TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

松野 千冬

バジさん!

松野 千冬

オレ、バジさんの事が......

オレがバジさんと出会ったのは

桜の吹雪く春の日だった。

先輩1

おめーが1年の松野かぁ?

松野 千冬

何だよテメェ誰だァ?

先輩2

おいおいテメェ先輩には敬語使えやぁ

松野 千冬

無理だわセンパーイ?

ドゴッ!

先輩1

ぐぁっ......!

先輩3

おい、何すんだよ......

松野 千冬

ごめんセンパーイ

松野 千冬

オレ敬語使えねーんだよ

先輩2

くっ.....そっ、!

松野 千冬

オレが一番偉いから

この時のオレは本気でそう思っていた。

喧嘩で負けたことがなかったから。

近隣の中学生を延していたから。

でもバジさんがオレを変えた。

友達1

やっぱりすげーな千冬!

友達1

先輩相手に余裕だもんな

友達2

千冬だったら全国制覇とかできちゃうんじゃない?

松野 千冬

バーカ!

松野 千冬

そんなの興味ねーよ

これも本気。

実質、周りのヤンキー共は 弱い奴ばかりだったし

上の世代のヤンキーをダセェと思ってた。

友達2

おーい千冬ー!!

友達2

留年ってる奴いるらしーぜ!

松野 千冬

え?

松野 千冬

中学に留年とかあんの?

友達2

そー思うだろ!?

友達2

ヤべぇって!

友達3

見に行ってみようぜ!?

友達2

きっと超ヤべぇ不良だぜ!?

松野 千冬

......

松野 千冬

確かに......

そう思い、オレ達はその男を見に行った。

松野 千冬

......

松野 千冬

え?

松野 千冬

アレ?

友達3

うん

松野 千冬

なんでこんな奴が留年......?

松野 千冬

......

松野 千冬

アホらし...帰ろ...

松野 千冬

何であんなガリ勉が...

松野 千冬

......

松野 千冬

ガリ勉......?

ちょっと引っかかることがあったオレは

放課後、

もう1回アイツの所に行くことにした。

ん?

......誰?

松野 千冬

1組の松野千冬

...松野...

千冬...

松野 千冬

オイ “ガリ勉”

松野 千冬

何この字?

トラ

松野 千冬

違げーし

え!?

嘘!?

松野 千冬

オマエガリ勉でもねーのに

松野 千冬

...なんでそんな格好してんの?

あ?

もうタブれねぇんだよ

オフクロが泣く

松野 千冬

真剣...

思わず口許が緩み、

微笑んでしまったのを覚えている。

松野 千冬

やっぱりコイツ、ガリ勉なんかじゃなかった

え?

なんて?

松野 千冬

いや、なんでもねーよ

松野 千冬

それよりおい、ほら

松野 千冬

これがトラな

おおー

オマエ

良い奴だな!

名前も知らない留年男の

ニッと笑う顔は

太陽のような眩しい笑顔だった。

松野 千冬

松野 千冬

気になってたんだけどさ

松野 千冬

さっきから何書いてんの?

.....て...

手紙...

男は照れながらそう云った

松野 千冬

文通!?

松野 千冬

キモっ

うっせーな

テメェに関係ねぇーだろーが

殺すゾ!?

松野 千冬

口悪っ

ウッセーボケ!!

松野 千冬

あっ、ここも間違ってんじゃん

え!?マジで!?

そんなやり取りをしているうちに

段々とその男のことを

「知りたい」

と思ってきた。

友達1

なぁ千冬!

松野 千冬

................

帰り道

オレはずっとあの男のことを考えて

ボーッとしていた。

友達1

何ボケーっとしてんだよ?

松野 千冬

ん?

松野 千冬

なんか気になんだよなー

松野 千冬

あのガリ勉

友達1

ハハ

友達1

明日には忘れてんよ

友達3

じゃーなー

松野 千冬

うーんーーー

暴走族の男

よう!松野!!

松野 千冬

ん?

暴走族の男

コラぁぁ

暴走族の男

テメェ何オレの可愛い後輩イジメちゃってんだ!?

先輩1

この人は暴走族 “男打羅” の総長だ!

先輩1

オレらに逆らったテメェはもう終わりだよ、松野

暴走族の男

今日はシッカリ敬語と挨拶覚えさしてやっからよぉ

松野 千冬

......

ゴッ!

暴走族の男

...つっ

松野 千冬

松野 千冬

悪ぃ悪ぃ

松野 千冬

挨拶しようとしたら当たっちまったぁ

松野 千冬

一人に20人で奇襲かけて何が暴走族だ?

松野 千冬

ダセぇ

ジャケットを脱ぎ、

言葉を吐き捨てた直後、

男共が飛びかかってくるのが見えた

ドッ

ガッ

松野 千冬

くっそ!!

松野 千冬

さすが一人じゃどうにもなんねぇ!!

ガラガラガラガラ

松野 千冬

暴走族の男

頭ぁカチ割ってやるよ

松野 千冬

やべっ

息も続かず

やられる、そう思った瞬間だった

一人に多数

さらに武器はダサすぎねぇ?

暴走族の男

あ!?

暴走族の男

なんだテメェ

松野 千冬

!!

松野 千冬

ガリ勉っ!?

現れたのはガリ勉だった。

これは...

マズい。

一刻も早くアイツを逃がさねぇと、

そう思った

あ!!無事手紙出せたワ!

ありがとな

暴走族の男

聞いてんのか!?コラ

お礼にオレも付き合うぜー?

松野 千冬

は?

松野 千冬

バカっ...

松野 千冬

テメェの出る幕じゃ...

そう言った瞬間

ドンッ

という鈍い音と共に

暴走族の男がオレの視界から

姿を消した。

松野 千冬

え?

松野 千冬

一発...?

そう

ガリ勉が一発で男を倒したのだ。

そして、メガネを外し

結っていた髪を解き

如何にも別人

そういった様子の彼はこう言った。

 

東京卍會 壱番隊 隊長

場地圭介だ!!!

松野 千冬

ばじ...けいすけ.....

男の名は “場地 圭介” といった。

そして

サラサラと髪を靡かせながら

彼はあっという間に

1人で全員を倒してしまった。

松野 千冬

あ...ぁ

場地 圭介

いいかテメェらぁ

場地 圭介

東卍は

場地 圭介

仲間が一人やられたら全力でそのチームブッ潰しに行く!

場地 圭介

覚えとけ

場地 圭介

コイツはオレの仲間だ

松野 千冬

っ......

場地 圭介

今度手ぇ出したら

場地 圭介

チーム丸ごとブッ潰すぞ!!!

場地 圭介

千冬ぅ

松野 千冬

え......

場地 圭介

ペヤング好き?

松野 千冬

え!?

松野 千冬

あっ

松野 千冬

松野 千冬

はい!

場地 圭介

ははっ、キョドりすぎなー?

場地 圭介

ウチココの5階だからさ

松野 千冬

え!?

場地 圭介

寄ってけよ

松野 千冬

マジっスか!?

松野 千冬

ウチココの2階っス!!

場地 圭介

ハハ...なんだよ、同じ団地かよ

松野 千冬

は...はい!

場地 圭介

ただいまー

場地 圭介

え!?

場地 圭介

ペヤングあと一コしかねぇじゃん!

場地 圭介

オフクロ!!

松野 千冬

じゃっじゃあオレいらないっスよ....

場地 圭介

場地 圭介

半分コな

この男の姿を見て

この男の顔を見て

この男の声を聞いて

世界が広がっていく感じがした。

初めて敬語を使った人も

初めてカッケェって思った人も

初めて付いて行こうと思った人も

そして、初めて恋に落ちたのも

全部

場地圭介だった

それからは

話がはやく進んで行った。

東京卍會への正式入隊

そして壱番隊副隊長就任

なんだかんだ充実した日々を送っていた。

最後には全てが何とか上手くいっていた。

ただ一つを除いて。

松野 千冬

ええっ、

松野 千冬

バジさんこんなとこで寝てンスか!?

場地 圭介

なんだよ

場地 圭介

別にいいだろ?

場地 圭介

おいほら、乗ってみろよ

場地 圭介

結構頑丈だからよぉ

松野 千冬

えー

松野 千冬

本当に大丈夫なんすか?

場地 圭介

ほらこいって

乗りたい気持ちと

乗りたくない気持ちでいっぱいだった。

バジさんと同じベッドなんて夢みたいで

正直乗ってみたい。

でもあんな近距離だと

この隠し通すと決めた気持ちが

バレてしまうのも目に見える。

でも、バジさんご厚意に反することが

オレに出来るはずもなかった

松野 千冬

じゃ、じゃあ

松野 千冬

失礼します

場地 圭介

お、おぉ

松野 千冬

あれ、結構行けますねこれ

場地 圭介

だろ?やっぱ押し入れ最強!

ミシシシシシ

松野 千冬

うわっ

場地 圭介

咄嗟にバジさんに抱きついてしまった

場地 圭介

あ、...

場地 圭介

おいほら、やっぱ降りろ、あぶねえ

松野 千冬

ス、スイマセン

場地 圭介

ゆっくり、ゆっくりな?

松野 千冬

はい......

場地 圭介

あー、ちょっとやべぇかと思った

松野 千冬

で、ですね、

場地 圭介

おい、千冬、どうした?

 そう言ってオレの顔を覗き込む

松野 千冬

え、

松野 千冬

あ、

松野 千冬

す、すいません、オレ今日は帰ります!

場地 圭介

あ、おい、千冬!

オレは急いでバジさんの部屋を飛び出した

松野 千冬

やばいやばいやばい......

火照った顔を冷ましながら

さっきのことを考えてしまい、 また顔が赤くなる。

松野 千冬

はぁ......

松野 千冬

かっこいい......

ここまで読んでくださってありがとうございました🌸

今回はほぼ原作をなぞったもので

少しだけばじふゆ路線でセリフなどを変えました...

次回はえちえちになる予定でs

松野 千冬

え!

場地 圭介

楽しみだなァ

松野 千冬

ば、バジさん...

てことで

TELLER初心者なのでグダグダでしたが

今回はここら辺で終わりにします🙈

ありがとうございました✊🏻💖

この作品はいかがでしたか?

1,315

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚