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__ 荘園の庭にて
エマは、庭の隅っこで生い茂っているクローバーを指さし
エマ
と、僕達にお願いしてきた。
…そこで僕らは、別に断る理由もなかったので、頷いて、エマの " 四つ葉のクローバー探し " を手伝うことにした。
一度、エミリーさんがエマに
エミリー
と問うと、エマは満面な笑みを浮かべて
エマ
と答えた。
…そしてエマは、その言葉の後に付け加えて
エマ
エマ
と、先程の表情とは反対で、下を俯き、どこか寂しく笑う彼女がいた。
すると、エミリーさんは
エミリー
とバツの悪そうな顔で、小さくエマに言葉を返した。
幸運児
そこで僕は、さっきからふと疑問に思っていたことを、エマには聞こえないように、そっと…エミリーさんに話すことにした。
幸運児
幸運児
幸運児
そう言うと、エミリーさんは少し考えてから
エミリー
エミリー
と答えた。
確かに。…だって、" 幸せ " なんてそう簡単には見つからないしね。
だから、見つけた時に " 探してよかった " って幸せを感ずるんだよ。
_ 僕はそう思いながら、四つ葉のクローバー探しを手伝った。
✤/ 幸せのクローバー。