誰でもいいとか嘘ばっか

誰でもいいとか嘘ばっか

第2話

黄くんは僕から 離れたがってた

それなら言ってよ

僕ばっか好きで恥ずかしい

今思い返せば 黄くんから来たことなんてなかった

僕といるの、本当は嫌だったのかな

赤くんになら 黄くんのこと相談出来るかもしれない

昼休み

黄くんの変わりなんかじゃない。

青ちゃん、黄ちゃんのこと 好きすぎじゃん

でも､､､比べても意味ないよね

青ちゃんが 俺は俺って言ってくれたから。

そんな､､､辛すぎる

黄ちゃんは下を向いてしまった

ごめん黄ちゃん、俺は何もしないよ

だって俺も青ちゃんが好きだから

俺は怖いから何もしない

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

黄くん、また先帰っちゃった

話さなきゃいけないのに

黄くんが僕に言ったあの言葉

｢僕が好きならなんで 赤と付き合ってるの？｣

黄くんと言う通りだ。

好きなんて簡単に言っちゃいけなかった

黄くんの気持ち考えてなかった

その日の夜

暗くて青ちゃんの顔がよく見えない

優しい声

軽々しくだったの？

本当は好きじゃなかったとか 言わないよね？

言われたら言われたで 良かったじゃないか

諦められるチャンスでしょ？

でも､､､嫌だ！！

嬉しさと罪悪感が込み上げてくる

赤は青ちゃんが好きで 僕も青ちゃんが好き

それをわかった上で赤は告白した

青ちゃんと赤を見るのが 辛かったから離れたかったわけだし

青ちゃんがこんなにも気持ちを 伝えてくれるから

胸がいっぱいで苦しい

嫌な苦しみじゃなくて心地よい苦しみ

誰でもいいとか嘘ばっか

完