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佐古は気を紛らわそうと俯いて慌てるように食べ始めた俺をジッと見つめた。
佐古
梓
そりゃあ小さい頃からずっと一緒だし友達とか幼馴染って意味では大好き。
だけど恋愛感情があるのかと言われれば分からない。
梓
素直にそう言うと、佐古は目を丸くして、バッと両手で顔を覆った。
『まさか大好きって返ってくるとは思わなかった…くそっ、不意打ちキた。可愛すぎんだろっ…。』
なんか俺のこと大好きすぎて苦笑いしか浮かばない。
梓
佐古
梓
ん。とウィンナーを掴んだ箸を佐古に向けるとまたピタリと固まった。
それからマジマジと俺を見つめて、深く大きなため息をついた。
佐古
梓
ムスッと頬を膨らませてヤイヤイと反論していると突然、クラスのヤリ〇ンこと椎名昴が声をかけてきた。
昴
梓
突然ポンと背中を叩かれたから驚いた。
俺は目を丸くして昴を見上げた。
梓
昴
ニコリと爽やかに微笑んだ。
俺が箸を向けると昴は口を開けた。
梓
箸を近づけると突然手首を掴まれて振り返ると佐古が俺の手首を掴んでいた。
梓
困惑していると佐古は何も言わずにウィンナーを自分の口に運んだ。
梓
キッと睨みつけるけれど気にしていない様子でパンを食べ始めた。
『間接キスとかアーンとか許せるわけねぇだろ。椎名のヤツ絶対梓のこと狙ってる。…もし手ぇ出したらぶっ殺す。』
暇そうに窓の外を眺めながら物騒なことを考えている佐古に驚いて俺は目を丸くした。
いやいや、昴はヤリ〇ンだけど女の子にしか興味ないし。
そもそも狙われていたとしてもどうして俺なんだ。他にもっと顔がいいヤツはいる。
佐古は考えすぎなんだよ。
昴
昴は楽しそうに微笑んで言った。
梓
頭合わせ?なんの話だっけ…。
…
あ、朝にさくと話してたことかな。
梓
昴
梓
昴
昴は楽しそうに笑うと、『とにかくまた後でね』と微笑んでヒラヒラと手を振って離れていった。
ほ、本当になにするんだ?!