体育館裏
中川 佳恋
あのさー
中川 佳恋
さっき渡した紙に書いてある通り
中川 佳恋
海璃と離れてくんない?
津田 美琴
な、なんで...?
中川 佳恋
当たり前でしょ?
中川 佳恋
好きなんだもん
津田 美琴
...えっ
津田 美琴
(結構ズバッと言うんだ...)
津田 美琴
も、もしかして、
津田 美琴
もう付き合ってる...とか?
中川 佳恋
なわけないじゃん!!
中川 佳恋
付き合ってたらあんたのことなんかとっくにぶっ飛ばしてるっつーの
津田 美琴
あ、ごっごめん
中川 佳恋
てわけだから
中川 佳恋
早く離れて?
津田 美琴
...でも...!
中川 佳恋
なに?
中川 佳恋
あんたも海璃のこと好きなの?
津田 美琴
((ドキッ
津田 美琴
(本当のこと言ったら先輩にばらしたりされるのかな...)
津田 美琴
(それだけは...!)
津田 美琴
...好きじゃないよ
中川 佳恋
あっそう?
中川 佳恋
じゃあいいでしょ、離れて
津田 美琴
...ごめん、それは無理
中川 佳恋
はあ?なんで?
中川 佳恋
訳わかんない
中川 佳恋
もうなんでもいいから離れてってば!
((バッ (叩こうと手を上げる
津田 美琴
...っ!
((パシッ
中川 佳恋
え
山部 海璃
何してんの
津田 美琴
...せ、先輩
津田 美琴
(き、来てくれた...?)
中川 佳恋
あ!海璃!
中川 佳恋
今不足してたの!会えてよかったっ!
津田 美琴
...え?
津田 美琴
(何この子...)
津田 美琴
(さっきの態度と全然違う....!?)
山部 海璃
もう、佳恋いいでしょ
山部 海璃
今はダメ
中川 佳恋
えー!ケチ!!
津田 美琴
か、佳恋って...
山部 海璃
あぁ、こいつ幼なじみだからさ
津田 美琴
お、幼なじみ...
津田 美琴
(そっか、幼なじみって)
津田 美琴
(私よりも断然先輩といた時間が長いって事じゃん)
津田 美琴
.....っ
山部 海璃
.....
山部 海璃
佳恋、ちょっと先帰っててくれる?
山部 海璃
俺、この子に話あるんだよね
中川 佳恋
なになに??佳恋も聞きたい!
山部 海璃
だーめ、帰ってて
中川 佳恋
...分かったよ
((タッタッタッ
津田 美琴
.....
山部 海璃
.....
(ほっぺをつまむ
津田 美琴
...え?
山部 海璃
ばーか(耳元)
津田 美琴
きゃっ!
津田 美琴
ちょ、なんですか急に!
山部 海璃
なんですかはこっちのセリフだよ
山部 海璃
これ、なに?
(さっき貰った紙を見せる
津田 美琴
...あっ!それ、
山部 海璃
悠斗に貰った
山部 海璃
なんで俺に言わなかったの?
津田 美琴
...それ...は、
山部 海璃
ね
山部 海璃
俺の目見て
津田 美琴
((ドキッ
((チラ (目を見る
津田 美琴
((カーーー (顔が赤くなる
津田 美琴
せ、先輩に、迷惑かけたくなくて...
津田 美琴
ごめん、なさい...
山部 海璃
.....
山部 海璃
...よし、分かった
山部 海璃
許すよ
山部 海璃
でも、もう心臓に悪いことしないでね?
津田 美琴
...は、はい
山部 海璃
.....じゃあ、罰として一つだけ言うこと聞いてもらおっかなー?
津田 美琴
えぇ!
津田 美琴
な、なんですか...?
山部 海璃
こっち来て
津田 美琴
は、はい...
山部 海璃
...耳貸して
津田 美琴
...はい?
山部 海璃
.....
山部 海璃
あんま悠斗と仲良くしないで(小声)
津田 美琴
((ドキッ
津田 美琴
...え、あの...
山部 海璃
ははっ笑
山部 海璃
じゃあ俺も帰るね
山部 海璃
また明日〜
津田 美琴
あっ、さ、さよなら!
((タッタッタッ
津田 美琴
...っ
津田 美琴
(私も、一つだけ質問したいな)
津田 美琴
(先輩、私のことどう思ってますか?って)
中川 佳恋
.....
中川 佳恋
(ふーん)
中川 佳恋
(やーっぱ好きなんじゃん?)