4限終了のチャイムが鳴る。
その直後、私は彼に”いつもの場所で”とメールする。
友達
藤宮由香
藤宮由香
友達
藤宮由香
友達
ピコンッ
通知音が鳴った。
きっと彼からの返事のメールだろう。
藤宮由香
サボ
藤宮由香
藤宮由香
サボ
藤宮由香
その後、彼から返信はなかった。
少々早足で、いつもの場所へと向かう。
藤宮由香
藤宮由香
彼は3年、私は1年なので
関わる機会はほぼ放課後のみ。
だからこうして一緒にメッセージで会話したり、
2人きりでお昼ご飯を食べるひととき が本当に幸せなのだ。
藤宮由香
着いたのは屋上
夏の強すぎる日差しのせいで、
反射的に顔を隠してしまう。
藤宮由香
藤宮由香
藤宮由香
先に待っていたはずの彼は、
スースーと寝息を立てて、頭の上に帽子を乗せて寝ていた。
藤宮由香
ちょこんと彼のとなりに座り、
その美貌を目視するために帽子を奪った。
くっきりとした目鼻立ちに
小さくてシュッとした顔。
見れば見るほど美しくて、私の自信を削ぎ落とす。
藤宮由香
藤宮由香
藤宮由香
藤宮由香
サボ
ついポロっと出た独り言だったが、
彼はそれでも寝ているようだったのでホッと胸を撫で下ろした。
藤宮由香
無防備に寝ている彼にきゅんとする。
藤宮由香
藤宮由香
唾をゴクリと飲み込んで、
彼の美貌にゆっくりと顔を近づける。
チュッ
唇と唇が触れるだけのキス。
なんだかイケナイことをしているように感じてしまった。
藤宮由香
藤宮由香
自分からキスをしたのは初めてで、
数秒経ったとき実感が湧いてきて
心臓の音が早くなる。
藤宮由香
ドサッ
突然、手首を掴まれてグイッと抱き寄せられた。
彼の胸板に飛び込む形になってしまった...
藤宮由香
サボ
藤宮由香
ニヤリと彼がイタズラに笑うから
きゅんとせざるを得ない。
藤宮由香
藤宮由香
理解した途端、自分でも分かるほど顔が真っ赤に染まっていく。
彼はそれを見て、さらにイタズラな笑みを浮かべる。
サボ
サボ
藤宮由香
藤宮由香
サボ
藤宮由香
サボ
サボ
耳元で囁かれ、全身に電流が走ったような感覚に陥る。
藤宮由香
藤宮由香
サボ
サボ
藤宮由香
藤宮由香
驚いて彼の顔を見上げると、
イタズラに笑う顔はそのままで
彼の大きな手が私の頰に添えられた。
藤宮由香
藤宮由香
藤宮由香
彼を煽るのはいけないと分かった。
が、もう遅い。
彼の美貌が近づいてくる。
藤宮由香
心臓が高鳴って、ゆっくりと瞳を閉じる。
藤宮由香
藤宮由香
藤宮由香
数秒間待っても、想像していた刺激は来なかった。
藤宮由香
ゆっくりと瞳を開けると、彼は口角を上げていた。
藤宮由香
騙された。
騙されたのだ。
サボ
藤宮由香
サボ
藤宮由香
サボの女たらしー!と彼の頭を少々叩いた。
サボ
サボ
藤宮由香
心を撃ち抜かれたようだ。
これだけで機嫌が戻ってしまうのだから
単純だと自分でも思う。
サボ
藤宮由香
サボ
藤宮由香
コメント
12件
神すぎる😭
主様のセンス良き!
うちサボ推しだからまじ神