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4限終了のチャイムが鳴る。

その直後、私は彼に”いつもの場所で”とメールする。

友達

由香〜、一緒にお弁当食べようよ

藤宮由香

...あっ、ごめん私

藤宮由香

先約があるの...

友達

そっか〜...

藤宮由香

ごめんね...!また今度!

友達

大丈夫だよー

ピコンッ

通知音が鳴った。

きっと彼からの返事のメールだろう。

藤宮由香

いつもの場所で

サボ

おっけー(*'▽'*)

藤宮由香

藤宮由香

今教室でた

サボ

俺もうついてる

藤宮由香

はやー

その後、彼から返信はなかった。

少々早足で、いつもの場所へと向かう。

藤宮由香

(何気ない会話だけど)

藤宮由香

(幸せなんだよなぁ〜...)

彼は3年、私は1年なので

関わる機会はほぼ放課後のみ。

だからこうして一緒にメッセージで会話したり、

2人きりでお昼ご飯を食べるひととき が本当に幸せなのだ。

藤宮由香

(......よし、着いた)

着いたのは屋上

夏の強すぎる日差しのせいで、

反射的に顔を隠してしまう。

藤宮由香

お待たせ〜!

藤宮由香

.......って

藤宮由香

寝てるの?

先に待っていたはずの彼は、

スースーと寝息を立てて、頭の上に帽子を乗せて寝ていた。

藤宮由香

まったくもう....

ちょこんと彼のとなりに座り、

その美貌を目視するために帽子を奪った。

くっきりとした目鼻立ちに

小さくてシュッとした顔。

見れば見るほど美しくて、私の自信を削ぎ落とす。

藤宮由香

...............

藤宮由香

.....ほんとかっこいいな

藤宮由香

..........あ

藤宮由香

(...し、しまった!....つい口に出しちゃった....)

サボ

.............

ついポロっと出た独り言だったが、

彼はそれでも寝ているようだったのでホッと胸を撫で下ろした。

藤宮由香

(ほんと、無防備なんだから....)

無防備に寝ている彼にきゅんとする。

藤宮由香

(.....今なら寝てるし...)

藤宮由香

(いいよね....?)

唾をゴクリと飲み込んで、

彼の美貌にゆっくりと顔を近づける。

チュッ

唇と唇が触れるだけのキス。

なんだかイケナイことをしているように感じてしまった。

藤宮由香

..............

藤宮由香

(...しちゃった、ついに....)

自分からキスをしたのは初めてで、

数秒経ったとき実感が湧いてきて

心臓の音が早くなる。

藤宮由香

........わっ!

ドサッ

突然、手首を掴まれてグイッと抱き寄せられた。

彼の胸板に飛び込む形になってしまった...

藤宮由香

......お、起きてたの?

サボ

.....今ので起きた

藤宮由香

......っ〜〜!!?

ニヤリと彼がイタズラに笑うから

きゅんとせざるを得ない。

藤宮由香

(じゃ、じゃあ.....)

藤宮由香

(さっきのも聞かれて.....)

理解した途端、自分でも分かるほど顔が真っ赤に染まっていく。

彼はそれを見て、さらにイタズラな笑みを浮かべる。

サボ

......それで

サボ

あんなのでいいの?

藤宮由香

........え

藤宮由香

あんなのって.....?

サボ

...決まってるでしょ

藤宮由香

............?

サボ

あんなキスで

サボ

....満足できる?

耳元で囁かれ、全身に電流が走ったような感覚に陥る。

藤宮由香

な......

藤宮由香

ななななな!?

サボ

....もっとも

サボ

俺は満足できなかったけど

藤宮由香

..........

藤宮由香

(え......え!?)

驚いて彼の顔を見上げると、

イタズラに笑う顔はそのままで

彼の大きな手が私の頰に添えられた。

藤宮由香

(え、ちょっと待.....)

藤宮由香

(これってもしや......)

藤宮由香

....ちょ、サボ待って....

彼を煽るのはいけないと分かった。

が、もう遅い。

彼の美貌が近づいてくる。

藤宮由香

さ、サボ.....

心臓が高鳴って、ゆっくりと瞳を閉じる。

藤宮由香

(く、来る......!)

藤宮由香

..............

藤宮由香

...........

数秒間待っても、想像していた刺激は来なかった。

藤宮由香

..........え

ゆっくりと瞳を開けると、彼は口角を上げていた。

藤宮由香

..........!!

騙された。

騙されたのだ。

サボ

どうしたの?

藤宮由香

....ど、どうしたも何も....

サボ

おれ、なんも言ってないけど

藤宮由香

....か、からかった!!

サボの女たらしー!と彼の頭を少々叩いた。

サボ

ごめんごめん笑

サボ

つい反応が可愛くて

藤宮由香

え......

心を撃ち抜かれたようだ。

これだけで機嫌が戻ってしまうのだから

単純だと自分でも思う。

サボ

由香の好きなハンバーグあげるから許して!

藤宮由香

えっ!くれるの?

サボ

当たり前だろ〜!

藤宮由香

やったー♪

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