TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

うり

はぁ…バタンッ

じゃぱさんやゆあんくんはデートで遊園地、ヒロくんやなおきりさんは用事

今この部屋にいるのは俺一人だけ

うり

あんな事言っといて…

うり

俺、無責任すぎるだろ…

もうもはや自嘲する以外にすることがなかった

"変わってない"

前の修学旅行でそう言ったのは紛れもない自分だ

変わらないものなどないと言っておきながら数年ぶりに見た彼女の笑顔の眩しさ、照れ顔の可愛らしさに、あの頃と同じ感覚を覚えてしまった

そして

俺の中で唯一無二で誰よりも愛おしい存在であることはずっと変わらなかった

絶対に

うり

なんか…自分でも何言ってっかわかんねぇや…w

うり

………

るなに会いたい

このわけのわかんねぇ気持ちを、全て吹き飛ばしてほしかった

コンコン

うり

…!

るな?

うり

……どうぞ

心が躍った

そして俺の目の前に現れたのは___

なおきり

るなさんじゃなくてすみませんね

なおきりさんだった

うり

なおきりさんかよ

まぁ、期待はしてなかったけど

なおきり

がっかりしないでくださいよ、僕だってるなさんに会いたい

そう言うとなおきりさんは俺の隣に腰掛けてきた

なおきり

ストンッ

うり

………

なおきり

………

無言の時間が続いた

沈黙の時間で、普段なら気まずくて仕方がなかった

でもそんな時間が何故か

心地よかった

 

 

 

しかし流石にずっとこんな事しているわけにはいなかい

俺が根負けし、なおきりさんに話しかけた

うり

……何のよう?

なおきり

随分と聞くのが遅かったですね

うり

うるせ

なおきり

僕がうりさんと2人で話そうとしているんです

なおきり

流石にもう分かるでしょう?

うり

…まぁな

こうして2人で話すのは前回の修学旅行ぶりか

あのころなおきりさんに平手打ちにされた頬が、まだ感覚を覚えている

うり

るなの事だろ

なおきり

えぇ

まぁ想像に難くなかったけど

なおきり

うりさんはるなさんに告白しないんですか?

うり

………

うり

はぁッ!?

……耳を疑った

俺がるなに告白?

うり

………するわけねーだろ

なおきり

では随分と長い間は何でしょうか?

うり

知らね

うり

俺には告白したり付き合ったり以前に、告白する権利がない

うり

その権利なら中学で使い果たした

うり

今更俺の出る幕はない

なおきり

……まだ引きずってるんですか

うり

…!!!

うり

引きずらないわけないだろ!!!!!

うり

俺のあんな愚かな行いでるなは一生の傷を負うことになったんだぞ!?

うり

そんな俺に告白なんてする権利はない

うり

るなにとって俺は、恐怖の対象みたいなもんだからな

なおきり

………

なおきり

傷を負わせたのなら、最後まで責任を取るべきです

うり

あぁ、わかってる

うり

だから俺はるなを避けt…

なおきり

違う!!!

なおきり

るなさんは、あんたに狂わされたんだ!

なおきり

どうしようもないほどにあんたに惚れ込んでた!

なおきり

憎らしいほどに!

うり

ッ………

なおきり

だったら…最後まで責任取れよ…

なおきりさんの声は、今にも消え入ってしまいそうだった

うり

なおきりさん?どうしたんだよ

うり

……いくらあのころ好かれてたって、今となっては恐怖の、トラウマの対象だ

うり

俺が動いたところで何も変わらない

うり

……いや、変わるとしても、るなが恐怖を覚えるだけか…

俺には、

成す術がない

loading

この作品はいかがでしたか?

210

コメント

6

ユーザー

うりさん…告ろうよ(私は何を言っているのでしょうw) うりるな好きすぎるから告ろう?(私の感想ですw)

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚