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おれは 小さい頃からお父さんに
今は亡きお母さんに似ていると 言われ続けてきた
お母さんはおれを産んですぐ 亡くなった為 顔を知らない
でも、そう言われることが すごく嬉しかったのを 今でも覚えている……
【二十数年前】
当主
ガッチマン
本当は嫌だった
狼に限らず 誰かを殺すのを…
でもおれは狩人一族
避けては通れない宿命…
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
当主
おれの浅はかな考えは すぐに打ち砕かれた…
グサッ!!
狼(夫)
血がべっとりついた刀を 心臓に突き立てられる
狼(妻)
男性の手を掴む女性
その手を握り返す男性
狼(夫)
息絶える
狼(妻)
当主
ガッチマン
最初にこの狼の夫婦を見つけたのは おれだった
怯える二人に 「大丈夫です 絶対逃がします」と伝え 安全な場所まで誘導していたが
『ほう、お前の 最初の狼狩りは この夫婦か…』
おれの考えを見透かされてたように 待ち伏せされていた…
当主
ガッチマンに血だらけの刀を渡す
ガッチマン
当主
ガッチマン
狼(妻)
ガッチマン
ガッチマン
当主
ガッチマン
当主
ぐっ
刀を持つガッチマンの手を 上から握る
ガッチマン
当主
ガッチマン
グサッ!!
狼(妻)
女性の心臓に 刀を突き立てる
ガッチマン
刀から女性の感触が伝わる
当主
当主
女性の目から生気が消えた
ガッチマン
その場に座り込むガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
涙を流す
当主
当主
ガッチマンの泣いてる姿に 目を奪われる当主
当主
狩人一族
当主
ガッチマンに近付く
ガッチマン
当主
当主
ガッチマン
ガッチマン
部屋に入るガッチマン
当主
ガッチマン
当主に近付く
ガッチマン
ガッチマン
ぐいっ
押し倒されるガッチマン
ガッチマン
当主
ガッチマン
当主
当主
いきなり近くにあった縄で ガッチマンの両手を拘束する
ガッチマン
当主
当主
服を剥ぎ取っていく
ガッチマン
ガッチマン
当主
ガッチマン
当主
当主
ガッチマン
その後の事はあまり覚えていない
何度も何度も求められ 気を失った事以外は…
この日を境におれは お父さんの操り人形となった
感情も自分の意志もない ただの操り人形
殺せと言われれば殺し
抱かせろと言われれば 何度も抱かれた
ズチュッズチュッ…
ガッチマン
当主
ガッチマン
当主
当主
当主
ガッチマン
びゅるるっびゅるっ
当主のが中に流し込まれる
ガッチマン
当主
ガッチマンから抜く当主
中から血の混じった白い液体が 溢れ出る
当主
ガッチマン
ぐいっ
ガッチマンの顔を 当主のに近付ける
当主
当主
ガッチマン
おれはお母さんの身代わり
当主の言うことは絶対
お父さんの言うことは絶対
…誰か、おれを……
…ここ、から…連れ、去って………
【新当主誕生祭の深夜】
ー人間地区・狩人家敷地内ー
一匹の狼が旧当主の返り討ちにあい 逃げ回っていると騒ぎになっていた
ガッチマン
ガッチマン
トラバサミが右足に挟まり 動けなくなっている狼を見つける
ガッチマン
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨを見ているガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
ガッチマン
最初に殺してしまった夫婦に 似てるんだ…
もしかして、その子供が……
ガッチマン
キヨに近付くガッチマン
カチャカチャ…カチャンッ…
ポケットから取り出した鍵で トラバサミの鍵を開け外す
ガッチマン
旧当主
男性
ガッチマン
ガッチマン
キヨを押入れみたいなところに入れる
旧当主
建物の中に入って来る
旧当主
トラバサミを見ている
ガッチマン
ぬぷっ…
ガッチマン
近付いてきた旧当主に 服の上から軽く指を入れられる
ガッチマン
旧当主
押入れを見てニヤッと笑う
ガッチマン
ガッチマンから指を抜き わざとらしく舐める旧当主
ガッチマン
旧当主
ガッチマン
建物を出ていく旧当主
ガッチマン
ガッチマン
キヨを押入れから出すガッチマン
キヨ
ガッチマン
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
ガッチマン
キヨ
右足を見せる
ガッチマン
ガッチマン
黙ったまま じーっとガッチマンを見つめるキヨ
ガッチマン
見つめ返すガッチマン
キヨ
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
ガッチマン
キヨを残し建物を出るガッチマン
ガッチマン
おれとお前は違う
お前はまだ間に合うんだ
逃げて親の分まで 幸せに生きて……
……責め苦を、受けるのは……
おれだ、けで…充分…だか、ら……
ガッチマン
そのままガッチマンは 旧当主の部屋へ向かった…
【数日後】
ー果実園ー
あの狼に再会したのは 果実園でだった
牛沢
遠くで牛沢の声がし 駆け付ける
ガッチマン
ガッチマン
銃を向けてる先に キヨが立っている
ガッチマン
ガッチマン
牛沢に近付くガッチマン
ガッチマン
牛沢
牛沢
ガッチマン
キヨ
キヨ
ガッチマン
キレるどころか 少しも気にしてない様子で うっしーに受け答えをしている
明るくて元気で ずっと笑っていて…
キヨ
キヨ
牛沢
キヨ
考え付かなかった突拍子な提案
きっとこの狼の周りにいる人たちは 優しい人ばかりなのだろう
今日初めて会ったであろううっしーに そういう事を言うのだから…
ガッチマン
久しぶりに大声を出して笑った
ガッチマン
ガッチマン
この狼といると 心が暖かくなる
こんな人が近くにいてくれたら おれはもっと マシに生きてたかもしれない
キヨ
ガッチマン
ガッチマン
これからは近くに… キヨの側にいられたら……
牛沢
牛沢
っ……
ガッチマン
おれは、今 何を思った……?
穢れまくっているこの体で
キヨの親を殺したこのおれが…
やはりおれは 意志を持たない操り人形のままが いいのかもしれない……