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唇にそっと何かが触れたのがわかった───

そっと目を開けるが一瞬で閉じてしまった───

一ノ瀬 花音

( え?キス…?されてる?

一ノ瀬 花音

( え?なに? 夢?

一ノ瀬 花音

( 何が起きてるの?

そして桐原くんの唇は離れた───

一ノ瀬 花音

( 毛布も掛かってる…

一ノ瀬 花音

( 桐原くんが掛けてくれたんだよね?

私は叶わないものだと思っていた恋が実りそうな気がしていた───

それから数日が過ぎたある日──

桐原 蒼大

一ノ瀬!

一ノ瀬 花音

…っ?

桐原 蒼大

出掛けね?

一ノ瀬 花音

…え?

桐原 蒼大

嫌なら良いけど

一ノ瀬 花音

え!行く!行きたい!

桐原 蒼大

…っ(フッ

桐原 蒼大

じゃあ準備してこいよ

一ノ瀬 花音

はぁいっ

一ノ瀬 花音

( 桐原くんから誘われちゃった///

私はウキウキで準備した───

数十分後───

一緒に家を出た

大きなデパートに来ていた

桐原 蒼大

こんなとこでいいの?笑

一ノ瀬 花音

うん!ここ来てみたくて!でも1人じゃ来れないし笑

桐原 蒼大

ふ〜ん笑

一ノ瀬 花音

ねぇ桐原くん!あそこの服屋さん見に行こ

桐原 蒼大

あれメンズじゃね?

一ノ瀬 花音

桐原くんに似合いそうな服ありそう

桐原 蒼大

俺の?

私は1人はしゃいでいた───

そうちゃん?

桐原 蒼大

…っ?

やっぱりそうちゃんだ!

一ノ瀬 花音

そうちゃん?

桐原 蒼大

美月

森川 美月

こんなとこで会えるなんて思ってなかった〜

桐原 蒼大

こいつの付き添いって感じ

森川 美月

誰?お友達?

彼女は桐原くんの幼なじみで 森川 美月(もりかわ みづき)

桐原 蒼大

そんな感じかな

森川 美月

そうなんだ!よろしくね(ニコッ

私に手を差し伸べて来た

いい子だなぁと思い手を握った

すると、力強く思いっきり握られ痛かった───

それでわかった───

この人も桐原くんが好きなんだと

ピタッ───

美月さんは桐原くんにピタりとくっついた───

森川 美月

そうちゃん一人暮らし始めたんだって?

桐原 蒼大

まぁ

森川 美月

今度遊びに行くね

桐原 蒼大

だめ

森川 美月

えぇ…

私と一緒に住んでいる事がバレるからだろう───

森川 美月

ねぇそうちゃん!来週の日曜って空いてる?

桐原 蒼大

確かバイト入ってなかったはず

森川 美月

家族でBBQするんだけどそうちゃんもおいでよ!

私の存在を忘れているかのように桐原くんと話し出す───

桐原 蒼大

一ノ瀬も行く?

一ノ瀬 花音

…っえ?私?

桐原 蒼大

一ノ瀬も一緒でいいなら行こうかな

森川 美月

…っ ぜひ…

あからさまに嫌そうだった───

桐原 蒼大

じゃ、一ノ瀬も行こう

一ノ瀬 花音

私も行っていいの?

森川 美月

一ノ瀬さんもどうぞ(苦笑

一ノ瀬 花音

ありがとう…(苦笑

桐原 蒼大

じゃあ俺らは色んなとこ回るからまたな!美月

森川 美月

来週の日曜日ね(ニコッ

桐原 蒼大

あぁ

そしてまた桐原くんと2人になった///

一ノ瀬 花音

( 可愛らしい人だったなあ

一ノ瀬 花音

( 桐原くんとお似合いじゃん…

一ノ瀬 花音

( 私とは真逆…だよね

桐原 蒼大

一ノ瀬?

一ノ瀬 花音

…っ?

桐原 蒼大

どうした?

一ノ瀬 花音

あっ、いや来週楽しみだなあって

桐原 蒼大

あ〜ごめんな?一ノ瀬も一緒ならとか言っちゃって…

一ノ瀬 花音

全然いいよ!

桐原 蒼大

一緒に住んでるのに俺だけ誘われていくのもなぁって思ってさ(ニコッ

一ノ瀬 花音

全然!よかったのに

桐原 蒼大

じゃあ行かない?

一ノ瀬 花音

…っえ?行きたい!

桐原 蒼大

…っ(フッ

時々でるSっ気がたまらなく好き───

桐原くんの好きはどんどん増していく

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