夏祭り

ちゅ~い 地雷さんはまわれみぎ nmmn作品です

どうしてだろう

どうしてこんなことになってしまったんだろう

手さえはなさなければ...

かってきていいよっていわなければ...

人生ではじめてのひとり夏祭り。

浴衣でもないし、

草履でもない。

ただのぽろしゃつにずぼんだし、

すに~か~。

しばらくまわっていると、

後ろから声をかけられた

僕とはおおちがい。

浴衣に草履、髪までいじっている、

いぬみみの生えた男の子。

きみの笑った顔、よくおぼえてる。

なのに、

どうしてだろう

気をぬきすぎてしまった。

結局その日、きみはみつけられなかった。

知らないひと。

ただとおりかかっただけのひと。

なのに、きみにおもいをはせていた。

翌年

境内の工事でお祭りは中止になってしまった。

その翌年も、その翌年も、

お祭りは中止。

そうして、

3年ぶりのおまつりの日だった。

今日は浴衣に草履。

ちゃんとした服装できた。

3年ぶりのおまつり。

青ちゃんを見つける日。

今日はちゃんとおめかしもして、

きみにあいにいくんだ。

そしたらまた、

って、きみが声をかけてきた。

境内は人がいない。

だからきみをつれこんだ。

偶然とはいえ、

今はめでたい関係です。

❦ℯꫛᎴ❧