拝啓亡くなった君へ

ある時ふと思って母さん達が誰に騙されたのか調べることにした

もし知れたら母さん達を救えるかもしれないという考えからだった

ハッキング能力がある訳ではないし、かなんならそこら辺にいる中学生以下の能力だった

だからこさめは人見知りという性格を押し殺し明るく振舞った

ネガティブからポジティブに

明るく振る舞えば人は集まってくる

その人の知り合い、またその人の知り合い

そうしていくうちにだんだんと知り合いが増えていった

そん中ある1人の女性と出会った

女性は大学生の子供を持っており、母さん達同様騙されたらしかった

女性の夫が闇金に手をつけ、とある日から姿を消したそう

女性の子供は、大学を中退し仕事をしているらしかった

その女性から聞いた人を母さん達に聞いたらまさかの当たっていた

その日、こさめは決めたんだ

絶対に幸せになるって

こさめはその女性繋がりで仲間を作った

シクフォニっていうグループ名で

らんくん

なつくん

すちくん

いるまくん

みことくん

こさめにとって家族のように大切な人達で失いたくない人だった

互いに過去があるからこそ、互いに理解し距離を近めることができたのだと思う

なのに

こさめがヘマをしてしまったから……

言わないと……

母さんたちのためにも

でもみんなはどうなる？

嘘っぽい話だし……

でもそうしたら母さん達は今まで通りの生活で……

でも大丈夫だよね、行くくらい……

みんなに怪しまれないためには……っ！！

いつも通りの笑顔でいつものこさめで

疑われないように

すちくんに調べてもらいたいんだ

母さんたちにこさめ達と話したいと言った

水宮透和について───

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