テラーノベル
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T
ふらっ…
今、どうなっている?
落ちてる?僕、
力入らないや…、
この崖、なかなか高かったんだなぁ
T
ゴッ
鈍い音がした
落ちた先で、何かがぶつかるような
目を瞑っていたてるとでも、 それが何の音なのか 大体の予想はついていた
はずだった。
T
体が動く…、
意識がある…
目が、開く
今、確かに崖から投げ出されたはずの てるとの身体は
多少の打撲、擦り傷で済んでいた
T
あれ?
この地面、
T
T
T
てるとの下敷きになるように 寝転がっていたのは
しゆんだった
S
その下の地面は幸いにも草が生い茂り
そこまで固くもないようだった
それでもこの高さの崖の上からのてるとを 受け止めようとしたのだ
バランスを崩しどこかしら 打ってしまったのだろう
倒れて目を瞑っている
T
T
怖いよ、
やめてよ、
僕を庇ってとか、
冗談じゃない、やめてよ、
T
T
ポロ…ポロッ…
そんなに泣いてくれるんだ、
嬉しいなあ
T
パチッ
S
しゆちゃがそう言い終わるよりも早く
気づいたら僕はしゆちゃを抱きしめていた
T
T
S
S
T
T
T
しゆんは上半身を ほんの少し起こしているが、
ほとんど寝転がった状態のままである
S
S
バタッ
ふわりと眠るようにまた完全に寝転び、 軽く目を閉じると、しゆんは言った
S
T
やっぱり頭を打ってイカれたのだろうか
S
S
T
T
いつも通りすぎてもう涙も引っ込んだ
でも、
ずっと僕のことを庇って、
愛して、
守ってくれていた
そんなしゆちゃは、本当に、
T
S
格好良いと、 思ったよ
コメント
1件
新しいの来たぁぁぁぁ!!! え、あの貴方は神ですか?てるちゃんがしゆん君にキスしてるの神すぎる…