからなかった

そんなある日のこと

俺、偶然見ちゃったの。

青ちゃんが校舎裏でっ……

モブくん、殺してるの…

何度も何度も、包丁で刺していて

その手つきが、慣れているようで怖かった

俺の弟は狂ってるんだ

この時、確信した

これ以上、被害を出さないためにも…

俺がお兄ちゃんとして、弟を止めなきゃだめなんだ

そう思って、青ちゃんに恐る恐るきいてみた

青ちゃんは、意外にもそれを自分で言った

俺は今までにないくらい、怒った

だけど、青ちゃんに対する恐怖もあって震えてた

頬に手を添える青ちゃんが怖くて

驚いてしまった……

ﾁｭｯ……ｸﾁｭ…ﾚﾛｯ♡

その後はよく覚えてなくて

無理矢理キスされて、怒る間もなくて

ﾄﾞｻｯ♡

たくさん、犯されたあとには… 俺は殺された

青ちゃんもそのあと、俺を追って……

だから、俺は青ちゃんを憎んでいるわけで…

付き合ってる俺はおかしいよね。

だけど、生まれ変わった今なら…幸せになれる

そう俺は信じてるから、

ｷﾞｭｩ♡

青ちゃんはなんにも知らない

俺の事を殺したことも……

やだ…あの……笑顔、

あぁ、そっか

その「笑顔｣から、俺は逃げられないんだ

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