みこと
みこと
みこと
みこと
涙が溢れてくる。 ぼやけた視界から見える地面を濡らしていた。
姉は静かに聞いてくれる。 もう、委ねていいかな。
俺の話をきちんと聞いてくれるのは、兄弟のなかにももういないのに。 だから、だから諦めていたのに。
みこと
もっと、、もっと、話したい…伝えたい。聞いて欲しい。 なのに、言葉が繋がらない。
すると、姉は頭に手をおいて俺にもたれかかる。
みこと
頭においた手を動かして髪をすくようになでる姉は、何も言わない。
みこと
みこと
みこと
こんなにしゃべったのは初めてかもしれない。
おれ、
みこと
笑
みこと
笑
笑
みこと
笑
笑
笑
みこと
笑
みこと
笑
みこと
みこと
みこと
みこと
笑
ああ、話せるって聞いてもらえるってこんなに
嬉しいんだ
おれは、安心して疲れてたのもあって、姉の肩に頭をのせて意識を手放した
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