四天王が突然ブラック本丸の審神者をやることになりました

私は新選組の席から離れて、すぐ隣の席に移った。

すぐ近くにいた蛍丸を目にすれば、私はすかさず蛍丸を抱きしめた。蛍丸は私の初期刀的存在だからね…本当に愛してる。

蛍丸を後ろから抱きしめていれば、後ろから前に伸びた手を蛍丸が掴んでくる。その状態のまま片手で愛染の頭を撫でた。

愛染は嫌がりはしないが照れ笑いをしている。あぁ、癒されるな…可愛い。その様子を見ていた明石も私の傍に寄ってきた。そのまま明石は蛍丸を巻き込みながら私を抱きしめてきた。

蛍丸を抱きしめてる私を、明石が横から抱きしめてるため、蛍丸は明石の腕を鬱陶しそうに顔を歪めた。

蛍丸の可愛さに私は蛍丸をスリスリとした。すると蛍丸は嫌がることなく受け入れてくれる。

私の言葉に顔を赤くしている愛染。あぁ、愛染を抱きしめたいけど明石が邪魔で動けない。そんな様子に明石は私に顔を近づけてきた。

いつもの私なら突き放すだろうが、今日は皆甘えたモードなんだ…うん。それに明石も私の大切な刀剣だもの。

好きって言ってほしいみたいな流れだったから、意を決して大好きって伝えたのに、なんなのその反応！

そう言って桜を舞わせながら更に抱きしめてくる明石。最初から思ってたけど…嬉しいと桜舞う仕組みなの？顕現する時も桜舞ってたな、そういえば…。まぁ、綺麗だからいいか！

素直な気持ちを伝えてくれる明石。そんな明石の髪を優しく撫でてあげれば、更に桜がブワッと舞った。桜の量で嬉しさを表してるのか…。分かりやすくて良いかもしれない。

明石のしつこさに、蛍丸はギロっと明石を見て口を開いた。

なんていい子なんだ…私が言いたい事を代弁してくれる蛍丸は神だと思う。いや、刀剣男士全員神か。

あぁ、可愛さに殺されてしまいそうだ。これぞ可愛さの暴力だよね。そんなこんな、来派と絡んでいれば少し離れた場所から今剣と小夜が手招きしていた。来派に声を掛けてから私は今剣達の方へ寄っていった。

私が近くに行けば、２人は嬉しそうに笑みを浮かべながらぎゅっと抱きついてきた。私は可愛すぎて死にそうだ。

本当にパクっといきたいくらいの可愛さなんだよね。それにしても可愛いって罪だなぁ。

今剣は私の言葉に不思議そうに首を傾げた。もう首を傾げるだけで可愛いってことを自覚してくれないと私の身が持たないんだけど？

私になら食べられてもいいってゆう可愛い小夜をめちゃくちゃに抱きしめて甘やかそうと思い両手を広げ小夜に抱きついた……つもりだったが、何故か抱きしめてる感覚に違和感を覚えた。

あれ？なんで私は宗三を抱きしめてるの？これは夢か？幻覚か？疲れてるのかな、私……

宗三は小夜を庇うように前に立ちはだかり私が気付かずにそのまま宗三に抱きついたってことか…。

結構口喧嘩上手じゃない？夜会に出れるよ？宗三、ムカつくけどだいぶ強い……！

岩融の言葉に宗三は少し驚いたような顔をした後、抱きついたままの私を見下ろしてきた。なんだろうと思い、私も見つめ返した。

それにしても、左文字派って細すぎな気が……。宗三もすっごく細い……。これは強制的にでも食べさせなくちゃ。不健康かもしれないし。

そう言いながら、宗三は嫌みったらしい笑みを浮かべてきた。

なんだろう、すごくイラッとくる。そりゃあ食べるのは大好きだけど…って、私周りから大食いに見られてるの！なんかイメージ悪くない？でも太ってないというより痩せてるし…。宗三ってもしかしてモデル体型？羨ましい！

私が小夜を褒めれば、嫉妬したのか今剣も一生懸命意味を理解しながら言葉を紡いでくれる。

そう言いながら、料理を自分のお皿に取り分けて一生懸命もぐもぐ食べる今剣に小夜。大きくなって守ってくれるとか、なんか涙が出るくらい嬉しい……いい子過ぎるよ…ほんとに！でも、刀剣だから成長しないんだよね…悲しい。

先程から私たちの様子をそっと見守るように見ていた江雪に声をかけた。 すると江雪は、少しだけ微笑んだ。すっごい綺麗な微笑みだぁ。

私は宗三にくっついている事をつい忘れていて、慌てて離れた。すると、宗三がふっと笑った。

自分の体型を見て言ってよ本当。そんな事を思っていれば、いきなり後ろから誰かに抱きつかれた。