好きになってよ。#1
見てくれてありがとう!
このストーリーはある女の子が地味ーな男の子に一目惚れ。それからどんどん好きになり、溺愛しちゃいます
その地味男の招待は…!?
主な登場人物は
はまな みれい
しんしょう らいと
あかさか かける
さいとう みなみ
この4人はよく出てきます!覚えといてね!
チリリリン♪チリリリン♪
んん!今日もいい天気だなぁ。
よし、学校の支度しなくちゃ!
今日も6時半にセットしたアラームの音で目が覚める
私はごく普通の高校1年生の女の子。
そして
「ぴーんぽーん」
「あら、誰かしら。」
「あっ、おはようございますレイさん!」
「あらあら。いつもごめんね?今呼んでくるわ。」
こんな会話が下で聞こえる
「みれいー?みなみちゃんが来たわよー!」
「はーい!いまいくー!」
ドタドタ。と音を立てながら階段を降りる。
「おはようみーちゃん!学校、行こっか!」
そう。いつも8時にみーちゃんが迎えに来てくれる。
みーちゃんって言うのは、みなみちゃん。私はみーちゃんって呼んでる。幼稚園の頃からのお友達なんだ!
「うん。行こっか」
みーちゃんは、可愛くて、どこかかっこいい。いつも冷静なんだ!
スポーツはある程度できて、頭もいい!
「ふふ。ありがとね。みれい。あんた声に出てるわよ。」
「ふぇ!?声にでてたかぁ。あちゃ。」
「かわいいわね」
「ありがとね?」
へへ。お世辞だってことはわかってる!だってこんなブスなこに可愛いなんて言うのはお世辞っていうんでしょ?
「言っておくけどお世辞じゃないからね。幼稚園の頃からの知り合いにお世辞で可愛いなんて言わないわよ」
「んもぉ!みーちゃんだいすき!」
「はいはい。ほら。もう学校着くわよ」
ほんとだ。いつもより早く感じたなぁ!
私は学校に来るのが楽しみなんだ!なぜなら。
私の大好きならいとくんが居るから!
らいとくんは真っ黒な髪の毛で前髪が目より下のところぐらいまである。
それで、黒縁メガネの、分厚いやつ。前ちゃんと見えてる?って言いたいぐらい分厚い。
らいとくんは無愛想なんだよね。まぁいわゆる
地味男
ってやつです!
どうしてそんなやつのこと好きになったかって?
だってね。私知ってるんだ。本当は凄く優しい人なんだってこと
あれは入学式の前の日だった。
雨の中泣いてる小さな男の子を見つけて
声をかけようと思ったら先に男の人が声をかけていた
それを影から見てたら、
「ママぁ。パパぁ。どこぉ。」
迷子かな。
「ママとパパとはぐれちゃったの?」
「うん。そうなのぉ。うぅ。」
男の子は今にも泣きそうだった。
そんな男の子に
「すぐそこに交番があるよ。連れてってあげる。」
私はその子が誘拐されないか心配だったから、あとをこっそりつけた。
交番に着くと
「ママ!パパ!」
あれは、男の子のママとパパかな?
うん。そうみたい
「ほんとにありがとうございました。」
「いえいえ。そこで泣いてたので連れてきてあげただけです。」
「ありがとうございます。」
いえいえ。そう言って微笑んで男の人は去っていった
そう。その人が、らいとくんってわけ!
らいとくんは、全然地味とおもわない。だって、女の子からは結構評判悪いみたいだけど、男の子とは普通に仲がいい。くらいという訳でもない。
まぁ。らいとくんを好んでいる女子は私だけなんだけどね。
それで、私は今日もらいとくんにアタック。
「らいとくん!おはよう!」
「うん」
「今日もいい天気だね!」
「うん。」
そう。らいとくんはいつも「うん」しか返してくれないのだぁ。
そして今日も諦めて席に戻ろうとする時
女の子達がらいとくんの後ろを通る時に
「地味。」
「むりだわ」
「あんた、無愛想だとモテないわよ?」
「あ、その見た目じゃモテないか」
ギャハハ。と、大声で笑ってる。
品がない。
私はこれにカッとなって
つい言ってしまった
「ら、らいとくんは無愛想なんかじゃないですよ?」
「は?」
と女の子達が言う
「だって、本当は優しいですもん!」
「だからなんだよ?きょーみーねー!」
ケラケラと笑っている
「らいとくん!気にしないでいいんですからね?」
「私はらいとくんのこと、好きですから!」
「うん。」
これまた、うん、ですか!もう!うんうんうんうん飽きないんですかね!?まぁ、そこも好きですけど!
「おーい席付けー」
あら、先生が来ちゃった
私とらいとくんは席、隣なんです
運命ってやつですねっ!
今日は日直。
やですね
「あ、日直ー!この後資料運んでくれ、以上」
えっ。めんどくさいなぁ
「はぁ。行こっか。」
「うん」
また、うん。だよ!
「資料、持つよ」
「え?いいよ!段ボールも、重いでしょ!」
「ううん。重くないから。持つ。はい、貸して」
そうして資料取られちゃって、私は手ぶら
「へへっ、らいとくんはやっぱり優しいです!すきですっ!らいとくん!」
「うん。ありがとう。」
ら、らいとくんがありがとうって!
「うん!」
そうして、資料室に着いた。
ほこりっぽい。
資料直さなきゃ
「えーと、これはあそこか。」
んー。高い。これ男の子でも脚立使わないと無理だよ!
「なにしてるの?」
「え?脚立使って資料なおしてる!」
「はぁ。パンツ。見えそうなんだけど」
あぁ!そっか!なんて思いながらも
「ううん!大丈夫!黒パン履いてるから!」
「はぁ。そういう問題じゃない。」
んー。届かない。脚立使っても届かないって。これだから低身長やだ。
あ、立てば届くか!
「よいしょっと…おあ!?」
勢いでバランスを崩し、下にいるらいとくんの上に落ちちゃった
「ってぇ。」
はぁ。そんなに痛くなかった。どうしてだ?
「あのさぁ。早くそこどいて」
「へ?だれ?」
「は?」
今、私の目の前には、栗色のふわっとした髪の毛にマッシュヘアーと言うのかな?そのような髪型のイケメンくんが目の前にいる。
あれ?さっき私はらいとくんの上に落ちたはずじゃ?
「はへ?えと、だって私はらいとくんの上に落ちたはずじゃ?」
「はぁ?じゃあお前の下にいるのは誰なんだよ?」
「えっとぉ、いけめんくん」
「は?何言ってんの?らいとだよ。しんしょうらいと」
「ほへ!?この栗色のいけめんくんが!?」
えええ!?黒髪メガネのらいとくんは!?
「え…」
らいとくんは やべ って顔をして私に
「おい、このことは誰にも言うなよ」
と、いいながら 黒髪のウィッグと分厚いメガネをかける
「えと、らいとくんは、訳あって変装してる、ということでふか?」
「あぁ。そうだ。だから誰にも言うな」
へぇ。そうなんだ!
「そうなんだね!黒髪のらいとくんも、そうじゃないらいとくん、どっちもかっこいいですね!」
私はどちらも好きです!とあとから付け足す
「あっそ。とりあえず、これはみんなには内緒な。」
「は、はい!らいとくんとの秘密なんて嬉しいです!」
「はは。」
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