/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
冬弥
え…？皆が倒れてる…！？
ミク
冬弥、来てたんだね
冬弥
ミク、皆が倒れている…
ミク
想いのキモチを拾ったんだね。
冬弥
キモチ…？
ミク
冬弥も触ってみな
冬弥
…っ…！？
冬弥
…え…ここは、
幼い頃の冬弥
え…
冬弥
（昔の…俺？）
冬弥
…手がボロボロじゃないか。
幼い頃の冬弥
あっ…う…
幼い頃の冬弥
ごめん…なさい…
冬弥
なぜ謝るんだ…！早く家にっ…
幼い頃の冬弥
…！
幼い頃の冬弥
嫌だ…帰ってきたら説教されて…
幼い頃の冬弥
指が今度こそ…壊れてしまいそうで…
冬弥
（まだ父にクラシックを教えてもらっていたんだな…。）
冬弥
（同じ俺だから分かる。怖いだろう）
冬弥
だが…１人でここにいるのは危ない
幼い頃の冬弥
…
冬弥
（セカイは…いけないか…）
冬弥
少し、向こうの公園に行かないか？
冬弥
少し痛みは治まったか？すまない、緊急手当てでしか出来なかったが…
幼い頃の冬弥
ううん、ありがとう
幼い頃の冬弥
お兄さんはクラシックは好き？
冬弥
…そうだな
冬弥
昔は嫌いだった。自分の惨めさや父に対する思いが揺さぶっていたからな
幼い頃の冬弥
…ぼくとおんなじだね。
冬弥
だが今はピアノもヴァイオリンも好きだ
幼い頃の冬弥
え…？
冬弥
弾くことは出来るか分からないが…
幼い頃の冬弥
そうなんだ…
冬弥
司先輩は分かるか？
幼い頃の冬弥
うん
冬弥
司先輩が言ってくれたんだ。
冬弥
俺の人生だから俺のやりたいようにやる
幼い頃の冬弥
え…？
冬弥
父に反論するのも大変だと思う
冬弥
だがお前の人生だ。
幼い頃の冬弥
…ぼくの…人生
冬弥
俺は今凄く楽しい
冬弥
彰人や小豆沢や白石…他にも沢山いて
冬弥
もし…何か自分が興味を持った事を見つけたとしたら父に想いをぶつけてみてくれ
幼い頃の冬弥
できるのかな…今逃げてるのに…
冬弥
じゃあまずは帰ったら謝ってみよう
幼い頃の冬弥
…あやまる…
幼い頃の冬弥
うん…。うん、がんばる。
冬弥
家まで送ったほうが良いな。流石に夜道は危険だ。
幼い頃の冬弥
うん…ってあれは…
冬弥の父
冬弥…！！どこに行っていたんだ！！
幼い頃の冬弥
あ…え…と
冬弥の父
早く戻るぞ、続きをやろう。今日それを弾けるまで眠らせないぞ
幼い頃の冬弥
あ、あの…
冬弥の父
なんだ
幼い頃の冬弥
逃げちゃって…ごめんなさい…
幼い頃の冬弥
あの…僕…
幼い頃の冬弥
僕ねっ…！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
